ろろあ製菓堂の投稿作品一覧
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光を失えばイロを亡くしてしまう
であればこの音は何だろう
眠っているように装っていたの
隠れなければならない理由がない
くるぶしはまだ動かせるでしょう
見上げないで倒れないで
偽物で埋め尽くされた花畑でも
味が消えそうなガムよりはマシかな
年老いてから伸ばした指先に見える
たすきでもバトンでもなんで...パステルに捨てたゴミ箱
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どんなに憧れの人が目の前で私に
笑ってくれたとしてもそれで
何も解決できないのが惨めで醜い
それならずっと独りで良いから
この想いを適切に塗り分けて
決まった予算をやりくりしていくのに
時間はひとつも増える気配が無かった
試着室は行列でいっぱいで服も増えてく
見つかるまで探せばカンオケが待ってるね
...出席番号35番
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小さく両手をすぼめて息を吐いた
靄になって空に溶ける頃にはもう
君の足音が聞こえなくなるだろう
内側にどの感情も残さないでいる
折りたたまれた手紙のインクみたい
あちこちに滲んで意味を為さない
限られた狭い空間の中ではそれが
とびきり上手な生き方なんだってさ
何を吸って歩んでいけば良いと思う?
まだ...吸気温度
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視線を逸らしたままで耳を染めた
日が暮れていないのに紅く紅く
拒絶ではないことを伝えようとして
それでも見つめるのは難しそうで
言葉にするのがとても不器用だった
立ち止まろうとして立ち去っては
振り返る様子も見られたくなさそう
きっと手紙にするなんてもっと無理で
下らないはやし立てにびくともしない
...赤いストックを君に
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傾いだ登頂点五里霧中何も見えず
望んでた景色なんだろ?見渡せよ
旗を立てて石を積んで叫べばいい
どうせその旗だってレンタルなんだ
輪郭を見せびらかしたい夢なら
中身なんて必要ないはずだろ?
みんなどっかこっか破けてんだ
詰め込んでいきゃ勝手に漏れてく
悲しい現実は大抵悲しくない
鬱陶しいだけの重たい...いないないKING
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何もしなくたって同じだし
何をしてたって変わらない
呟きながらぼやきながら
終わらせることができなくなった
前だって見えたためしがない
振り返っても何も残ってない
日の光を見る前に星が落ちていく
私にはアシもアシタもないんだ
それでも千切れそうにねじれた
引きつった今日を繋いで逃げる...ヨワキカヨワキ
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選ばなきゃいけない事ばかりで
頭の中を空欄で満たしていたの
欲しいものなんかずっと無かった
眠ってさえ居れば終わるから
ミシン目に沿って出来ている回答
エラい人の言う通りナゾってる誘導
大好きな物は見ちゃいけないからって
まぶたをテープで貼り付けてしまう
求められた完成の感想インスタント
流れ作業で...ウブゴエとらんすふあ
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ハートを集めたかったわけじゃないんです
でもキレイだなって気になって触れて
気がつくといくつも集まっていて
引き返せないところまで来ちゃっただけで
求める物が何であれ一方通行にしかならない
だって私にはただのハートにしか見えない
感情とは別の規則で動いてる血の通うゾウモツ
電気信号に恋心抱くわけない...心音ベースクロック
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いろんな事を読むのに飽きたから
使わない情報もいないない空気も
どこでもない感じないままが楽で
幸せな永遠をたぶらかしてたのに
鼻唄が駆け抜けた解いた金縛り
詰め込んでフタした記憶は爆発
片付ければ見てしまう無視すれば薫ってる
思い出すには残酷なアルバムだった
上書きしたい吹き飛ばしたいの
言い訳で...はらいせのたむけ
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君の動く温度はどれくらい?
君と会う日をずっと待ってた
頭の中では何度だってでもね
その日が来るまで その日になっても
わからない!君のホントの表情
声を聞いても手を繋いでも
一瞬で投げ出されてしまう
液晶越しにうなっても無駄さ
映ってるのはその時だけだし
破裂しそうなココロの中を止めて...Burst Buster!!
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夏のエアポケット
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私の成分をスポイトで取りました
不純物は含まれていますか
カルシウムは足りていますか
酸化は進んでいますか
異臭を放っていますか
沈殿物に硫黄分はありますか
紫外線に耐性はありますか
溶けた脳が混じってますよね
ねぇ科学者さん聞いてよ
どうしようもない下らないこと...すぽいと人間
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気持ちの最低温度を更新した
重みのない涙はこんなにも温かい
突き抜けていくあの頃の匂い
サイダーの泡みたいキラキラ消える
手を触れるのを躊躇っていると
傷つけてしまうんじゃないかって
自信が無いままの指先を君はずっと
確かめるように見つめていたよね
消えるのを知ってて消えないと思ってた
全然先送り見...キザムメロ
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プライベートな話立ち入る
興味なんかないの知ってる
星空でも見てた方が良いね
間違いに気付くこともないし
ほんの少しほんの少しだけ
扉を開ける勇気があるとしたら
そこに風は流れると思いますか?
でも聞かないふりしてください
満つる果つる川面の上にガーベラ
おまじない唱えたってほらね...えきせんとりりりりっく
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規則正しい響き鳴らして
さえずる波の飛沫は鼓動
繰り返しては薄れてく意識
目を開けるまでこうしてたいな
聴かせてるわけじゃないんだよね
聴かれてしまうだけなんだよね
そんなこと気にしないで生きてけたら
足跡ははみ出ずに済んだのかな
許すように揺らすように波が
少しだけ残った靴跡消してった...おすそわけセグメント
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玄関に靴がない夢を見る
キッチンに水のない夢を見る
天井に明かりのない夢を見る
窓に光りのない夢覚める
何度開け放ってもカーテンがある
何度閉じても開く冷蔵庫がある
誰と話しても聞こえない電話がある
何を喋っても伝わらない私がいる
全員の家に押しかけたいのに
私は動けないままでいたんだ...mil-Girl
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まっすぐなライン引かれてく
無音無振動無伝導非公式
噛みつかれた記憶おざなりに
針が振れるのをずっと待ってた
臆病モノの名札が外せないから
裸になって余計に無様でしょ
寂しがり屋は叫べないんですよ
きっとここが最後の場所でも
こじれつかせていましたよ一本
勝手に失っては増やして...Gete/monoオシロスコープ
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小さく聞こえてきた声を勝手に
自分と結びつけたがったりして
挙げ句の果てに髪型まで変えて
誰もが自由だから構わないって
落とし穴に落ちて重力を体験する?
落ちた髪の毛だって知ってるのに
意味なんて無かったって知ったって
巻き戻せない巻けるのは髪だけ
必死になりたい必死になれない
どうしたらそこまでど...泥のヘアカタログ
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甘いだけのパサついたもの
かき集めたい隅々まで
気が遠くなるような年月で
生成した自己満足の位牌
待ってるのサンドリオンたち
外反母趾でも履けるガラスの靴
ひび割れちゃったらごめんなさい
もう一度溶かしてしまおうかな
残念な結果ばかり山になってく
代わり映えしない本心の五月雨...ぱすてぃあーじゅりんくす
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途切れたって長々アシアト
終わるわけじゃない続く日
シンバルは鳴らなくなったって
誰かがペダルを踏んでいるんだ
確かめたい?忘れられたい?
暗号化されたら私じゃ無くなる
寂しいのは脳みそのせいだから
躓いた暗闇当たる角爪先
選べない無尽蔵な選択肢を前に
選ばない安らぎ得るための鎖...トムラエーション
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見えない音を奏でる手が
魔法使いみたいで
降り注いでくる痛みを
静かに溶かしてくみたいだった
誰もが逃げ出したあとなのに
まだそこに君は居続けてる
忘れられていくのが怖くないの?
荷物はもう持てなくなった
積み上げてきた物が崩れて
生まれてきたことも閉じ込め...御伽噺のリクエスト
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滑り落ちて動かなくなった
著しく不愉快だった
脳裏に刻まれることもなく
今もどこかで転がる呼吸
指し示される反省点は今も
脊髄を蝕んでずっと甘い
それが本能だって君が言う
笑えない嘘をつくのが癖
当てはめられる数式には
僕たちの名前なんか載ってない...転がる呼吸
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クロームほぞソサエティ
マンタレイ嫌いなもの
石になるカモメのねぐら
中和願い事アンブレイカブル
包装は禁止簡潔に願います
動転した矢継ぎ早に今も
トリビュート概念上に
ホリデイをカーカスブレイク
宙ぶらりんポイントスタンディング
条約に違反している感覚...クろうムのライブラリ
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終わるって知ってたら
昨日よりも愛は増えた?
悲しむのわかってたら
あの子に優しくできた?
遠巻きに眺めてるのに
声は何も聞こえなくて
被害妄想に囲まれては
今日も狂気と踊ってる
晴れることのない滝壺で
見逃した虹の美しさも...Snow Smoke Starlight
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冷凍保存されたキモチには
ドライヤーじゃ意味なくて
少しくらい温かい涙も
焦げ付いた嫉妬も冷めてく
フリーザーにいっぱいの
忘れておきたい過去を詰め
無かったことにする悪趣味
それが何かわかってますか?
「いつか温め直すからね」って
訪れたのは解体業者かも?...Freezy a
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今日の予定は記憶を消すこと?
カフェにてパフェ食べ4時間後
1時間ひとつじゃ流石に不憫
腫れた目に冷たいおしぼりを
ようこそおいでまし
もう来ないでねイタイココ・ロ・カフェ
葉っぱのラテアート書いたのに
割れたハートに見えちゃうの?
これは相当重症患者さん
拭いても拭いてもシズク溢れて...イタイココ・ロ・カフェ
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風の音で目を覚ましたら
大きな船の上にいたの
うねるような揺れの中で
まだどこに居るか分からず
クジラになった気分かな
水に任せて上下にふわり
ユリカゴにしては激しくて
時折届く水しぶき冷たい
次の波が来るよって誰かが言う
遠くに見えるのは雨雲だろうか...ネムルコウロ
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新星の産声に
流星の水飛沫
繋いだ手を放す爪の先まで
遠ざかる体温も
声すら届かない
途切れた囁きを信じていても
軋んでく胸
わかってたのにずっと
会えなくなっても平気
嘘を重ねた...おわかれにともした
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明日にはもっと気づけるかな
見逃していた沢山のアシアト
胸を打つわけでもない言葉を
嬉しそうに君は拾っていく
貸してよって持つからって
掴み取ろうとする手を止めて
頬を染めたままでいるなんて
そういうのはなんかズルいよ
飛ばした靴が向いてる方へ
そんなのは運命とは言わない...無抵抗な愉快犯
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もう戻れないってことを知っていた
出力されたレシートが千切れていて
空っぽになったままの広大な草原
夢にまで見た青い馬はもういない
ちっぽけな海みたいに青かった
清濁併せても呑み込めないくらいの
知らないうちにそばで寄り添っては
何も言わないのに家族になったんだ
輝きを忘れないなんて恥ずかしい台詞
...青いturning pain
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扉に手を触れることさえ
出来ないままで少しごめんね
何を言ってもきっとこれは
言い訳にしかならないけど
降り続いた雨のせいにした
すぐにバレてしまいそうな
君の眉間にしわ寄せそうな
話の続きを聞いてほしいな
次から次へと訪れる雨粒に
話を聞いてもらってたんだ...いいわけbyebyeWooo!
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見得切りミクさん
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海が見たいという君はもう
遠ざかる波みたいに消えた
ひとつ残らず伝えてくれて
最後にひとつ隠しただけで
あやふやな言葉が織りなす
確かな感情の渦巻き
めまぐるしかった世界に
今はもう潮は流れてない
心の奥から気持ちを引きずり出す
君は危険な鍵を持っていたの?...パッシブセイフティ
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遮られる鍵盤を滑る指
何も言われなくなっちゃう
今でも惜しかったって思う
君に会いに行けなくなった
「何がほしい?」って聞かれて
答える事が出来なくなった
「それは君だよ」って言いたい
目を見る事も出来ないのにさ
文句を言われる事もない歩み
小言を与える事も無い他人...Cattle mutilater
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大粒叩き付ける雨の音
もう誰の声も聞こえない
良かったこれなら聞かれない
雨のふりして喚いて泣いた
言い訳が上手くなって何年目?
言い訳がバレてしまって何日目?
あの日雨に流したはずの涙が
今になって君になって還るなんて
あの場所に立てば目を閉じたって分かる
何度も見上げていた輝きの並び方...どしゃぶりSTARCHART