5(ゐつ)の投稿作品一覧
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「いろはにほへと ちりぬる朝が降れば、鈴をしゃんと鳴らしませ」
此方(コチラ)極東、辺鄙(ヘンピ)な山奥から旅立つ定めなのです
褪(ア)せぬ丹色(ニイロ)を幾重(イクエ)も潜(クグ)り抜ける 朔月(サクゲツ)の夜は深く
神代七代(カミヨナナヨ)の続きを祈(ネガ)い 眺む
睡蓮が揺れる
「どうして」
...狛犬の双音 【コラボしました】
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「倫理だなんてくだらない」
科学者は考えた
「好奇心だけを殖やして、己で充たすのさ」
それが唯一無二の理由。
18号は目覚めた 永い休止モードから
「実験を始めよう、成功を祈って」
擬似声帯を灼かれた寡黙な機械
〈不明な現在地。ココはドコ?〉
「僕の理想郷を築く為」
やがてプラグで繋ぎ 継がれていく...18号のBlue-Gene 【コラボしました】
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警告音×警告音 駆ける影が四つ
「警戒を!」「警鐘を!」 その裏をすり抜け
喧噪と喧噪の合間に現れた
不可思議な道化たちは 君をこじ開ける
少年の歯車は回り始めている
好奇心というバグに蝕まれながらも
曖昧な境界線 塗り潰す手段を
手に入れたその時から ずっと醒めたまんま
瑕一つ知らず 底で腐ってい...トランジスタの道化団 【コラボしました】
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五月雨 錆びた声が告ぐ
いつものように“異常ナシ”の機体
サカサマ 囁いた誰か
不確かな予感 気付かぬふり
たとえ僕が消えても
美しい世界のままで 完璧に噛み合っていく
瑕一つ残らずに
狂わない拍子(rhythm)で歩いて
変わらない毎日の中で
ただ壊れゆく時を待って...センチメンタル・アンドロイド 【コラボしました】
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覚えてますか?
ずっと昔 キミが彩ってた鮮やかな季節を
色褪せない日々を
忘れたなら、思い出して 無邪気な熱を
“本日ハ快晴ナリ" 最高に夏全開で
キミのもとにお届けです
Po・Po・Po・PoPなレターレインボー そう、ふたりの架け橋
真夏の郵便 それが私のオシゴト
Po・Po・Po・PoPなデリ...真夏のレターレインボー 【コラボしました】
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ねむる森の奥深く
歩む 夢遊病になって
うそ、うそ。
星が夜空にうるんで
月は誰かの揺りかごで
きみは はらはら微笑って
ぼくは ねむれなくなったよ
(またたく よぞら)
空を見上げた ほら、きみが今 夢で数えた羊
夜をまたいでゆけ ねむれないぼくのために...よぞらのひつじ 【コラボしました】
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冷たい眠りの中、花咲く景色を見た。
-cold sleep-
また息をやめる。
ひとつ、ふたつ。
透かした花の奥に情景。
色の欠けた記憶。
はなれ、ばなれ。
ソレ は ダレ で ワタシ は ナニモノ ?
笑う/泣く/汗ばむ/感じる/考える/聴く/嗅ぐ/食む/歩く
散りばめられた記号の底で、有りもし...揺り篭のスフィア 【コラボしました】
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開かない扉の向こうの景色を
知らない、知りたい ―錆びゆく感覚
冷えきったこの躰を 掻き抱いた爪の痛み
吐息を数えて朽ち果てた 微熱の痕
記憶はまだ光を待つ
仄暗い鸚緑の中
冷えきったこの躰を蝕む夜
無数の声
「ココカラ ダシテ」
欠け落ちた肋の裏 静謐が木霊する...鸚緑の部屋 【コラボしました】
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明日のことから目を背け はぐらかしてばかりいないで
きっと、あなたにしか描けない世界だってあるだろう
あとどれくらい残っているのか 時の砂は透き通るだけ
またいつか、なんて笑いながら
嘘にしては だめだよ
朝と夜をただ繰り返す日々
完璧な円環に似た幻想(マヤカシ)
いつしか僕らは欠け落ちてゆく
それ...アリア・フォース 【コラボしました】
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朝を運ぶ環状線の 始発電車は湿った匂い
セピア色の沈黙の裏
言葉にならない感情が 出口を探してる
わけもなく流れ落ちた 一筋の涙に
気付かないフリしてくれて、ありがとう
あの頃はなかった 余所余所しい優しさが惨めだ
YESとNOの中間 立ち尽くし
おざなりの愛でごまかして
グレーゾーンから踏み出せな...ブルー/グレー 【コラボしました】
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「今日は何する」
「かくれんぼしやしゃんせ」
「他のにしよォや、飽いてしもォた」
「そんなら、今日は鬼ごっこしやしゃんせ。
そこのお前が鬼になりィや」
砂利道 畦道 帰り道を越えて
野山の向こうに落日
「夕焼け小焼けでまた明日」などと
無邪気な子供らは口遊みよる
お前が鬼よ 十まで数え...鬼ごっこ 【コラボしました】
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寂れた映画館の奥
始まるよ、影絵のショータイム
今日は 電線に引っかかり帰れない月のお話
『静かに朝がやって来て 横顔を見せた太陽
密かに恋してた月は、細く細く消えていったのさ』
フィルムの欠けた空の映写機 腹を回しカタカタ笑う
彼女が口に入れた飴玉 ほんの少し苦いカラメルの味
いつからか体と別れ...シャドウ・シアター 【コラボしました】
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SEE 目を逸らしてないで見てご覧 捩れた花
君が君であることを知る為に
ソレは静かに歪んだ傷痕を指で示し
鏡写しの誰かが微笑む
痛みに足を取られて踏み出せない弱虫へ
贈りましょう 子守唄
いざ鳴り響かせよう 夢に堕ちてゆけ
迷い続けていた声は終に流れ星となり 宇宙を射る矢に変わる
遥か彼方 どこま...黄金を鳴らせ 【コラボしました】
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日輪が落ちゆく その刹那に
世渡り鳥は 東を目指し羽ばたく
さァ、お手を拝借して 三々七拍子
花咲くひとひらを 散らしてみせよう
駆ける駆ける 時の背を追いかけ
貴方は彼方へとまっしぐら
天つ風に攫われて
思ひ出語りは尚止まず
常盤の緑も枯れて
天つ風 どこへ吹くの...暮色ラヂオ 【コラボしました】
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昨日まで愛されてた つめたい電子のからだ
錆びれた真空管と コバルトブルーのひとみ
ゆれる、ゆれる 水平線
夕陽をのみこんだ
ふれる、ふれる 君のまぶた
朝焼けを待ってた
夜の岬でちかちか泣く灯台
だれかをさがしてる
この暗号は 君にしか解けない
君じゃなきゃ やだな...でんしのうみのつき 【コラボしました】
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憐みの欠片 いくつも集め
鏡に映らない笑みを上塗る
君から覗いた世界は透明
誰よりも、君を見つめてた
触れない輪郭だけで
開かない瞼の裏は暗闇
時計の針たち 堂々巡り
哀しい音だけ拾ってないで
僕に喉があったなら 叫ぶだろう
「笑って」...Decolor 【コラボしました】
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あの山の峰が 定めたゴール
登れば登るほど遠ざかる
震える足でも目指したいんだ
遙かな頂点を掴むため
憧れが胸を焦がして
がむしゃらに進むだけ
鮮やかな赤が 右に左に
立ち塞がって 一歩も進めない
疲れたカラダが屈した時
それでもココロは先を求めた...レッドプラトー 【コラボしました】
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埋めた土を踏みしめ 歩き往くはまっくろ外套
襟を正し 踵揃え
眼窩に眠る君の姿
安易すぎる奇跡のように蘇りて
いつでも、笑う
ちらつくえくぼ ひび割れていく
太陽の死なぬ白夜に眼を奪われた
悼みは津と鎮まりかえり
天の川 散りばめた星は餞
遙かな轍 尚も途切れぬままに...ハナムケ 【コラボしました】
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It's time to say good-bye my dawn
From here to where? you don't have to know
As time goes by I leaving the sun
"Hello, hello" she said
Upon sleepless ...Behind My Daisy 【コラボしました】
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古い井戸の底に 甘い蛍の露
夢 いつかに見た淡い蝶々のこと
長い夜が明けても 翅 生えないなら いっそ、
それは醒めない夢の中 ずっと希まれる幻(illusion)
雨にくすんだ透明な花に頬寄せては 願ったんだ
まほろばよ、どうか遠く輝いて
ありふれた幸せを 降らせて
アネモネから 昏い嘘の薫り
夢...まほろばの雨 【曲になりました】
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遠くの影、青の背中
夕立が降る予感
忘れた嘘、探す気配
喉に指を絡めた
咲いてる朝、枯れゆく夜
いつかの夢が疼く
渇いた雨、くすんだ花
届かないのなら
明日は来なくていい
手にしたのは 一錠のアスピリン...Aspirin 【コラボしました】
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破滅を占うアルカナ 定められた結末(運命の輪)
帰る道を見失うお前が何を願うか 聞き届けてやろう
景色は割れてガラスのよう 破片は妖しく散った
光囲う万華鏡ねだれば
選べなかった希望(星)が潰えた
指差す流れを逆戻りに走り出した背徳メロス
世界は捩れて閉ざされるメビウスの紐
暗がりに潜み鎌を研ぐ終末...ノスタルジック・ノストラダムス 【コラボしました】
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いらっしゃいませ、お客様
ご利用ありがとうございます
まだ見ぬ更なる高みまで
エレベーター・ガールがお連れします
手始めに57階へご案内
人がかすむ景色をご覧にいれましょう
天辺が見えないほど 高くそびえるこの塔
▲(上り)はこのエレベーター ご愛用くださいませ
ひたすらに一方通行(ワンウェイ)な▲...エレベーター・ガール 【コラボしました】
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星座を導く観測所の奥深く
サファイアに刻まれた “ナガレボシのツクリカタ”
指先は閃光 狂う軌道 操るグラヴィティ
居場所のない星の欠片 永遠を捨ててここまでおいで
光年をゼロに変える魔法
地平へ流れろ メテオロイド
錆び付く口笛 遠く翳る合言葉
でたらめな音階で歌ってた日 取り戻す
心は未完成 ふ...メテオロイド 【コラボしました】
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蒼い天井 手を伸ばした
何もないなら 名前を与えよう
虚無に描く絵空事で 信じる意味を書き換えていく
踊れquadrillion(10^15)
ありふれた生命 ありきたりな夢に溺れ
不眠症の羊 まどろみのまぶた 映り込む虹硝子
刻めquadruple(四拍子) 空の水槽に透明な希望を注ぐ
そこに眠る...Sacred Secret 【コラボしました】
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浸水した部屋 ひどい雨漏りのせいさ
飲み干した声は ひやり、喉をかすめる
ノイズに沈んだまま 手探りの指
瓶詰めにした あの人の心
それでも閉じ込めきれなくて
ぽたぽたぱたり 溢れては
あの日のちっぽけな海になる
やっと見附けた やっと掴めた
「おかえりなさい」と「さよなら」
やっと見附けた やっ...見附けたものは、 【コラボしました】
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濁る満月
「アイシテルヨ」は 耳障りな貴方の口癖
神に誓って、そんな戯言
最低な嘘で また繰り返すの?
溢れた憎しみは引鉄となって
重ねた日々を撃ち抜く
路地裏にこだました 高らかな銃声
月の端が欠けた
もう一度、あの日の輝きを祈れど
錆び付いてしまった 胸の十字架...Re:bright 【コラボしました】
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歩いて、触って、眠って、目覚めて
ありふれた明日は来ない
この身が終わると気付いた時から
叫び始めた 命
もしも この両足が自由なら
部屋の外へ踏み出していこう
もしも この両腕が自由なら
誰かに触れてみたい
神がいるのならば なんて無力な
すがりつく 鼓動の糸...If 【コラボしました】
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靴音が似てる、たったそれだけのことで振り返ってしまう
未練がましい鼓膜を惑わして 消えた
いたずらな春の蜃気楼
巡り巡る同じ季節 日々はもう遠いのに
肌が覚えてる あの温もり
甘い記憶封じ込めた 透明プレパラートが
照り返す過去 まだ忘れられない
忍び寄る気配 また白昼夢が来る
思い出すことに怯えて...プレパラート 【コラボしました】
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傷つけられるカラダがあると
知るために繰り返す自傷行為
吸って吐いて、それだけでは足りなくて
確かな温度 甘ったれた指が掴みたがる
「この世は必然だけさ」
嘆いたのはどこぞのアマノジャク
輝きを増してくダイヤを燃やして
ためらいがちなシナプス閉ざそう
解け出した酸素の結晶を拾えば はじまる呼吸
灰...窒息ダイヤモンド 【コラボしました】