かなきの投稿作品一覧
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レンズ越し今 色が変わっていく
踏切渡ったら ふたりきりの24時
街角の月 やさしさを連れて
線路の向こうまで 時を止めて この夜抱いて
静かに並んだ シルエットがそう、
揺れ出す度に 瞬いて
つなぐ手の温度も 散らばるキラキラも
ふたり占めだから 半分こしよう
いつもより小さめ 歩幅ほら揃えたなら...◎ 駆ける、星空の彼方へ
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「いやぁー暑いですねー
暑いのー 嫌なのー
なんとかなりませんか…
まあ、それは置いといて
とりあえずこの辺で
あ~、あ、あ 会いに行きます!」
弾け飛ぶ 想いのすべて
おもいきって全部 胸につめ込んで
途中下車の 夏の午後を走る
追い風 ヒッチハイク...◎ ひまわりウィンドダッシュ
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ほんの少しの雨
ぼんやりと一人
やさしく濡れた髪から
すべるため息
バスタブに涙くるくる
雑踏の中で
立ち竦む 小さなわたしに
あなたは気付かない
忘れたと言えば 嘘になってしまう
それでも今も 枯れて欠けて...● 花待ち
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自転車とびおり
駆けだす午後2時
猫 目配せ じゃあね
逆光 ジーンズの裾すかして
おととい、君の声
思い出すのも最後
あぁ、シルエットライオット
いま見渡す僕らの町で
(ここで) 眺めた日常が
(すき) 誰かが 鮮やかだった...◎ シルエットライオット
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レンズの向こうに見つけた空
いまも夜の彼方に 探している
ひしめいた街の真ん中
雲を裂く風を待つ
あの日の僕を さらったサイン
地図に記して
夢は視野を広げて
道を示した
瞬く光に逢えたら
明日なんてもういらないよ...● 星時雨アウトロー
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まちぼうけに さよなら
グラデーション広がる
雲間へと 僕は飛ぶ
夕陽色の空から こぼれおちた
キラメキ、ハツコイ
冷たい頬に おちた
窓の下で 歌い続けた
ひとりきりを抜けて
連れ出してよ 巡りだすとき
あたたかい手をとった...◎ Serenade Mecanique.
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木曜日ノ少女は陽が傾く路地裏
タイル踏んで歩いて野良ノ町をお通り
刹那、通りノ雨です
明日なんて気休め、流行だって廃るし
歩く道も白黒、あたしノ色白黒
キラリ、星屑ノよな
純情を嗤います。
軟派な髭ブチネコ、慣れた口で声かけ
ア、ネェ、彼女
人間様チグハグ、お犬様は宿ナシ...◎ 木曜日ノ少女
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まぶた開けば すべて幻
滑る涙は 孤独に輪をかけ
それは色濃く 深く滲んだ
まるであの日の 空のようだ
誰のものにも なれない僕ら
夜明けのもとへ 誘う満ち欠け
月のはなむけ たどる一片
描いた羽根で 飛べるのなら
夢いつまでも 切り離されずに
時のブランコは 止まることなく揺れる...◎ カタハネ
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ため息は 空に白んで溶けた
嘘を吐いたら 泣きそうになった
机上の空論 恋愛至上
いっそ気の迷いならよかったのに
こっち向いて 呟いても
聞えないのに
繰り返したら 叶う気がして
期待なんか してないんだから
だからもう ほほ笑まないで
赤くなる頬に 迷いの影...◎ be
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降水確率 50%
錆色の街を歩く
プラネタリウムのような追憶に
本物の星をえがく
ほっとココアの甘い湯気を吸いこんだ
ちょっと痺れた痛い舌もひりひりと
道端の野良ネコ 手袋はずして
寂しさもはんぶんこで
逆光ひやりと鋭く光って
感覚を切り裂く...○ 寒空天体 りんごの月
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青く広くガァデン
晴れの月が笑う星で
甘いしずく飛ばし
黄金色のさかな跳ねた
青く深くガァデン
風見クジラ眠る星で
ぼくは思い出した
秘密基地に忘れてきた
―うまく言葉が見つからないので
―ぼくは黙ると致しましょう...◎ 風見クジラ
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面影に儚く溶けた
指先に散る白い華
重なった鼓動が凍りゆけば
華曇りのよう空淡く
季節は滞り
ひやりと冷えた待ち月
ぶつかる肩の中
いつかの温もり探した
そっとなぞる名前さえも
ゆるやかに零れてく...◎ 雪華
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軽く ステップを踏んでく
秋色 染まるように
快晴の こちら
カプチーノ通り
覗く 店先のキャラメル
こんがり こんがらがる
あまやかな 誘惑
おやつには早い
なにもかも 素敵!
もみじ色の...◎ カプチーノ通りへようこそ!
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刺すように酷く冷えた
ドアノブの閉ざす部屋で
「さよなら」に不釣り合いな
笑顔の跡が暖かい
追いかけた空、憂鬱な週明け、
5粒の涙、ぼくらの町
魔法のように すんなり簡単に
凍える日々を色づけた
Good-bye,good-bye,good-bye.
分岐点にて...◎ cross over cross
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ふわり飛び越える夢の跡
時を駆け巡るトラベラー
くるり一回り時計盤
甘い時間旅行 気をつけて
無重力に胸躍る
足元にはご注意です
好奇心ポッケにぎゅっと詰め込んだ
時を探る名探偵
行き先はいつも気の向くまま
ひらり飛び込んだ七色のタイムホール...◎ ノスタルジックトラベラー
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風を切り裂いたら 青に溶けるだけ
鳥たちの憧れは 翼になり羽ばたいてく
引力に従い 自転に逆らい
柵を抜け出して この心は空を飛ぶ
涙雨にさらされ 痛みを知る夜
それでも行き止まりを超えて
僕たちはここまで来たんだと
昨日の水たまりを 踏み込めば飛べる
点と点を結んで 自分だけの滑走路(みち)を引け...● RUNWAY
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ねぇ、すこしでいいの エッセンスと
1のつく日はラッキー
瞳に星といつかのバニラが
あぁ、映りこむ
あぁ、恋人さそう観覧車も
空に届いてとまった
どうかお願い あの日の言葉は
あぁ、忘れてよ
昨日、夢にでてきた
左足重心で立つクセ...◎ バニラエッセンスランド
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その笑顔に はなまるあげる
君に毎日 恋をする
とびこむ宙(そら) 瞳にきらり
飲みほしたシュワシュワ
通信衛星 地球を一回りだ
それくらい速度上げてゆく
電波を送信 アンテナは3本で
無修正の愛とどけ
なゆた溢れ、気泡浮かぶ
はじけた恋心はソーダ水...● シトロン衛星
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水面をさらう風 静かに波紋ゆれて
夜空から零れたよう 星の暗涙
さざ波へと ビンに詰めた想いを託せど
決してあなたへ寄せない 淀む湖
夜霧の波に乗せた歌声
届くのならばネジをまわそう
いつかは止まる波の行方は
果てる宿命(さだめ)オルゴール
月日の舟が許すのならば
ひとり何処へ還ろうか...● 星々のワルツ - Waltz of stars -
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雨の中跳び出した鈍色うさぎ
緋色の町の夕暮れです
怯まずに駆け出した鈍色うさぎ
雫がきらりお天気雨
アスファルト溶けてゆくタイムリミット
鉛のように重いのです
5時55分、夕、さよならですね
嘘などつけずさよならです
色のない夢、キャンディ、水曜日、
きつい坂道、アルバム、大きな手。...○ 鈍色うさぎ
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ついえぬ想いに誘われふりかえる
故里は変わらぬ灯を抱きしめて
幼い日を思い出しては
少し笑みがこぼれた
この想いはいつかとおなじ
誰かのかかとがカランと鳴った
淡い光は星の数だけ
朧月夜のなつかしい夢の跡
螢灯そっと胸にともして
それぞれの愛しい人を想う夜...◎ 螢灯の里
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ファインダー越しに色を変えてゆく
ふみきりを渡って24時
星たちに隠れて瞬いたキス
キラキラを君にも分けたげる
シルエットが揺れる ふわふわ
おやすみ 街角の月
つなぐ手、同じ温度
オレンジのリップ
この夜を抱いて
そっと光が散って...◆ スターチャート
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鈴を転がすような声だとほめてくだすった
五月雨降る宵の夢が苦いままでした
もしこれが悲しい別離(わかれ)を告げたときも尚
やさしい人きっと好きと微笑うだけ
着物の帯を解いて切なさへと唇を寄せて
もの憂げな瞳はいざ知らず
杜若が変わらず隣の庭に咲き乱れては
垣根のむこうから呼ぶのです
想いは散りて欠片...◆ 寅の上刻、杜若の時
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チャイム鳴って駆けだした放課後
2段とばし階段跳び越え
眠気さそう5時間目にみた
夢のつづき譜面に探して
前方不注意!無計画な日々と
鼓動に沿ってかき鳴らす恋の音
油断してたら声に♭ついて
恥ずかしいけど出力は最大で!
最高dBのウタを届けたい
走りぎみドキドキ待って!止まらない!...● ソングレターdB
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さよなら 笑顔でいてね
見つめているから君へ続く空へ
片方の翼たたんでしまうの
君の進まない時間と一緒に
もう泣かない
寄り道しながら僕の時を歩いてゆこう
手紙を書き続けるよ
きっと返事さえ Ah かえらないけど
日記におひさまマーク
今日のできごとに君の名前書いた...● 青空ウイング
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黄昏に染まる景色と
ロングスカートがそよ風まとった
床に転ばせた荷物は
そっとつめこんだ段ボール2つ分
ひとり歩きだす
初めての街は不思議な色
暗くなる前に家に帰ろう
ぶらんこひとりぼっち
揺れている公園を抜けて行こう
黄昏に染まる小鳥が...◎ そよ風ワンルーム
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青い音の海を 駆け抜ける
歌声の 息吹きを 連れてく
瞳をとじると あざやかになる
おひさまの クレッシェンド 世界をつつんだ
やさしく 奏でられるのは 海原
流れてく アレグロさ
五線譜の風
ひとすじに キスを
水平線に 誘われるように
鍵盤を 踏むように 走りだした...◆ 風色のアレグロ
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疾走してブリランテ
ブルーのキャンバスに虹のスコア
頬を染めるキスをのせて
ハロー あなたのもとへ
光をまとう声は
ときめきを連れたアモロサメンテ
からだのぜんぶで、恋をする
五線譜をたどって
虹の上を走りだす
あなたに逢いにいこう...● 空色のアモロサメンテ
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陽炎のむこうに見失ったのは誰なの
横断歩道、白 踏み外したのは誰なの
にじむシグナル
にげる水たまり
君の涙跡
追いつけない僕
つばめ低空飛行
目指したのは季節のむこう
陽射しが強すぎて
見上げる両眼が痛くて...● 陽炎の夏
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誰もが憧れていた空の果て見上げていた
時を忘れてしまったイコライザー
フェンス越しにかすんでく雨にぬれる滑走路
不協和音ゆれて、そう大人になる
過去なんてちっとも懐かしくなんかない
まるで足枷のようだ
求めたのはいったいなんだったの
欠けたものを見ないふりなんていやだったんだ
溢れるのは耳障りなリビ...◎ 夕闇
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大事な人に心こめて
とっておきのchocolat dolce
口の中でとろけるわたしの愛
受けとめてね 美味しいでしょ?
さぁ、作りましょ!
だいすき!の気持ちをいっぱい
つめこんだchocolat
I love you!Darling!
ほんとうはね
この心ごとあなたに渡したいの...◎ chocolat dolce
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リボンを髪に結んだら
鏡の前でくるりまわる
こないだ買ったパンプスで
さあ おでかけしよう
葉っぱのみどりキラキラしてる
いいことありそう(*^ ^*)
スキップで橋を渡ろう
心まではずむよ
歩き疲れちゃったときは
街角のカフェでも寄って...◎ Smile*Skip*Spring
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雨上がりの窓辺
君に逢えるような気がした
雲の影から覗く水たまりは蜂蜜色
こぼれた水滴が瞼を濡らした
ここから歩いたら
そこまでどれくらいだろうか
雫が窓際に降り積もってく
雲に阻まれてもこの心は君へと向かってる
何度も、目が覚めたら君がいればいいのにと強く願うよ
固く目を閉じても...◎ Moon
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早くこっちに飛び込んで
さあ ほら
闇夜をかき分けて走り出す
まだ誰も知らない星の影
加速の震動が流れ込む
旅立ちの汽笛がこだました
ステキだね?(だね?)
キレイだね!(だね!)
無我夢中で手を握れば
ココロ うきうき(うきうきね)...◎ Space Express