nIbomの投稿作品一覧
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闇色夢幻
A
苦し紛れのあの微笑に
あなたは何を見たのでしょう
移ろい渡る風の色
夕闇滲む薔薇の園
たった二人で佇んで
A’
繋いだ手のひら 伝わる熱と
怯えたように潤んだ瞳...闇色夢幻
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潮騒の砂時計
A
波間にひとひらの雪が落ちる
溶けて消えて ”儚さ”だけが 僕の心抉った
暗い鈍色の雲が途切れ
差した光 天啓のように描いた 一筋の道
B
(Ah-)もがきながら ”何か”を待ち続けていた
S
瞼閉じても 貫く悲しみは消えず...■潮騒の砂時計
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code: Dystopia
真っ暗な黄昏に浸食されてしまったね
引き裂かれた言動 淀んだ夜の街燈
イツモドオリを繰り返したまま僕らは
怒声と嘘の中 期待と「I」を望んだ
アカとアオの点滅に目を焼かれながら
クラクラ フラフラ まだ…?
ぱったりとそれは止まってしまってたんだね
雲間に覗く残響 月夜...code: Dystopia
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Daydream and Fiction
穏やかな昼下がり
光の音符が窓辺に零れてる
白昼夢に微睡み 優しい風感じて
夢の世界では兎を追いかけ穴に落ちてく
物語を辿って 主人公になれたら…
そんな妄想をプカプカ浮かべてうたた寝の最中
そこから
走り出した不可思議な世界
夢中で迷い込む...Daydream and Fiction
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幽霊少女の遺言歌
あなたの後ろから
眠る私見ていた
景色も灰色の
時間がただ流れてた
あれから何年過ぎたかな
あなたは元気なのかな
どうか幸せであるように
祈っています
「さようなら」すら 言えないままでは...幽霊少女の遺言歌
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白く雪の降る夜に
A
行き交う人の 白い息
忙しなく でも ほっとした顔
午後6時過ぎの 夕暮れは
温かな 日常の 一コマで
A
とぼとぼ歩く 僕だけが
寒そうに ただ 肩をすくめて
俯いて歩く 帰り道...白く雪の降る夜に
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礎なりし薔薇の夢
A
綻ぶ薔薇の蕾から
甘く薫る「生」の息吹に染まる
嗚呼… 君はあの日のままに
時の牢で眠り続けてる
B
月影に照る部屋で
痛みに身を攀じって
幾千の夢を見る...*礎なりし薔薇の夢
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痛みのシンパシ
あなたとの距離は銀河さえ超えて
冷たい指先が辿る星空
そっと安らかな寝顔
見つめて触れた頬 時は戻らず
「愛してる」呟いて
消えていく空耳よ
叶うならもう一度
あの場所で聞けたなら…
逢いたくて手を伸ばし...痛みのシンパシ
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JOY
夕焼けに溶ける シャドー
愛に溺れた哀れな猫は
温い寝床を探して彷徨うの
Do you remember me ?
Do you remember me ?
行方知れずのHoney trap
緩やかに下降する夜の街で
私と誰かが手を繋いで
派手な仮面とステップで...*JOY
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さよならスマイル!
夕焼け小焼けの
グラウンド走る 君を
見つめていたけど
いつも空回り
真っ直ぐな瞳 映る
景色知りたくて
息を止めた
さよならスマイル! 勇気出して
「明日またねっ」てさ...■さよならスマイル!
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色褪せたプロローグ
本棚の隅っこ 古びた日記帳
日に焼けて擦り切れた
僕達のプロローグ
君と語り合った 平凡な街角
握った拳に夢想を掴む
「世界を変えよう。」なんて得意げな
君の笑顔 眩しくて
一番星光る 二人手を伸ばして
夕暮れに長く伸びる二つの影...*色褪せたプロローグ
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LIAR
廃れた善意 蹴り飛ばし
みんな無視を決め込む
淀んだ命に保証ナシ
誰も承知の上さ
生きてくだけでも命懸けだから
誰かが誰かをいつでも喰らう
こんな世界で生き延びる為に
心を武装し 覆い隠し
争うだけ...■LIAR
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ダイアグラム
どんなに答えを探してみても
出口はどこにもありはしないけど
塞いだ現実 思考回路
いつでも僕らは躓いてばかり
凸凹潰した平面図
右向け"左"で足跡残せ
白い地図を広げたなら
そこが世界の中心地点だ
ダイアグラムには可能性の原石...ダイアグラム
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A Queen of the Night
媚薬溶かす葡萄酒(ワイン)に 接吻を一度だけ
心の奥で酷く惨めに佇む徒花
焼ける舌を抜けてく 甘い香りに一人
帰らぬ日々とあの高鳴りを忘れて眠りたい
貴方に/貴方に 溺れた/溺れた 記憶に/記憶に
心は脆く崩れ…
凛と咲く花なら
真っ直ぐ太陽を見つめるわ
私...■A Queen of the Night
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夢幻鏡面世界奇譚
浮かぶ灯り 帰れない此岸へ
水面の波 私の影揺らす
歪む鏡 現実の彼岸へ
彼方に咲く 紅い少女の笑み
「嗚呼 此処は何処なのか?」
ビルの窓に映る闇
鏡張りの嘘が
無限に広がる
現実=虚像に浮く幻...■夢幻鏡面世界奇譚
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Door ~光の先へ~
あなたの前には 鍵の付いたドアがある
暗く淀む部屋 悲しい目の人形
くるくる 回る 万華鏡
覗いて手を伸ばすあなた
何度も 深い傷を負い
泣き続けてるの 部屋の隅で
あなたの心の傷 私に癒せないから
撫でることや 触れること以外
できることが何一つ無いの...■Door ~光の先へ~
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Departure
ここから見える風景を
胸の奥に焼き付けてくよ
少し寂しくなるだけさ
自分に言い聞かせて笑った
この町を離れることを
決めたのは僕のワガママで
この道を選んだ理由(ワケ)は
きっと僕が頑固すぎたから
みんな大人になる...■Departure
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パラダイス・ロスト
散々な回路潜って 不定形な「I」はまだ コールド・スリープ
偶然性を装えば 誰もきっと気付かない
これから始まる 革命の向こうへ
バグとエゴを片手で払い除けて
キミの体温 掌に感じて
此処から飛び出しどこまで行けるの?
歪んだ世界→革命 僕等は本気で罠を張って
パス開いて嗤えたな...パラダイス・ロスト
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はじめてメロディ♪
この胸で輝く音 あなたからのプレゼント
少しずつ上手くなるから 待っててね はじめてメロディ
モニターの向こう側の真剣なあなたの顔
見つめてると何だか胸が熱くなるよ
あなたのため歌いたい
笑い合う瞬間メロディ 溢れてる音楽と夢
あなたの心に生まれた 和音から羽ばたく音
心から愛を...はじめてメロディ♪
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Little Green
あの頃の僕を思い出すんだ
弱気で泣き虫な少年
今でも大して変わってないな
落とした肩に降る雨
「きっと雨もいつか止む。」だとか
「明けない夜は絶対無い。」だとか
気休めに聞こえるんだ
とぼとぼ歩く 長雨のトンネル
出口はいまだに見えない...*Little Green
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Bubbly
さぁ 幕が上がる
膨れた金と罪のデカダンス
DEAR… LOVE
零れ落ちる欲望がひしめくフロアで
誰も彼も浮かれて
シャンパンの香りに溺れ
派手な色に隠して
今宵限りのフィーバータイム!
踊りまくれ 夜が明けるまで...Bubbly
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BAROQUE
色褪せた時を過ごしましょう
燦爛と光り輝く小部屋で
失った物を数えましょう
引き攣る笑顔に隠した本音を
作り物の真実すら 皆
壊さぬように大切に抱いて
他愛ない会話さえ腐ってしまうから
貴方も私も息を潜めたの
冷めていく異国のお茶は毒の香り...■BAROQUE
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轟轟
飽いた口を塞いだ砂を噛むような言葉
終の街に蠢く亡霊の道化達
何を信じて生きれば楽になれるの?
嘘ばかり積み重ねた答え
この躰 雨に溺れ錆びて朽ち果てて
私は奈落まで転げ落ちてく
「自分さえ愛せない」と貴方は叫んだ...■轟轟
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非現実2.5次元 フォーリンラヴ!!!
(1...2...1.2.3.4!)
寝ても覚めても そこに居たのは
どこかのネジ飛んだビーナス
歌う姿は様になるけど
話し出したらボロが出るんだ
街へ飛び出す僕のミューズは
他人(ヒト)の目なんか気にしないのさ
陽気ステップでポーズ決めれば
白い視線を浴び...■非現実2.5次元 フォーリンラヴ!!!
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始まりの鍵穴
鍵穴 それは鍵穴
彼の胸に穿たれた
深遠への約束
生命への慟哭
つまりは、鍵穴
不愉快な雑音(ノイズ)
発条仕掛けの迷路を抜けて
錆色の町に降り注ぐ
見上げた先に発煙筒...*始まりの鍵穴
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真夜中のRadio
流れ込む旋律は
あなたが置き忘れたRadio
ひたすら悲しい歌が
終わったなら 私は笑えるかしら
音が沈む夜の淵を
私は泳いでいく
何度も涙拭い
もっと深い場所へ
どんな言葉でも足りなくなる程に...■真夜中のRadio
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Endless Rain
飽いた口を塞いだ
砂を噛むような言葉
終の町に蔓延る
亡霊のような僕ら
何を信じて生きれば楽になれるの?
嘘ばかり覚えていくだけだ
この身体 雨に溺れ
錆びて朽ち果てる
このままどこまでも...■Endless Rain
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蒼穹の彼方へ
眼下には懐かしい故郷
僕は見下ろす 過去の自分を
迷いは無い
(向かい風受けて君は行く)
このまま 立ち止まらないで
(前を向いて 恐れを知らずに)
どこまでも 恐れを知らずに
『たった一人 孤独な空を!』
眩い光の中 僕(君)は翼を広げて...■蒼穹の彼方へ
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思い出してもご覧よと
窓際の絶望感にご挨拶
夜はどこまでも深いねなんて
いなくなった温もりに告げた
複雑過ぎた日常に
排ガスと煙草の脂が染み付いた
いつも悲しみを引きずっていて
少し飽きてきた所なんだ
朝からの雨は
もうすぐ止むだろう...*再考
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煤けた舞台のプリマ・ドンナ
針のような三日月 影を落とす舞台で
静かに佇む影は《操リ人形》(マリオネット)
炭化した半身 溶ける硝子の眼
緩慢に動き出して幕は上がる
沸き上がる激情 火柱は
罪を暴いて燃やし尽くした
座席を埋める 歎きと懺悔に
彼女は瞬き ひとつだけ...■煤けた舞台のプリマ・ドンナ
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井の中の蛙 大海を泳ぐ
虚しい言葉だけ カバンに詰めて
通い慣れた通学路を走ってく
高いプライドに振り回されて
薄ら笑いを浮かべ 舌を出した
情けないジブン隠し
ちょっとカッコつけたりしていた
背伸びした景色に酔っていただけだと
僕は今更 打ちのめされる
視界は良好 井の中の蛙の僕は...■井の中の蛙 大海を泳ぐ
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ジュブナイル
どれだけの本を読み漁って
どこまでも走り続けていったとしても
まだ まだ まだ!
星空が夢を映し出す
この手には何も持ってない
どこへでも行ける気がするよ
前へ 前へ
わからないことを知ったフリで
不可思議なことを無視して生きてくなんて...■ジュブナイル
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pessimistic
駆け引きに疲れて
メイクを脱ぎ捨てて
帰りつく深夜
街は静かに眠る
果ての無いよな「日常」
無関心なニュース
温い風が吹き込んで
笑えない感傷
いつかのキミの涙と...pessimistic
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花冠
私の言葉に微笑んだ
あなたの優しい笑顔が好き
日が暮れるまで一緒に居た
あの頃全てが 輝いて見えた
花の冠 私にくれたよね
握りしめていたら 萎れて泣きだした
そんな私を見て約束してくれた
ずっと胸の奥に…
幼い二人は大人になって...■花冠
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絶望と薔薇
朽ちゆく摩天楼が
濁った雨に濡れた
終末の鐘が響く
嘲る過去の栄光
瞳に映る骸
いつまでも止まぬ雨音
私の手を握った
あなたの温もりさえ
雨の中に溶けて流れた...■絶望と薔薇