月條現矢の投稿作品一覧
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「あなたへ」へ捧ぐ
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おそろい@リン・カイト
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君は一瞬の閃光、僕の宗教。
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はだか
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[A]
「強い風が来るよ。」(3,3,3)
すべて同じ方にかたむく、不穏含む風が吹いて。(3,3,3,4/3,3,3,3)
強風、君も飛んでいった。(2or4,3,3,3)
[B]
「さよなら」とね、言うこともなく、(3,3/3,4)
お別れ来て、僕はひとり。(3,3/3,3)
雨はずっと細く降るよ...五月の風景
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※()内は日本語拍数。参考までに。
肌に霜ふる雨に風(12)
浅く夜来て細い管(12)
窓は開けておこうか、だって、(13)
せめてこの世とつながっていたい。(15)
天井から剥がれて降る後悔は、(17)
キラキラと僕の目を刺す。(12)
痛い、痛い、悲しい、ごめんね、(14)
一人だから言える言葉...窓と後悔
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マグノリアマグマ
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石についた苔にふれて、ひんやりとした感触をたよりに眠りにつけるように。それを祈り、目を閉じる、ちゃぽんと蛙の音がする。
ここは森の土にたまった湖、とろり。
私は白い服を着た透ける裸婦。
水を泳ぎ、それは空を泳ぐことなのです。
岸に肘をつき、花びらの混じった土の奥で熟成したアルコール、それをゆっくり撫...小さく深い湖に髪を遊ばせ
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音声学簡易(英語歌詞の人へ)
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「フタリノメロディ」へ捧ぐ
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「黒蝶」に捧ぐ・2
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邪推は去れよ、恐ろしや
その目その口、歪みおる
燈篭ゆらめくこの部屋で、
君は私に、近すぎる。
君をこの世に戻さにゃならぬ
物の怪 幻想 離さにゃならぬ
その目は私を見るべきものぞ
私の眼の奥見るべきものぞ
怒髪ゆるりと立ち巻きて。
凶器ぎらりと取り出せし。...主は此岸に(妖怪ソング)
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「黒蝶」に捧ぐ
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この庭の低木の幹の中、
蛙がぬるりと光り、はねる。
まぶた閉じて。まぶた閉じて。まぶた閉じただろうか。ぱちり。
まぶた閉じて。まぶた閉じて。閉じて、一声(ひとこえ)。
池は波打ち、風は藍色の空をあやす。
鳥、魚、私は宇宙の底でうずくまる。
この庭の奥の方で土動く。
食らい、育て、吐いてずっと眠る。
...天頂である庭
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「農園」に捧ぐ
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哀切ほのかに
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「丘の上で」に捧ぐ
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エンゼルフィッシュ
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「一部始終」に捧ぐ
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早朝(改2 雪)
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ここは異国。
石造りの城の前で私は、うろうろして困り果てる。
(どうすればいいのだろう。)
いつかこの扉が開(ひら)くまで待つべきか?
それとも、よじ登って勝手に入ろうかな?
ここは異国。気づいたらここにいた、ここはどこか。
この城は無人である。と、それはさも当然である。さあ、入ろう。
雲流れ、
「ワルツ ハ短調」へ捧ぐ
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早朝(改)
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早朝ベッド