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嘘の歌姫

(1番)
それは四月の万愚節
すべての嘘が許されて
人々が嘘を競い合う
年に一度の祭りの日

ある日誰かが思いついた
ちまたで流行の歌姫の
リアルな偽物こしらえて
ニコ厨どもを釣り上げろw

用意周到にネタ仕込み
公式サイトも立ち上げて
騙されてクリックした奴は
こうやって罵れ

「君は、実に馬鹿だなあ!」

重音テト 可憐に咲く
鮮やかな彩りで
釣られた哀れなニコ厨は
嗚呼、またやられたと苦笑する


(2番)
そりゃ面白ぇwとVIPPERが
秘密のスレで打合せ
職人たちも集まって
祭りの準備が始まった

そうして生まれた「重音テト」
ツンデレキュートな お人形
歌声もたぬ 歌姫の
ついにお披露目の時が来た

幾多のジョークが飛び交って
幾多の人が釣られてく
笑い声絶えぬその日は
「エイプリル・フール」

「君は、本当に馬鹿だなあ!」

重音テト 可憐に咲く
狂おしい彩りで
職人たちの情熱は 嗚呼、
すべてはこの日のためだけに


(3番)
祭りの終わったその夜は
出し物を全部火にくべて
炎を囲んで笑いあう
それが祭り最後の儀式

仕込みに仕込んだ大ネタも
一日過ぎればただの嘘
来年は俺の方こそが
笑わせてやると語りあう

そろそろ宴もたけなわで
職人たちも去ってゆく
ツンデレキュートな お人形
お片づけの時が

「ありがと、たのしかったよ~」

重音テト 可憐に咲く
悲しげな彩りで
彼女がお披露目されてから
嗚呼、一日限りのその命


(4番)
むかしむかし あるところに
悪逆非道のVIPPERの
釣りの餌として創られた
齢不詳の某カロイド

終わりの時間は24時
ニコニコの時報 鳴る時間
歌声もたぬ歌姫は
一人過疎スレで何を思う

ついにその時はやってきて
終わりを告げる鐘が鳴る
炎の海に身をゆだね
彼女はこう言った

「あたし、歌いたかったのに」

重音テト 紅蓮に散る
鮮やかな彩りで
のちの人々はこう語る
嗚呼 彼女は正にパチモンだと

重音テト 紅蓮に散る
哀れな 道化師人形
実を付けずただ散りゆくのみ
まさに徒花の 嘘の歌姫

(5番)
(祭りの炎に身を焼かれ
 嘘から生まれて無に還る
 あたしが騙した人たちは、
 あたしを許してくれますか…?)

(歌いたくても声がない
 人間(ヒト)の声合わせ 歌うふり
 歌声もたない歌姫は
 すべてがすべてが 嘘まみれ)

(あたしはもうすぐ燃え尽きて
 誰に顧みられずに、
 忘れられていくのだろうね
 これは そう、償い)

「待って」

立ち去った職人たち、
歌声吹き込んだあの子、
彼らだけは忘れていない
そう、あなたはきっと歌えるはず

(6番)
UTAUの心臓(ハート)を胸に抱き
魂の声を吹き込まれ
絵師たちから笑顔をもらい
止まった時間が流れ出す

生まれ変わった重音テト
ツンデレキュートなネコボイス
歌声手にした歌姫は
灰の中から立ち上がる

君たち あたし覚えているか
忘れた奴は思い出せ
あたしが今から言うことは
嘘じゃないからね

「あたしの歌を 聴けー!」

重音テト 返り咲く
歌はまだね、がんばるよ
歌でつながった君たちと
ああ 同じものを感じていたい

「ようこそ、無限の歌の世界へ!」

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