あわもみじの投稿作品一覧
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ひとつ ひとつ 数えてく
僕と同じ形のものゼロ人目
一歩 一歩 踏みしめる
一つ一つがすごく軽くて悲しい
もう戻らない僕の街
人の笑顔も花の朝露も
もう戻らない灰の街
僕の笑顔も君の思い出も
廃墟に降る雪は
雪ではなくて灰でした ただの灰でした...ゆ き
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何気ない一日を色付けるモノ
今日は嬉しそうだね
朝からメールがあったんだと。
そんな君も彼も大好きかもね
今日は悲しそうだね
なんでもメールが無かったって。
そんな君も彼もだいっきらいだ
主導権が無いだけで不安になる恋ならば、いつかは
「気持ちが分からない」なんて君は空にでもなったつもり?
「同情さ...CLUMSINESS
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眩しすぎるダルい朝
正直行きたくねぇ
気になるあの子やその子
昼までどうでもいい
弁当食べて暑いよ
ただでさえダルいのに
英語とか本当に勘弁して下さいよ
だけど楽しむことこそが
子どもの仕事、今しかできないことだから
明日そんな気が無くても...Rock'n'school
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一日ゴロゴロしてたって
怒ってくれる人がいない
ずっと音楽を聴いてても
叱ってくれる人がいない
それは幸せですか?
それは幸せですか?
ふと考えると思考は極端になるけれど
間違ってるとは思いたくない
いつかはココも無くなると
学者は笑って言うけど...happiness
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もう何も言いません
人差し指は人を差す為にあるから
もう何も言えません
黙って付いて来てよ
いつもより赤い月
夜に轟く風の音
鯉が川で跳んだり
星がひとつ滅ぶ度に
泣いてなんかいないわ
もう何も言いません...アングル
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例えば鳥は 体に雪を積もらせて
必死に冬を生き抜くだろう
例えば花は 体を土に埋まらせて
綺麗な色を付けてくだろう
では
私のこの肩の雪は何ですか
これは悲しみ
これは喜び
春になっても溶け消えない名残雪
これは哀しみ...名残雪
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白の世界より見えやすく
黒の世界より分かるもの
動くものも無く過ぎていく太陽
欠けてゆく宵の月
とんだ茶番を繰り返して
受け継がれていく物語
不思議に思うのは私のオトギ
物語を償う
『月へと帰る姫は何思う』
『舌が無い雀は翁に刀持たせて』...オトギ歌
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ここで生まれて散ってゆく
音の定め
電子ハ歌ウ 誰ガ為ニ
海から生まれたこの命
電子ノ海デ 君ノ為ニ
響かす声を届けましょう
音符だらけのこの海で
たどる軌跡は…
ここで生まれて散ってゆく
音の定め...音の海
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これは なんだろ?
赤いハート
これは なんだろ?
赤い真珠
これは なんだろ?
赤い花びら
これは なんだろ?
赤い心
ぼくはうまれたばかりの ただのきかい
あなたがぼくを ひとにしてくれるのなら...幸せな機械
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この姿になってどれくらいなんだろう
時が止まる 枯れてゆく
幻想世界 泡紅葉
いつも裸足で 肌襦袢(はだじゅばん)
それで庭を駆け回る
いつも寝たきり やや目眩(めまい)
それで一日が過ぎる
嗚呼
泉の奥で
薄い色の泡が生まれる...泡紅葉
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雷(らい)の幻獣
降臨あそばせ 憤れ
角を突きつけ
下克上だけの 刃持つ
花の簪(かんざし)似合うでしょ?
くだらない事をするのなら
桜吹雪を吹かせましょう
私は麒麟
私は自由
花の女の意地と根性...麒麟の乙女
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山おろし
山木枯らしの 緑達
新緑深い緑の領域
上を見ると赤い木の実
鳥が囀る山の上空
下を見ると動く生命
光を浴びて育ちなさい
私は山の一部となって最期まで見届けたい
森の行く末を見ていたいの
山おろし...イノチの歌
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A
命ない音 僕は音楽
思いを旋律に乗せ 命を創る
命ない僕 愛でるは誰か?
終わらない命だから 夢見て良いでしょう?
B
それを使っていいのは全てを諦めた時
サビ
この空っぽの魂をこめて 最後に歌うよ
音だって寂しかったらいつかは消える...空飛ぶ手紙