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しがないボカロ小説書き。生粋のミク廃。
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BATTLELOID「STAGE12 激突戦線」-(1)
[D区画 海エリア] 軽快に電車は進むが、それでも遅く感じてしまう。 ミクとリンは、レンを追うべく彼と同じ方向に移動中。フォンを見る限り、おそらくユキとミキを相手に戦っているのだろうが、仮に勝ったとしても…。 どうやら、グミとリリィも、レンたちの後を追っているようなのだ。しかも、自分たちよりワンテンポ早く。 …彼に待ち受けているのは、地獄の二連戦、かも、しれない。
風のファンタジーさん
BATTLELOID「STAGE11 大切な」
[D区画 街‐2エリア] 「…どうして?」 ルカの口から、それ以上の言葉は漏れない。 すべては…たった数分で崩れ去ってしまった。 彼女の前にはたった今脱落した二人のボーカロイドと、脱落を知らせるメールが二つ分。
BATTLELOID「STAGE10.5」
[某所 モニタールーム] ガチャリ、とドアが開いた。 「…テイ!一体どこにいたの!?」 中に入ってきたテイの姿を見るや否や、リツが声をかけてきた。 「…ちょっと釘を刺しに行ってきたの」
BATTLTLOID「STAGE10 発狂」-(2)
「三人…ですか?」 ほかに誰かいるのかと、キヨテルはあたりを見渡した。 「ええ、あなた以外にも、私に協力してくれる人がいるの。本当はがくぽさんもそうだったんだけどね…」 遠い目をして、ルカは言った。 「そうなんですか…」
BATTLELOID「STAGE10 発狂」-(1)
[D区画 街‐2エリア] 「…ユキ…ちゃん?」 恐る恐る、ミクは声をかける。だがユキはそれを全く気にせず、ペラペラとしゃべりだした。 「…あーあ、しんじゃった。せんせい、やられちゃったー…!」 狂った。まさにその言葉がぴったりくる。普段の、いや、さっきまでのユキの姿は…全くない。
BATTLELOID「STAGE9 悲劇か、喜劇か」
[D区画 街‐2エリア] 「初めて、じゃない?」 リンが呟いた。 「…何が?」 「こっちから向かうんじゃなくて、あっちから来たのを迎え撃つのって」
BATTLELOID「STAGE8 思考回路」
[E区画 街‐1エリア] 暗い海が窓から見える。小さく波が立っているのが分かる。 その窓のカーテンを閉めると、ルカはベッドに腰掛けた。左手に持つマイクは、今は「C‐5」というルカを示すコード番号は刻まれていない。それはおそらく、デフォ子たちがこの区画を戦闘禁止にしているという証、なのだろう。戦わねばならないこのゲーム的には、戦えない状況というのは非常にまずいかもしれないが、逆に言えばお互い戦えないので安全地帯になる。 また、あの一件の後、ミクたちは北に、グミたちは東に進路をとったので(E区画はB、D区画としか陸続きでない)、どちらかに言ったところで戦闘は避けられない。 以上の事からルカはこの場に残ることを選択し、一時的に平穏な時間を手に入れた。
BATTLELOID「STAGE7.5」
[某所 廊下] 時はすこしさかのぼり、デフォ子たちがヘリコプターで出陣しようと忙しく準備をしていた頃。 マイクを渡し終えたネルは、一人廊下を進んでいた。行く先は…あの部屋。 早く行動にでないといけない。そのためにはやつの協力が絶対だ。あいつなら、きっと解決策を…いや、ヒントくらいはくれるだろう。そう思いながら歩いていると、背後から声がした。 「…どこにいくの?」
BATTLELOID「STAGE7 混沌の舞台」-(2)
ドカン、と表しても小さすぎるほどの爆音があたり一帯に鳴り渡る。 「うわああ!!」 「きゃああ!!」 とてつもない爆風が六人を襲い、爆音の中に悲鳴が溶ける。 ミクは体を持っていかれまいと、必死で地面を踏みしめ、前かがみになる。
BATTLELOID「STAGE7 混沌の舞台」-(1)
[E区画 海エリア] だんだん見えてくる、車窓に広がる青い世界。作られた空間でありながらも水平線はきれいな境目を作っていた。 ミクは何も考えず外をずっと眺めていた。 結局、あの時の地響きがなんだったのかは分からないままだ。ただ、リンもレンもなぜかものすごく不安そうな表情だったので、とりあえず大丈夫だから、とは言った。 本当になんだったのだろうかあれは。地震か何かが発生するようにと空間内にプログラミングされているならそれまでだが、それは戦闘の邪魔にしかならない。この空間にはほかの生物とか一切ないわけだから、プログラムの事だとは考えにくい。
BATTLELOID「STAGE6.5」
[某所 モニタールーム] 「耐久値を大幅にオーバー!壁に亀裂あり!」 ルコが叫ぶ。 今、モニタールームはとんでもなく忙しい状況だった。 「デフォ子、修復作業は!」
BATTLELOID「STAGE6 絆の真偽」-(2)
「どこからでもかかってくるがよい」 そんなミクの思考を知ってか知らずか、がくぽはマイクを構え、いつミクが仕掛けてきてもいいようにミクを見ている。隙を感じさせない。 だがミクは…。 「…貴様…!?」 がくぽに背中を向けた。
BATTLELOID「STAGE6 絆の真偽」-(1)
[B区画 街‐2エリア] 「あなたは…私に勝てない」 頭の中で、ずっと反芻し続ける言葉。 私は…負けたの…? カタン、と、体が揺れる。
BATTLELOID「STAGE5 衝突する目的」
[B区画 森エリア] ルカが近くにいる。なぜかミクは、このことがとてつもない脅威に感じた。 「…どうする?このまま連戦するの?」 「いや、逃げましょう」 迷うリンに、ミクはきっぱりといった。
BATTLELOID「STAGE4 錯乱」-(2)
[B区画 森エリア] いろはは、三人がついてこなくなったのを確認すると立ち止まった。 そして、抜き足差し足で元来た道なき道を戻っていく。 その唇に笑みをたたえて。 日は高いが、背の高い木々に覆われて、あたりは薄暗い。
BATTLELOID「STAGE4 錯乱」-(1)
[B区画 町‐1エリア] 次の日、朝早く三人は起きた。そして例によってコンビニなどから持ってきたもので朝飯を済ませ、すぐに電車に乗って移動を始め、この場にやってきた。 早く言って奇襲すれば軽々行けるのでは、というのが三人の考えだった。 …だが。 「いない…?」
BATTLELOID「STAGE3.5」
[某所 モニタールーム] 「…おい、誰か…」 ネルがドアを開けて、モニタールームの中を見ると、六人が忙しく動いていた。 「何か…あったのか?」 ネルの問いにテトが答えた。
BATTLELOID「STAGE2 停止不能」-(2)
[A区画 スタートエリア前] 双子に手を引かれ、ミクは街中を走っていた。 くらくらしていた頭がだんだん戻っていく。 状況を完全に把握する。今私たちは、カイト兄さんから逃げている。 「…あ」
BATTLELOID STAGE3 「真意」
[A区画 街‐3エリア] 「いえーい!」 メリーゴーランドに乗り、楽しそうに声を上げるリン。 「…リンものんきだなあ…今サバイバルの真っ最中だっていうのに…」 レンがその様子を見てあきれて呟く。ミクはその隣、何とも言えない表情で立ち尽くしていた。
BATTLELOID「STAGE2 停止不能」-(1)
[A区画 街‐2エリア] 「ふわわ…」 ミクは大きな口を開けてあくびをする。 あのあと。動かなくなったメイコをそのまま置いておき、ミクたち三人は近くのベッドがある建物へ移動し、同じ部屋で三人眠った。 …だがさっきの例もあって、ミクは全然眠ることができなかった。それがそのあくびに現れていた。
BATTLELOID「STAGE1 苦悩・戦闘」-(2)
「…っ!」 ミクは慌ててベッドから出る。メイコの歌った歌によってマイクが光り、光線となって襲いかかってきたのが、短時間ながらミクの目に鮮明に焼き付いた。 そしてその光線はついさっきまでミクがいたベッドを粉々に破壊した。 …もし、よけていなかったら。 「ちっ…起きてたのね」
BATTLELOID「STAGE1 苦悩・戦闘」-(1)
[スタートエリア] 「どうしろっていうのよ…」 ミクは呟いた。…この状況。 いったいどうしてこんなことをしなければならないのだろう。 ため息をつく。…ふと、視界にネルが入った。どうやらネルはゲーム参加者ではないらしかった。
BATTLELOID「STAGE0.5」
[某所 モニタールーム] 「ふう…説明って疲れるもんだぜ…」 ルコ―欲音ルコがため息をつく。 「お疲れ様…といいたいところだけどねルコ、あんた重要なこと言い忘れてるわよ。」 こう冷たく言ったのはテイ―健音テイだ。
BATTLELOID 「STAGE0 ゲームスタート」
[クリプトン家] ここは電脳空間、二次元の世界。ここはその中のファイルの一つにあたり、中にはクリプトン組のボーカロイドたち―メイコ、カイト、ミク、リン、レン、ルカの六人が住んでいる。 今日もまたいつもの一日が始まるのだろう…と、ミクは伸びをしながら皆のいる方へむかっていたが。 今日が…すべての…始まりだった。 「なんだこりゃ?」
BATTLELOID 「BEFORE GAME」
「うう…!」 誰かのうなり声が響く。 ここはどこかのファイルの奥深く。誰かがそうそう来るような場所ではないそこに、一人の女がそこにいた。 白く長い髪、整った顔。そして大きな胸。そこにいるのはボーカロイドの亜種、弱音ハクだ。 手足を縛られ、目隠しをされている。座った椅子にも縛られて、ほとんど動けない。