最近、KAITOさんの魅力に取り付かれました。というか、ボカロ全員大好きだ! 小説や、以前から書き溜めていた詞をアップしていこうと思っています。 どうぞよろしくお願いします。 絵もアップしたいなあ…。
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目にも鮮やかな紅、金色と見まごうかのような黄。
艶やかな色たちが、はらはらと辺りに舞っている。
マスターが壁紙を夏から秋へと変えたため、パソコンの中はすっかり秋色に色づいていた。舞い落ちる葉を、オレンジの夕陽が眩しく照らしている。
大きなもみじの樹の下で、俺とミクはベンチに座りその様子を眺め...【カイミク】Call【小説】
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最初は、可愛い妹のひとりだと思っていた。
実際ミクは美少女で、その誰にでも愛される性格も、兄として誇らしかった。
なのに、いつからだろう。彼女を女性として意識するようになったのは。
「お兄ちゃん、恋をしたことってある?」
珍しく真剣な顔をして問うミクに、俺の心臓は跳ね上がった。
「な、なんだ...【カイミク】はじまりのふたり【小説】
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その人は気が付けば側にいて、当たり前のようにいつも自分を守ってくれる存在だと思っていた。
カイトお兄ちゃん。血の繋がらない、しかし紛れもない私たちの長兄。
私を見つめる蒼い瞳は優しかったし、口調は常に穏やかだった。
でも、いつからだろう。そんな兄と、兄との関係性について不満を覚えるようになっ...【小説】最後の兄妹【カイミク】
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『cross world』
世界がたったひとつで
誰もが等しく同じものを見ていられるなら
こうして
ぶつかり合うこともないのにね。
起こってしまった事実より、きっと
感じたことのほうが真実で
つきなみだけど
真実は人の数だけ違ってて
君と僕は違う脳と心を使い...cross world
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『ながい夜に』
眠れない夜。
どろどろと溶けてゆく感覚と、さえざえと冴え渡る意識の狭間で、身体は無言であがいてる。
さっき飲んだはずのクスリは、どこへ行ってしまった?
眼を閉じ、耳を塞ぎ、息を止めて、
まるで最初からいなかった人を装ってみる。
それでも、心臓はコトコトと脈打ち、
五感は無理矢理に、外...ながい夜に