あわもみじの投稿作品一覧
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惑え 揺らせ 心のままに
零せ 渇け 心の御霊に
薄い月に朝日が注げば
間もなく始まる露の磔刑
凍えた氷は溶けるのに、凍えた冬は終わらない
何もかもを諦めてしまえば
楽になれるなどただの戯言
凍えた心は溶けるのに少々の時間を要するらしい
我らが目指す薔薇の楽園は
月と太陽の中間にあると信じられない誰...薔薇と現実のエレジー
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何も言えない肩身が狭いって嫌だわ
ちょっと話すと変人扱い
あなたの頭は一つしか無いのかしら?
何も起きない事件が少ないって嫌だわ
ちょっと漏らすと変人扱い
ああ、良かった丁度雨が降ってきたわ
ちょっと客観的になったって
本当は嫌なんでしょう?
顔に出てる
ちょっとぐらいの狂言でも...戯言マシーン
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やるべきことは明日の生活を支えること
「綺麗だ」その一言が
私の生きる糧
私は今はただの踊り子
どこか懐かしい気持ちになった
泉のほとりで踊っていると
どこか懐かしい気持ちになった
焚火の跡が私の心を擽った
何か楽しいことがあったような
それは全くの気のせいだったような...アンコール
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山は色彩 地は地獄
嗚呼 なんと愚かしい
嗚呼 なんと疑わしい
空は光り 野は夜行
嗚呼 なんと馬鹿らしい
嗚呼 なんと芳しい
イノチを見つめると誓った右手は
脆くも早く、袖の中
今宵も山おろしが吹き荒れる
泣いているのか?...イノチの歌2
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もうそろそろ良いでしょう?
初めて君に出会った日は
柄にもなく覚えているよ
でもいつ話したかは覚えてないんだ
僕はただとても怖くて
不快な思いもしたかもね
ああ
あの日から数年後に
古い国のしきたりのせいで
僕ら再び会えたけれど...贋作の世界
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勝手に大きくなるもんだから
それが長所
それは短所
一人が好きなもんだから
それは短所
それを長所にする輩
ああ、いつまで経っても私の心は暗いまま
だから私は浅黒いのか
暇を持て余し、泣いて寝る
私がへこむと周りの発育もよろしくない...キクラゲ
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儚く
散る
散る
ちる
手に握った花が枯れた
生命の終わりか
それとも
生命の雄叫びか
どうだっていいや
今私の足が揺れた...不完全
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歌うだけじゃ満足できない
だから泣きたいワイワイと
泣いてるだけじゃ満足できない
だから呆けたいクルクルと
嗚呼
今、幸運の鳥の夢を見た
歌うだけじゃ発散できない
だから枯れたいミシミシと
泣いてちゃ何もできはしない
だから泣きたくないんだよ...「そりゃ一回泣かないと。」
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賛成?反対?どうすりゃ良いの
透明なチューブの中に車が通らないで、
漆黒の空の下を言論が飛び交っています
あっち?こっち?
君はどっち?
毎日発行される汚ないニュースペーパー
開いた途端に文字が落っこちて、もう、意味が無いよ
そっち?こっち?
真実はどれ?
手探りで探れ...言論模索
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「時間が分からなかったら、どうします?」
どうするも、こうするも歩くしかないでしょう
「それでも知りたくなったら、どうします?」
知るかよそんなことは。気付くしかないでしょう
ありきたりな毎日に飽き飽きしてたの
狂うなら狂ってみたいものだわ
「狂ってみます?」
遠くで音がした
これはきっといわゆる銃...クロック・ジャスティス・ルール
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ある日偉人は言った
「固体とは面倒だナ」
人だって 犬だって 骨だって 金塊だって
還元すれば「モノ」になると偉過ぎる人が言った
ならば ならば 僕は 僕は
「モノ」?
僕も君もさあ、溶けようよマイノリティー
馬鹿だと笑う奴らはいずれ死ぬし僕らも死ぬから
さあさあ踊ろうよ リキッド・マイノリティー
...リキッド・マイノリティー
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きみはどれ?
放課後に告白して
クリスマスもゴールデンウィークもベタな日々を過ごしてたね
だから楽しかった
馬鹿になれた
「人は星になるんだって」
そんな話を信じられた
ベタな日々が好きだったから
あたしは今でもありふれた
星に手を伸ばすなんてこと平気でできるんだよ...Normal Star
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ここはどこだろう
廻る輪の中で見たのは
人が生まれる瞬間
逆さまの体勢で思考が目覚める
あぁ、私もああなるのだと
精一杯生きたよ
それでも足りないと神は言う
「強く生きなさい」
「変わらず逝きなさい」と
砂漠の上に建てた十字架に触っても見えないものは見えない...輪廻
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「吹けば鳴る"びいどろ"のよう」だと揶揄された時もありました
今は"びいどろ"は笑います
にやけた唇に指をあてましょう
「あからさまな"はいから"」だと嘲笑された時もありました
今の"はいから"は笑います
この"どれす"の歩きにくいこと!
しょうぶがしたいならあたしはいつでも袖を捲りましょう
一枚一...めぐり菖蒲
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何か忘れるように
君を忘れるように
何か忘れるように
物を忘れるように
時効をすぎたら世間から忘れ去られるように
僕は君を手放した
風の涼しさ 空の青さが
安心の元に感じられた
理由なんて無いよ
そう、なっただけなんだから...時効恋愛
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藍色の屋敷に住む
赤いドレスを身に纏った
マダム・パステルカラー
人は彼女を奇人と呼んだ
彼女は描く
愛しい、美しい思い人を
彼女は描く
姿の見えない、謎の人物を
年中雨が降っているかのように
屋敷から出ることのない...マダム・パステルカラーの悠長な一生
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ひとつ歩く度後ろを振り返る
そこに僕の足跡は、無い
いっぽ歩く旅後ろを振り返る
そこに僕の出発点は、無い
楽しかったコト
悲しかったコト
川のせせらぎも消えてしまった
君を思う度横をチラッと見る
そこに君の姿は、無い
君を諦める旅ゆっくり手を伸ばす...零
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僕らはそのむかしむかし
生きていることを保証されていなかった
ところが今はどうだろう?
命が有り余ってしまった
僕らはそのむかしむかし
生きていることにありがたみを感じていた
ところが今はどうだろう?
痛覚が無くては生きにくい時代になってしまった
楽しい?
苦しい?...地球儀スモッグ
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さえぎる いちいち さくさく お菓子は
このスカートとよく似合う
いちごの かおりの さくさく クッキー
あのリボンとよく似合いそう
1+1を2に出来ないなら
あと2年待ってみよう
人間ってそういうもんでしょ?
さあ、嫌なこと忘れてあなたもあたしもクッキーガール
ひとくち食べれば砂糖で頭がとけだすよ...クッキークッキーガール
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綺麗事なんか要らない
イライラするの
今日も飽きずに台本記者会見
真実はマスコミの壁に遮られて
それに過剰に反応する呟きで埋め尽くされている
今日も飽きずに説教『偉い人ごっこ』
何が偉いんだ、意見が違うだけだろう?
綺麗事なんか要らない
イライラするのよ!
きっと明日も日常は字の通り変わらない...アンチ
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『ありきたり』で日々をなぞれば
それはとっても退屈
それはとっても幸せ
『非日常』で日々を彩れば
それはとっても新鮮
同時にとっても不安で
人ってのは「欲求」と「不安」と「慣れ」で出来ていて
どうにも「次」が絶えないんだ
ならば何も無い今が一番幸せなのに
あたしは欲求不満のディペンダー...(non title)
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昨日は平気だったのに
今日にはまたぶり返してる
心が浮き、沈む
そんな私はパラノイア
家族に愛され育って
文句なんか無かったはずなのに
心が浮き、戻る
5分前はあんなに楽しかったのにね
後悔と頭痛に苛まれ
私は人間不信になっていく...軽傷パラノイア
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【Aメロ1】
あららあそこのガラスが割れた
何か僕に訴えてるんだ
でも分からない 口で言えよな
あぁ今日もまた朝日が昇る
僕の嫌いな朝が来ちまう
こんな時は 寝るに限るぜ
【Bメロ1】
死にかけアザラシ
生きかけピエロ仲間...the Ghost Teddybear【歌詞募集】
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天高く
咲き誇る桜は
つまりは『見物』ということなのでしょう
散りばめた
花弁ひとつひとつ
落ちる様を眺めては土へ還る
ただ傍観して時が流れるだけ
微笑みを
讃えるかのような
白にも近い薄紅色の花弁...ねがいざくら
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僕は手を差し出す「まぁ、いらっしゃい」
また来てくれたの
嬉しいな
一瞥する君も素敵だね
今日はいつまで居てくれるの
いい加減声をかけてよ
熱を欲して
渇きを潤して
こんなにこんなに求めているのに
長い黒髪も...過剰マリオネット
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あー、ごめんね泣いてくれて
ありがとうね
こんな私だったけど存在意義はあったのかな?
来る日は本当に唐突で
惜しむ暇も無くやってくる~ってのは案外侮れない
それでも精一杯やってきた
心残りはあのマンガの新巻買ってないことかなぁ
お気に入りの帽子被って、行ってくるね
「行ってきまぁす」
あー、ごめんね...鎮魂歌
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-大量のシャボンダマが発生しました為××地区にお住いの方は屋内待機してください。繰り返します…-
あるあるあるある晴れた空
ふわりとしたもの落ちてきた
突くとぱぁんと弾けてさ
隣の馬鹿犬はいい気になって遊んでんだ
とにとにとにとにとにかくさ
僕は大人に聞いたのさ
「いったいあれはなんですか」
「なぁ...シャボンダマ
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ひとつ 人は皆移ろいを大事にすると聞きおよび
ふたつ 不要な前者は潔く退くべきな
みっつ 実は気にさらされ変わりゆく
よっつ よって邪魔者は要らぬ時は要らぬもの
いついつも場合を読めねば
人は去るぞ
君を憎むぞ
春は花 人の血を温め流すもの
夏は木々 一寸に生を与えるもの
秋は内 人々に道を照らし出...うつろい
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今日も一つ音が鳴る
つられてもう一つ音が鳴る
いつの間にやらこんな世界
これも誰かのオボシメシ?
今日は大きい音が鳴る
つられて人が歌いだす
いつの間にやら物好きが
喜ぶような劇場に
もう「疲れたよ」
昨日の大きい音で...words
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叫びたいと思ったの
特にワケは無いけれど
叫びたいと思ったの
見下げたいと思ったの
特にワケは無いけれど
空を見下げたらさぞかし気持ちのよいことでしょう。
特にワケは無いけれど。
いいえ、ワケなら前からあった
叫んで叫んでまた叫び
ひゅるりひゅるりとまたひゅるり...バイバイシャウト
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空を飛びたいと思ったの
でもスプーンが無いから飛べないわ
空を飛びたいと思ったの
でも風が無いから飛べないわ
君に会いたいと思ったの
思い立ったが吉日、行こうか
君に逢いたいと想ったの
でもドレスが無いから会えないわ
あのお月様を食べつくす頃には
ドレスとスプーンを調達しておくわね...ゼリージュエル
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すっぱいにおいがしてきたね
むかしむかし昔にさ
僕らヤなことやってきた
そーいうそーいう報いでさ
僕にヤなことやってきた
先祖の祖先の昔には
緑の草があったとさ
けれどけれど今ではさ
あるのは乾いた土ばかり
森伐(き)って ガス吐いて 空にソレ食べろとか言って...World
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突然の電話から翌年の今日まで
後悔したか、と聞かれたら
していません。って胸張って言えるよ
そんな恋でした そんな恋でした
そんなつもりじゃなかった、と泣く声に君は
そんなつもりじゃなかった、と困る
互いにゴメンナサイも言えないような
そんな恋でした そんな恋ってあるのかな?
今思えばあたしは焦って...君に聞かせたい言葉
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日曜日の夕暮れのような
日曜日の雷雨のような
そんな
悲しい人間なのです
木曜日の定休日のような
木曜日の塾のような
そんな
そんな
つまらない人間なのです
「いつか抜け出せる」と囁く声も...Mr.Abjectionの逆さまフライト
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何も無いのが昨日で
何かあったのは今日で
明日に向けてやることは何も無いけれど
何も無いのがあの子で
何かあったのは僕で
かと言って何か僕がするわけでも無いけれど
黄昏に透けた手を見ると少しもったいなく感じた
ボロボロの服には「これからもよろしく」と
これから長くなるからね
ぼくのさいごの言葉とか...ぼくのさいごの。