綾取りの投稿作品一覧
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14+9+14+11
目覚ましが朝を揺すり起こす
もうちょっと寝かせて
悪戯な白に急かされれば
のそのそと布団をはぐ
13+13+13+14
カーテンを開けた先の絵は
綺麗に彩られた世界
深呼吸ひとつした後に
焼いたパンを少しだけかじる...休日ヒネモス
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14+16+20+14+16+20
私は書物を眺めてゐた
紊乱(ぶんらん)世界が蹌踉(よろ)めきながらも
此方(こちら)を見て助けを希求してゐる様だ
目先が広やか文字のミキサア(ミキサー)
細かく砕かれ原型を失くし
その姿で唯(ただ)あるだけらしいなどと聞く
15+15+17
適当では...真の文学というものは
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14+22+14+22
もどかしいふわふわした心
常識に囚われない狂った理性が欲しい
眺めては止まらない溜息
錯覚を繰り返して惑った頭が重い
22+19
誰か私に刺激を 手を叩くだけじゃなくて
強く強い衝撃で私を起こして
20+17+20+17+17
自分から走って行っても 目映いソコ...プリーズチェンジ!
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極楽浄土へ行きましょう
念仏唱えて仏様に願いましょう
一意専心公案解決
現状に不満アリ 現世に不安な所アリ
一生懸命に只管打座(しかんたざ)
座禅だけをし続けて 救ってくれますように
踊れ踊れや踊り念仏
やーやー絶対他力の親鸞さまやい
輪廻転生の世の中で私の来世はどんなだろう
地...御助けを
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(イントロ)12+15+12+14
波の音が耳を撫でる
ゆっくりと時が刻まれていく
白い部屋に薄く浮かぶ
写真に見えるあなたと私
(Aメロ)14+13+14+13
平穏の影 揺れる病巣
あなたが来るのを待っている
手元には文 「スグニカエル」と
その文字だけを信じていた...海岸サナトリウム
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冷たくなぞる指の先 あなたの体温が欲しいだけ
驕れる物なら驕って驕れ
頂きましょうあなたの全て
好かれる為ならこの身を捧ぐ
奪いたいのよあなたの視線
登場人物は私とあなた
それ以外は全てゴミ箱に
心は揺れない 悲歌美人
固定されてるのあなたにずっと
願いはひとつよ 悲歌美人...悲歌美人
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23+22
新しい恋の芽が 私の中で咲き始める
君がくれる水で 花開く時を待ってるよ
21+20+20
くだらないことを言い合ったり バカし合ったり
感情をぶつけあったり 仲直りしたり
心ときめいた最初の日 惹かれていった
22+21
君は 肥料と水と太陽を 私にくれる
私はそれに応え...恋の芽
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31+31+31+31
大人の世界 濡羽(ぬれば)色の情景 無理難題に塗(まみ)れた活路
甲高い声 罅(ひび)成しては壊れた 泣き崩れる視界にモザイク
喚(わめ)き続ける 携帯から幻聴 牽引される自分の白磁(はくじ)
瑠璃紺(るりこん)の空 墜落する心臓 手にした途端葡萄色(えびいろ)が咲く...クローズドカラー
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28
さあ眠って眠って 消失した世界の行く末を見よう
17+14+17+14+14
暗い暗い夜に 星気体投射(せいきたいとうしゃ)
耳鳴りが体を虐げる
怖さなんて捨てて 見てみたかったの
邪魔されず独りで星空を
照らす月と星に融け合った
19+12+19+12
散漫な集中 不思議そうな...星気体投射
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17+17+17+17
猿の口喧嘩 猿が嘲る夢
猿は逆上し 猿の息を止める
猿の悪巧み 猿が出し抜かれて
猿は次に来た 猿の顔を飛ばす
19+18
知能の溢れた世界に 夢を求めて
終わりの知れない旅へと 向かわなかった
25+25+18+13
平穏と危険を含有する世界で 猿は生きる...モンキーパラダイス
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14+12+14+12+13
手紙に一字ずつ したためて
踊る気持ちを包み込み
あなたへ届くよう 願っては
赤いポストへ投げ入れた
後は あなたからを 待つだけ
13+14+13+14
薄桃を受ける樹の下で
快活な世界を見下ろした
このままの視野をこのままに...ラブレス・ラブレター
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お前は僕に言っただろう
いつでもお前と一緒って言っただろう
僕もお前に言っただろう
いつでもお前といるぞって言っただろう
仄暗い朝 喧嘩離れ
言いたい事が逆になって
もどかしいのは なんでだろう
あいつの事はどうでもいい
はずなのに
お前は僕で僕はお前...幼きサヨナラ
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Intro
まるで雲の上から見下ろした様な
真っ白な世界は
無味乾燥の中にひっそりとあったのです
人は空を仰いで自分を貶めて
何がしたいのだろう
無味乾燥の中に僕もまたいたのです
A
拠り所などを求めて
見つからないと泣き出して...アンニュイ
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12+12+5
紅葉ひらひら手の中に
思いを込めて栞(しおり)へと
腊葉(さくよう)に
19+16+19+16
赤色の最中(さなか) 木漏れ日に抱く本を
披(ひら)いて読んで 今日を過ごしていく
仰いだ目の中 色付いた君がいたね
微笑み合って 今日も君と本を
19+21...秋栞る
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16+14+16+14
雑言の雨に濡れ切った様に
身動きも取れず震えている
安穏の晴れを願うんだ 何処に?
その時を待って耐え続ける
16+19+20
原腸胚から今までの事を
書き潰したノートに更に上書きする
首取れた縫い包(ぐる)みから綿を抉り取る
(?+14)+18+(?+14)+...Killed Heart
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18+26+17+18+26+17
例えば僕が歌を歌ったとしよう
それが空気か それが音吐(おんと)か 感じるものは百以上
みんな相違の中で息をしている
例えば君が絵を描いたとしよう
それが綺麗が それが無価値か 定めるものは此処有らず
みんな普遍の中で異(こと)を浮かべる
15+16
...Ten-Colors
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20+19+20+19
寂(さ)びれた映画の様な 掠れたフィルムでは
手前も向こうも分からずに 佇んでる
僻(ひが)んだ極彩色(ごくさいしき)は 夕陽に重なって
祭りの時間へと 近付いてく
15+13+11
面妖な輩は騒ぎ合って
無何有郷(むかゆうきょう)へと帰臥(きが)しては
遺す物...時期外れのおまつり
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16+17+16+17
個々別々の色をしたシールは
誰でも無限に持てるものなのです
イタイイタイの傷の痕にだって
貼り付けしていく無限構造へと
13+24+17
剥がすことは難しいので
上から重ねて 重ねて 陳腐な物になっていく
誰のせい 自分のせい みんなのせい
18+17+18+1...STICKER
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17+17
固まった体を 伸ばして伸ばして
零れ出るあくびは おはようの合図
20+20+20+20
どうしよう今日の予定 何もすることなし
電話でもかけようかな 誰がいるんだろう
不意に見た電話帳に 君の名前がある
どうしようかけようかな お邪魔じゃないかしら
15+12+16
変身...ハツコイデンハ
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17+22+17+22
ドレスで妖しく着飾った体を
舐めるように全部全部堪能してほしいの
恋路を邪魔する馬鹿なんて死んでも
自業自得で私には関係ないんだから
13+18+13+18
心を近く感じるほど
慣れるばかり 離れることが怖くなる
心が重くのしかかれば
震えてくる 顔見ることも...セトモノ恋心
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23+23
心を撃ち抜く 硝煙反応のオンパレード
弾薬を補充して また戦場へと出かけるの
25+26+25+26
歴然とした境界 踏み出す事の出来ない足は
踏みしめてゆく大地に 悔いさえ残す暇もないようで
哄笑を割(さ)く銃声 繰り出す声は震えていても
恥など捨てて突撃 玉砕したら後は死...ラブ・ショット
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25+34
マイクテス マイクテス 今日も始まりましたこの時間
他愛も無いことばかり話しますが 存分に楽しんでいって下さい
11+12+11+12
ノイズの入(い)る機器の中
発する音は話し声
日々を割(さ)いて非日常
安息の場に置いていて
16+16+17
世界の隅っこで雑談混じり...辟易ラヂオ
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16+16+16+16+18
ねえどうして 空は青いんだろう
ねえどうして 海は青いんだろう
ねえどうして 夏は暑いんだろう
ねえどうして 君は冷たいままで
ねえどうして どうして どうして ねえねえ
20+29+20+29
分からないことがあったら人に訊きましょう
よく言うでしょ 訊...AYA
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明るい夜
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すかいうぃんどう
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亜寒空
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あおぞらん
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燕の巣
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23+15+23+15+23+15+23+15
青く澄んだ空は いつまでも残しておきたくて
僕は不意にカメラを取り出した
腕を上げて臨み 音を立て残せたあの空は
なんとなく色褪せたようだった
夜を飾る月は みんなにも見せたくなってきて
いつも通りカメラを取り出した
脚立セット終えて 音...フォトグラファー
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6+11+6+11+6+11+6+11
スランプです
今日も何も出来ません
スランプです
やる気なんか起きません
スランプです
なんとなくでやりません
スランプです
言い訳ではありません
18+14+14+18+14+14...slump
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11+16+11+16+11+16+11+16
湿気た夏は嫌いよ
それでも照らす意地悪な太陽
惚気た話嫌いよ
喋り続ける君はあの子のこと
若気(にやけ)た顔は嫌いよ
夕暮れ時の悪戯な微笑み
恍(とぼ)けた言葉嫌いよ
光る夕星(ゆうつづ)影は伸びゆくだけ
12+13+12+14...アーデュオスサマー
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18+18+12+18+18+12
笹の葉泥々に溶けて 消えて死んで
離れる天の川落ちて 溺れ揺られ
そのままふたり漂って
望んだ結末に泣いて 立って絶って
大好きなあなたを抱いて 合って敢って
7月7日(しちがつなのか)過ぎ去って
20+9+11
次にまた会える日を 苦しみに流されて...次に会う君は
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18+23+18+23
百度石の前で宴会三昧
歴史書繙(ひもと)けば そこは白く塗り潰されてる
逃避行の内に出会った不思議に
会話を試みて 無駄に終わる夜遅くのこと
12+11+12+17+7
煢然(けいぜん)とした旅中(りょちゅう)には
仏頂面の神様
汪然(おうぜん)と降る涙には
...死ぬる
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21+17+5+21+17+11
道理を捩(ね)じ曲げて わざと狂った振りをする
おかしくなったのは君なんだよって
諭してる!
夜明けを抑えつけ 夜と歌った後はもう
どうでもいっかとはいかないからって
声を出して笑ってる!
19+13+19+13
傷の対処も分からない ヤブ医者たちは
...W on B
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22+22+22+22
詠嘆のゴミ箱を 漁って泣いて何をする
先立ったリアリティ 焦ってこけて馬鹿みたい
晦渋(かいじゅう)な憤懣(ふんまん)を 介して解(と)いて夜を待つ
背負(しょ)いこんだチアフリィ 笑って伏してなぜ泣くの
13+13+13+19
歌を歌えばなんとかなる?
空を仰げ...パシフィズム