かぼちゃを下さいの投稿作品一覧
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きっといつの日か
わたしは雑踏に紛れ
誰にも判らなくなるでしょう
どうか捜したりしないでね
手紙なんかも捨ててしまって
愛の科白も忘れてしまって
冷たい土に呼ばれたら
この体 其処に溶かして
熱い炎に揺らされた
あなたを脳に 焼き付ける...遺書
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引き裂かれてく モラル
紛いものの タイトル
息は自分でするの? アンリアル
手配された アンコール
色を忘れた アンソール
ニセモノと踊り狂うこの世界
ほら いこうか
どこか 遠い処へ
大丈夫さ きっと ばれやしないから
君がこの手を選び取ってよ...アンバランス・セカイ
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攫われていった 嘗てのあたし
過去に縋らせないで ただ落ちて行きたい
だって 示していたのよ あの日の信号
解いてみたくなったの あなたの暗号
赤 青 黄色 点滅
「車には気を付けて」
わからないひとね
本当は轢かれてみたいと思う癖に
あなたに触れたのはほんの一瞬
然様なら 青春...レッド・シグナル
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僕らはじめから ネバーランドにいたんだ
意味はないけれど、振り撒いた鱗粉
お月さまがまた かけらを落とす頃
繋いだこの手も解けてしまうんだね
Good-bye my NEVER
羽を生やしたサカナと
空でじゃれ合うキトン
海を泳ぐの ライオン
呼吸もしてないのに
じぐざぐ 辻褄 合わない 理論...ネバーランド
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浮かべた椿が水に良く映えた
沈む躰を纏う温度
負わせた火傷がやけに鮮明で
莫迦げた恋だと嗤ってみる
揺れて、触れて、藻掻いて 御免ね
愛す真似はした
貴方が綺麗だ
35℃8分の無様な体温 嗚呼 救いが無い
嘯く唇
これ以上の拙い言葉は 立入禁止さ...サカナ
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頼りない意識のしたで
何度でも再生しよう
繰り返せない「いつまでも」とか
切り離せない「さようなら」とか
零すその度 埋めた
約束は どんな日も 変わらず此処に在ったのに
わたし確かに あなたを呼んでいたのに
神様でさえ 沢山の嘘を吐いたけど
その中でふたり いくつもの愛を誓ったね
たとえばそれを ...アジュガ
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心恋ふ幼いこの思慕を
占う紫陽花 摘まむ指
束の間の事と解っても
尚悲し性に 流るる
金魚の紅を剥がしてまで
雨に打たれ泣きを見た
アア、麗カニ散ツテミセマセウ
しゃなりしゃなりと三途を歩く
もう如何しようも無いのなら
この躰どうぞ 御好きになさって...修羅と桜
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声 エコー
メロウ アロー
射て 凍て 居て。
吐露 ドロー
苦労 スロー
ハロハロ ハロー。
師走が云わす寒さか知らん
もういい いい いい 云え、いいから。
うざったいじゃん 野暮ったいじゃん
その手を引いてよ...ジレンマシティ
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ばかばかしいと首を振った。そもそも、全てに於いて違うのに。
初夏の爪
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一瞬意識を手放して、気付けば海を見ていました。
思うにあれは夢でしたが、わたしの揺らす黒い髪を、あなたがそっと、そっと撫ぜる。
その影が消える頃、何故だか急に恋しくなった。
なので手を伸ばしたら、あなたもぱちり、消えたのでした。
ああ、此処は深いな。冷たくて息が出来ないな。
そう感じた時に、思い出し...シーラカンス/入水
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揺蕩う四十度
逆らう本能と
五日の他人
其れは其れは 優しい牙で
朱い朱い 彼女を噛んで
終わり際に 仰いました
「御縁があれば、其の時に」
泳ぐ様に 騒ぐ様に 喘ぐ様に
或いは宛ら恋の様に 散る
然様ならと 云った癖に 自ずと二人...浴槽心中
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もう 壊れてる
トリックなど 存在しない ほら
漏れ出した 閉じ込めてた筈の色が
錠は落ちてしまった
揺れ動く君の陽炎
燃えて燃えて 軈ては
灰に変わるのだろう
あの日の嘘は 美しかったね
花のような 永遠の傍で
そう 踊ってる...PAINt
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わたしは常にさよならをする
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あの色が揺らぐ
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揺蕩う君の
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もしも その爪が わたしのことを
切り裂くような日が来て
いつか 悲しいだけの 話になっても
あなたを愛してるでしょう
たとえば やさしい雨に
裏切られる日が来れば
こうして この世界繋ぎ止めて
離れないように抱いていて
息を潜めても どうせさよならが
その内迎えに来るのなら...呼吸
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君のこと好きだよ
死んでも多分好きです
ごめんね
光などなくても
ひたすら君を探せる
本当さ
すべての雨を凌いで
笑わせてやりたいのに
ばらの花が 咲くように
笑う君を 思い出す...ばら
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あの愛情 そんな口上
わたし受け入れず あなた押し付けず
柔軟なミステリアスボーイ
お前じゃなきゃ駄目って云う癖に
お前がいいんだよって云う癖に
傷付け合ったわからずや
「やさしかった」じゃ意味無いや
曖昧 三センチ
まだ 心地良かった 日を覚えてる
その感情 どんな対応?...曖昧センチメートル
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取り敢えず踊ろうか 終わるまで、ハニイ。
踝に一輪の 花飾り
取り敢えず神様が 眠るまで、どうか。
淑やかなこの匂いに酔い痴れる
土に埋もれた四肢を抱いた
花の冠 結ばれた茎
鮮明だけど失った
その亡骸が冷たいのです
喪服模したドレス纏い
枯れて果てた其れを想う...花葬
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白い花弁が 軋むように
はらりと舞った 惜しみながら
永遠と 勘違いして
あっ、という間に 熟れるように
枯れてしまった 早いものだ
それでもいつか 大人になる
おまえが寂しいことは
誰よりもわかっているよ
だからいつまでも泣いていないで
迷わず先に おいきなさい...熟れた六月
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あなたに逢えるかと 昨日
瞼を閉じてみたばかり
呆れているかな それとも
さよならを云いに来ました
平気だなんて口にして
だけど本当は 嫌だな
もう少し あの人に
もたれ掛かって 話をして
あと少し その腕で
ぎゅっと抱いていてほしい...瞼
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誰かに出逢う度 浪費する心は
惜別のために 殺がれてるようだ
路地裏の猫たち かわいらしい模様
なにかが怖くて 泣いているようだ
瑠璃色の指先に挿す
左手薬指にアカイロ
揺らめいて漂う先に
君はゐるのでしょう?妄想中。
お慕いしています。
秘密が移ろう時だから...はつ恋、純情中。
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さよなら以外 云うことは無いのかい
心臓の操り方がわからない
安売りされた 神様に呆れては
綺麗でもない 一生に縋った手
あの優しさは致死量だった
苦しむ前に君の凶器で
僕を切り裂いてはくれないか
たとえ忘れ去られてもいいよ
構わないのさ 救世主(メシア)が居なくても
君の手口で 息を 絶やして欲し...rip
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リーベ、僕のことなんて忘れてしまってね。と、嘘を吐きました。
「そうね、それが一番ね。」なのに君はどうして泣いたんだい。
リーベ。
くたびれた劇場で絶え間なく、ピエロは笑っていた。おどけながら。
この口はいつだって、容易く「滑稽。」と吐けたんだ。云えたんだ。
あまりにも、あまりにも、美しく眩い光。
...劇場のリーベ
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冬のにおい 雪のしらせ
感じる頃 君はやってくる
まばらに散る 白がやがて
地面を隠し 賑わい出した
あかいマフラー 編んで プレゼントしたら
君はきまって 少し笑った
おてて繋ぎ おうた歌う
今年もまた 君がいてくれる
ひとり おうちで
食べるミートパイも さみしくない...スノー・マン
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「御涕一ツ頂戴。」
「不幸は二ツ下さい。」
おやおや、又随分 貪欲でいらつしゃる。
此方は今日も宴
絵空事等、宜し。
あヽ、其奴は肴に 持つてこいぢやあないか。
雨の日の 闇に潜む
鬼の町 行つちまへば
まう弐度と 戻れぬと謂ふ。
見つからぬ様に 御注意。...鬼
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「眠れないの」 あなた 心配そうに
大きな掌で 髪を撫でたね
やさしくするけれど 痛いんでしょう
似てきた掌で そっと触れたの
ああ ああ
寝付けないと あなた 子供みたいに
何かしら話していたがったよね
面白い話を聞かせて、だとか
怖いのは嫌って 云っても聞かない
煩わしく思えたこと 面倒そうに出...D.D,W.L
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肺の奥の奥で 繰り返すパレード
鳴ったシンバル 息ができない
踊り踊る踊れ もつれたその足が動かなくなるまで
寂しがり屋の兎は もう
碌に生き残れもしないぜ
アネモネの花は あなたの餞に
アクセル壊した 坊やは夢を見る
此処にヒーローなど来ないのに
効かないブレーキ まるでお笑いね、と
誰かの耳打ち...拳銃と英雄
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僕の ついてない話
笑い飛ばしてみたいんだよ
指先からそっと でもきっと溢れ出す
つまるところの、愛。
ちぐはぐな 手拍子に乗って
足を取られ 踊る
滑稽な かわいい靴に
傷→キス 傷→キス 繰り返して
幼気な イメージトレーニング
舵を取られ 泳ぐ...Clap Luck Step!
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浮かぶ 閉じた瞼 あなたの手 滲んだ 憧憬
意識 遥か遠く 感覚は そこに残したまま
昔 聞いた話 なんだっけ? もう一度 教えて
意識 繋ぎ合わせ 繰り返す 忘れずにいるため
これにて。
わたしが影なら あなたは光
寄り添う 口実 使えなくなるね
笑ってみて。
沈む 重い躰 水の中 泳いだ 錯覚
...雨と意識
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寂びた プールサイドの 無粋なギター
小洒落た Jazzyに酔って
キスを 交わした君は 何者なのか
また403エラー
嘴に嘘 ブラックアウト
かわいい夢の 亡骸
早く連れ出してくれないか
荊に傷痕 癒せはしないし
その35.8℃
素肌が覚えてしまう前に...35.8℃
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もしも あなたを海が
深く沈めてしまったら
投げた四肢に 体温を 削り取って与える
灰を 悲しい風が
遠く攫ってしまったら
冷えた骨に くちづけを 繰り返して眠ろう
降り注ぐ光が わたしを照らしても
風化したそれでは 呼吸ができなくて
あの器具で生かして
有り触れた気休めで良い...光合成
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聞こえないふりでこれっぽっちの溜息さ
奪って走り去ったありったけの強靭さ
もうこの刃じゃ何も貫けないと示唆
そのような掌なら温かくても厭
喧騒が突き破る その内きっと楽になる
瞼の裏で思い出す 君の顔だけ思い出す
お願い 嘘でも愛でも誤魔化しておいて
まだ時間が足らない この前髪を切りたくない
それ...さよならのリズムで
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消えないラインを大事に抱えて
今日も愛情を買いに行くんです
小さすぎるバスケットなんかじゃ
受け皿にもなりゃしないってさ
息継ぎの速度がいつもより早いね
絶え絶え感 浮遊感 このジンセーにそっくりだ
かくれんぼしてあげよう
君の世界をやさしくしてあげよう
「そんなことない」が時間切れなのだ
とっくの...ツギハギライン
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今日もまた 忘却して口付け
息をする暇さえ 無い
甘い蜜を交換するように
お互いを満たす演技に明け暮れる 嗚呼
温もりを誰かで代用して
補えない空虚はナイフ あたしを切り刻む
知らないで あたしの弱い処
息なんて出来なくて 好い
苦い毒を掻き消してくように
これで満たされてるとあたしを誤魔化して...Lonely breath