ぎゃくぞくの投稿作品一覧
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劣情に弄ばれ 息を止めた 午前零時
痛みが快楽に変わる頃
熱情に掘り出され 思い出した 午前二時
路地の猫が振り上げた爪
痺れを切らした淫らな指先
戸惑いに触れた繭の中
憂鬱な窓際に艶やかな月が笑いかける
Moonlight 熱く重ねて
あなたの想いだけ感じたい
Moonlight 強く打ち付けて...熱望ロンド
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感情的な末梢神経 憂鬱ふらふらグラウンド
さよならのいつかを夢見ては
また 心を泳がせRain Day
距離を詰める橋を下ろせ
破壊的少女を打ち抜いて
子供のように嘲笑えFactory Girl
最後の瞬間手を離せ
ゆうらり歪んだ空色の鍵を
振り上げては また こんにちは...痺れ薬
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いつの間にか気付いていた
いつしか花は枯れていった
僕の心 想い 闇も 空に
消えて 消えてく 消えていく
「さよなら」は薄暗い明日への
思いやりだと君が言ったから
僕はただひたすら 夕闇を追いかけて 一人叫ぶんだ
「もういいかい」と月を見るんだ
Say! ほらほらもう聞こえるだろう
Say! 硝子...叫ぶ
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灯火に移ろう日々
宵闇の森には届かず
果てない戯れの終焉(おわり)には
影が 姿を変えて往く
炎(ほむら)の想いを祓うるな
虚栄に染める言の葉を
紡ぐ者の語りには 要らぬ 居らぬ 帰らない
夜更けに流るる血潮
追憶の刻は来たれり...徒然の唄
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嗚呼 賎しき此の身を焦がし
綴る名の愛しさよ
語り 騙り 悠然の
ひらり はらり 友あらば
出ずる者の亡骸を 触れる 憂う 灯火に舞う
人は何故生き 輪廻 嫌 否?
誠は血潮に穿たれて
思い馳せる夕刻に
もう戻れぬと泣き喚き
移世の如き瞳を削ぐ...裏切り者は啼いた
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たぶんこれは夢物語 きっとこれは現実
そうやって思い聞かせて何年経ったの?
少し削れた鉛筆でなぞる瞳 一本の道筋が夢だって?
ほら、見て そうだって 他に何もないでしょう?
目に叩きつけられた現実の声を
私に聴かせて ねえ ねえ!
「嫌い」なんて言わないで 「好きだよ」って笑っていて
あなたの「嫌い...わがままにあいして
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カタカタ 壊レル
クルクル 震エル
ヒソヒソ 囁ク
鐘ガ鳴リ響クマデ
朝日ガ昇ッテシマウマデ
サァ 踊リ狂エ満月ノ夜
娼婦モ盗人モ咎人モ
マタ朝日昇ル刻ニハ
雫ノ欠片ハ消エ去ッタ
サァ 笑イ声ヲ響カセヨウ...Pierrot
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誰の声も届かぬ森 何の音も聞こえずに
独りぼっち 声も無く
泣いて 哭いて 啼いて
「どうして独りなのでしょう」
涙落ちれど 露と消える
夜を嫌う 獣の歌
悩ましい掌 伸ばさない
僕には光など差し込まない
許されないから 満たされないから
僕は何も望まない...臆病狼と赤ずきん
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「愛があれば十分さ」 わかったように言うけれど
見計らったようにescape 笑っちゃうわ
猫がほら 欠伸して
見下したように空は陰り あなたの声を遠ざける
もう飽きちゃった? わからない?
愛だけでは不十分だったのね
気どった台詞はいらないわ
あなたの口付け それだけが
私の心 震わせるから
愛し...愛愛愛
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揺らめいて 影 月を燃やして
花咲いて 今 あなたを想う
時は過ぎ 静けさに沈む今日
私は今 寂しさに狂いそうなの
「忘れないで でも 思い出さないで」
あなたの手紙 涙があふれた
揺らめいて 影 月を燃やして
花咲いて 今 あなたを想う
忘れないで でも 覚えているわ
壊れないで そう 願ったこと...口遊む幸せのうたは何処
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やがて僕らは知るだろう
不確かな未来 その先の闇を
涙し 絶望し けれど戻れない過去に縋る日々を
大人になるたびに、強く、強く
意識する間も無く 僕らは大人になっていく
明日が今日に、未来が今に、今が過去に
そしてこの僕も 確かに
背伸びして伸ばした指先に 光の粉が触れて
遠くまで 高くまで 僕を連...You Me
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苦しいともがく僕に 君の声が駆け寄った
鳴り止まない産声が 僕の心を締める
土砂降り 寂しげに笑う君が
言葉の雨を降らせているけど
「大丈夫」
答えた声が震えていたのは、何故?
君の手が届く前に 消えてなくなりたいよ
もう二度と 泣きたくないんだ
硝子の扉 触れたら壊れてしまいそうで
Ah…あぁ...触れ泣い手
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口許から飛び出した刃物が君を傷付けるのを、僕は笑いながら見つめていた。
嗤いながら、見詰めていた。
ただ怖かっただけで、ただ寂しかっただけで、
どうでもいいことばかりを繰り返す、懺悔の言葉が嘲笑にかわる。
Sorry, Sorry, Sorry, My Friend.
明日は 明日こそはと願うばかり...過去形
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望んだのは穏やかな未来
僕の心 凍りついた時間をとかして
温かな春があった
希望は何処へ? あなたは何処へ?
あなたに届かない指先で 夢を描きたくないんだ
だから願うよ
紅い花
紅く 赤く 舞い散る花弁
この想いごと散ってゆけ
永遠に咲き誇るというのなら...紅い花
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華よ蝶よとあなたは云う
私の心も知らぬまま
愛し愛した日々はただ
私の虚ろを削ぎ落とす
ねぇ 夜はまだ終わりませんか
口付け交わしたあの日の夢
壊れかけた羅針盤に
新たな夢を刻むでしょう
積もり積もった花弁が
血濡れと化して苦しめゆく...雪融
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月が照らす 夜道歩く 少女
「どこへ行くの?」「ママのところへ」
じきに日が暮れるだろうに
「お供しましょう 君とともに」
満月の夜の下 参りましょう
再び日が昇るまで
朧月 ゆらり ゆらゆら
二つの影が ぽつり ぽつり
消えて 消える 星屑
眠る星が語る 二人笑う月夜...朧の恋
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霞んだ雲が ふわり ふわり
私の心を ふるり ふるり 揺らして
あなたの声が ゆらり ゆらり
私の心を掴んで離さない
ごめんね
あなたの瞳が怖かったの
明日には笑ってみせるから
だから…だから、ねぇ…
壊れた時計の針を戻そう
軋む体を今 横たえて...恋衣
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動けない 現に戸惑う
砕け落ちた心が君の瞳を揺らす
形ばかりに拾い集めて 僕はまた罪を背負う
綿で絞められた首は 何故僕の呼吸を許容する?
君の涙が 嗚呼 溢れていく
月に手を伸ばしてる
許されたくない 重い足枷
別れも 痛みも 苦しみも
仮面つければ 消してしまえる
I was wrong....虚空を手にして
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柔らかな世界が問いかける
もういいかい? 十分かい?
嘆く私を 風が叩く
止まない雨に打たれ
壊れた窓に栓をして
ぞっとするような冷たさが 私の手を離さない
優しさという金網が 私の皮膚を傷付ける
脱ぎ捨てた魅惑のヒール 別れを惜しまないで
「ちゃんと並んで 列を崩すな」
先生、そこに道はありません...仮面の答
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痛みの伴わない苦しみが 鏡の中で牙をむく
膿のできた腕は 私を責め立てる
明日があると 勘違いして
爪を立てて 歯を立てて
聞かせてくれないか 涙する君の心を
濁る湖で溺れたい
光も影も 痛みも優しさも
濁る湖で溺れたい
僕の心を 噛み砕いて
膨張していく白い瞳が 鋭く硝子を割って...濁る湖で溺れたい
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ぶら下げた街並み 何も言わずに君と歩く
通り過ぎた協会には十字架 右手には拳銃を
あたしは今日もひとり ヒトリ 人独り
暗い闇の隅っこ 何も見えずに俯いてる
君の声が聞こえた街角 左手には花束を
あたしは今日もふたり フタリ 双二人
終わらせてしまえるの そうすれば気持ちいいの?
どうすればいいんだ...孤りの夜
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ガラス缶を蹴飛ばした
世界が回る5秒前
泣き出す海に背を向けて
君の歌をつぶやいた
空はとうに白く濁って 君の声さえ届かずに
やっぱり今日は帰ろうか
車が前を横切った
逃げきれないのなら
感じていくだけさ
「ああ」「アア」「嗚呼」「Ah」...ソリロキー
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雁字搦めのアジテーター
ナイフを片手に空を飛ぶの
1、2、3人
四(死)人でバイバイ
もうない いない? ナイナイナ
君の 声も 聞こえないな
確かにいいことなんかありゃしないし
考慮しないし
そうもいないし
どっかで君が僕を見ているの...ドラマチック
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細いナイフが僕に刺さって ずるい人達が僕を嘲笑う
上手く走れない言い訳かい?
とっくに目は潰れたけれど
君にあげたはずの靴が
僕を踏み潰してしまうから
いつの悲歌 いつの日か
夢を見ていたのは誰?
マタアイマショウ、サヨウナラ
いらない嘘で
押し潰してしまえばいいさ...零ぼっち
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生暖かいベールに身を委ね
痺れるルージュのピアス
溢れ落ちる愛の欠片集め
綺麗に 笑っているのかい?
昨日のうちに終わらせた時間が
今へと迫る前に さあ
愛しさも 苦しさも その胸に潜ませて
飲み干したウィスキー 火照りを宿して
潤んだ月夜が照らす最愛
メロウに酔いしれて あぁ…...ルージュのシルシ
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指先につけた針が君の手をなぞる
もうじきに雨が降るかな なんて
後ろに立たれる優越感
笑えば ほら 追い抜かれてる
冷たい指が 僕を突き刺すから
錆び付いた心で笑う
どれが嘘? 君が嘘?
壊れかけたネジを巻き込んで
きっともうじき晴れるかな なんて
虚ろな天をまた描いて...憂悦間
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落ちた花弁を拾ってみたら それがナイフだと気付かないまま
大切に両手に抱えたまま
きっとこれが幸せだと笑っていた
君を想うのは自由で 君を想うには不自由で
君を愛するのは自由で 君に愛されるのは…
指先からこぼれ落ちる 想いの欠片が苦しくて
いっそ眠ってしまいたい
君以外のすべてを捨ててしまおうか
...アイラブ
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今 君はどこに生きてるの
さあ 声を上げて教えてよ
「明日はきっと雨が降る」なんて戯れに笑ってみたりして
回る回る世界の中 僕は君を探してみた
「昨日はきっと幸せだ」なんて虚ろに夢見てた日には
廻る廻る車輪の音 聞き逃してしまうんだろ
今がそうだというだけなのに さあ?
変わっていくはずの「今」 変...Now/NO