零奈@受験生につき更新低下・・・の投稿作品一覧
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「レーン! おたんじょうびおめでとう!」
僕らのたんじょうびの朝、リンは僕のびょうしつに入るなりそう言った。
「リン、どうやってきたの・・・? まだねてるはずの時間だけど。」
「がんばっておきたの! だって、いちばんにおめでとうって言いたいんだもん!」
リンはいつものようにむじゃきに笑う。つら...【オリジナル小説】ポーシュリカの罪人・番外編 ~あくのふたごのたんじょうび~【お誕生日おめでとう!】
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白の病室に降り立った 僕によく似たお顔の天使
「貴方はもうすぐ死ぬの」と言って 窓枠にちょこんと腰掛けた
「一つ、願いを叶えてあげる」 天使は僕にそっと耳打ち
「延命以外の願いなら、神の力で叶えましょう」
「願いをすぐには決められない 決まる時までいてくれる?」
僕によく似た天使の少女 小さく笑って...【曲募集中】二度目の僕と天使
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あてんしょん!!
これはほぼ日P様の「ママがサンタを殴った」を勝手に小説化したものです。
苦手な方はUターン推奨です。
ある年の、クリスマス・イヴのこと。
「―――! ――――!」
「・・・―――。 ――――・・・」
私がふと目を覚ますと、ダイニングから誰かの言い争う声がした。
気になってダイニ...【勝手小説】ママがサンタを殴った【クリスマス企画(もどき)】
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「ハァ・・・ハァ・・・待て・・・話せば、分かる・・・」
「心臓貫いても・・・生きてる人と・・・」
「話すことなんて、ない・・・!」
手と手を繋いで逃げる双子と、胸を押さえながらそれを追う男。片割れのドレスを染めた血が、男の元へと戻っていく。それを見た双子の顔が同じ動きで引き攣り、声にならない悲鳴を上...【オリジナル小説】ポーシュリカの罪人・5 ~罪のカタチ~
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―――《大獄門》をくぐった先にあったのは、クロイツェル王国にもありそうな街外れの草原だった。
「なんか、普通だね」
ぽつりと言ったリンに、レンが頷くいた。
「新たに足を踏み入れし者達よ」
背後から掛けられた声に、二人は同時に振り返る。
「ここは《大獄》。私達は赦されざる罪人。幼き二人よ、汝らの罪は何...【オリジナル小説】ポーシュリカの罪人・4 ~堕ちた先には~
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アーダムリア教会の鐘が3時を告げる。絶対王政が斃れたというのに、その清らかな音色は変わらなかった。
その音色に呪縛を解かれたように、民衆はざわめきを再開した。
それを打ち消す、石が鉄を噛む音。
「・・・時間だ」
どこか泣きそうなそういったのは、短い茶髪に紅い鎧が鮮やかな女剣士だった。
その名を、メイ...【オリジナル小説】ポーシュリカの罪人・3 ~旅立ち~
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※注意!
これはKeaさんの楽曲「パウダー・スノー」を勝手に小説にしたものです。
構わないという方のみ進んでください。
重い灰色の空から、はらはらと雪が舞い堕ちる。
ひとひらの粉雪を手の平で受け止め、懐かしくて僕は笑った。横を見ると、リンも笑っている。
今にも溶けそうな、粉雪に似た笑顔で。
粉雪に包...【勝手小説】パウダー・スノー【11月25日はいい双子の日】
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少女の右手を見た男の動揺が民衆に伝わるのに、さほど時間はかからなかった。
動揺の感情は不安を呼ぶ。
「王女と召使の区別もつかないなんて、貴方達は私の何を見てきたの?」
不意に、少女がそういった―――涼しげな声で、傲慢な口調で、召使の服を着た王女はそう言った。
「それは言い過ぎだよ、リン。父様も母様も...ポーシュリカの罪人・2 ~双子の罪人~
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「―――よって、クロイツェル王国王女、リンリィ・フィオナ・カシュー・ミラーシャサウン=ド=クロイツェミミンを《大獄》送りとする」
重々しい男の声が、判決を告げる。怒号・野次・歓喜も叫びなど様々な音が飛び交う中、判決を告げられた彼女は不敵な笑みを浮かべて佇んでいた。
魔法が存在する世界・ポーシュリカ。...【オリジナル小説】 ポーシュリカの罪人・1 ~半分だけの印~
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※注意!!
これはマチゲリータPのリン曲「リバァスドールガーデン」の小説(もどき)です。
「二次創作は嫌い」「ってかそもそも原曲知らない」「イメージ壊したくない」という方は逃げて下さい。本当に。
それでも「暇だし、零奈の自己満足に付き合ってやるか!」という心の広い方がいらっしゃったら、どうかごゆるり...[勝手に小説] リバァスドールガーデン
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※注意!
これは「trick and treat」を零奈が勝手に小説にしたものです。
二次創作の嫌いな方、原曲のイメージを壊されたくない方、ホラーの苦手な方は戻ってください。
なお、これを読む前に「trick and treat (前編)」を読むことをおすすめします。
いつからだろうか。
ミクの頭に...【勝手小説】trick and treat [route→trick]
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※注意!
これは鏡音リン・レンの楽曲「trick and treat」を零奈が勝手に小説化したものです。
二次創作が嫌いな方、原曲のイメージを壊されたくない方はすぐに戻ってください。
なお、これを読む前に前編を読むことをお勧めします。
一体、どれくらい歩いたのだろうか。足が棒になるくらい歩いても、ま...【勝手小説】trick and treat [ route→treat]
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※注意!
これは「trick and treat」の二次創作小説(前編)です。
二次創作は嫌いという方、原曲のイメージを壊されたくない方はUターンすることをお勧めします。
零奈の自己満足にお付き合いしてくださる心の広い方は、そのままどうぞ楽しんでください。
【勝手小説】trick and treat...【勝手小説】trick and treat(前編)
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ある日のことだった。
眠る僕に、リンは言った。
「明日から2泊3日の修学旅行なんだ。だから、しばらくは会えないの―――ごめんね。帰ってくる頃には面会時間過ぎちゃうから、4日後には来れるよ。」
そういって、リンは帰っていった。
僕は残念だったけど、水面の向こうのリンに
『お土産、よろしくね。』と声をか...泡沫ノ幻想 後編
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いつかの忘れ物。
それは、遠く彼方の夢。
僕は、海の中にいた。水面を見上げると蒼は徐々に透明に近くなり、そこには静かに眠る僕が写っていた。僕が眠っている札幌市民病院の一室は、静寂に包まれていた。
朧げで霞がかった記憶を辿る---思い出した。僕は確か、交通事故に遭ったんだ。それで頭を打って、今は眠って...泡沫ノ幻想 前編