ツミの投稿作品一覧
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染み付いた赤い夜が
世界を落として笑う
独り部屋で微睡んだ
月は遠い
酷いケアで突き放され
あなたもそうでしょう?
白い目には慣れっこだ
次はもっと強く
いとおしくて冷めた愛を
静かに絞め殺して...屑
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夢の続きを
見ている君は泣いていた
影をなくした
いつかの日々にまだ届かない
風に揺れる鼓動には
何かが足りなくて
雨に濡れる言葉には
夜が落ちる
重なった温度から
生きる意味を知った...藍色の花弁
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冷たい水面に
息を吹き込む世界
色付く熱情
強く燃えて消える
歪んだ未来では
後ろを振り向けない
染み込む言葉は
意味を見失った
この瞳にはまだ生命(いのち)の
薄い希望が残ってる...独占的な旋律
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手のひらに染み込んだ
君の色、広がった
クラクラしてしまうのは
この愛が重いから
世界に残る微かな夢の欠片は
歪んで墜ちてく
滴ってサヨナラするよ
ここに残らない確かな君の心は
荒んで溶けゆく
嬉しそう笑っているよ...孤独な二人
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染み込んだ夜は微睡み隠せずに
裸足の嘘、吐き捨てた
明るみに晒されては
嘘泣きの演技する
そんな我が儘に付き合ってしまうよ
探していた君の声
気だるさに侵されては
ベッドから出ようとしない
月は出番に喜び
冷えた光をスポットライトに使う...融解
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絡み付く正当が厭らしくて
嘲りの真ん中に愛を聴いた
舐め上げた心臓は死を見ていて
哀しみの反面に藍を敷いた
手錠を嵌めよう
気泡を食べよう
化粧を落とそう
希望を殺そう
小柄のなかに居座る慟哭が
僕の首を捉えて...消えたい時は
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手を伸ばす空の中乱す
その先に何かを見てた
眼を侵す空の色満たす
その価値に何も見えない
いつかは知るのだろう
この無情な世界を
変われないもどかしさに
僕は揺れる
記憶裂く痛み、僕を刺す
白い叫び声から...ハカイ
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舌を刺す怠惰、噛み砕く愉悦
融ける毒の水面には夜の痕
牙を剥く愛が吐き散らす不滅
溶ける奥の勢いは、最後の色
見ないふりして素通り
道が消えて日々は空回り
アア、いっそ止めてしまおうかしら
くたびれた身体にさよなら
光を亡くし彷徨う
意地悪少女...惡
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咲き狂った花
揺れる端に残った
その指先に踊る
秘密隠し込む
足に絡み付く世界
触れたイノチの息
すぐに戻ってくるよ
そんな無責任な約束に
まだ夢見ている
私の目に映る旋律...焦げた花弁
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明かり見えた道路の端
君の色が揺れている
下がり始めた嘘の味
四肢の気泡が蒸れている
もう少しだけ優しい人間に
もう少しだけ悲しい人間に
なれたなら僕はそれでいい
枯れたなら花はそれがいい
飾り付けた温度の街
君の人が擦れている...雑音
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冷えた身体に残る怠惰は
何かを求めては諦めて
抜け出せず彷徨いながら
震える指を空に伸ばした
貴方が見えない
微睡みの世界
心の端に残ってる
白い言葉は私を蝕む
溶かした夢の内を裂く
知れた結末、踊る涙は...鮮やかな、残像
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揺らぐ月夜が飲み込んだ幻聴
いつかの涙、弾けて消えたよ
曇る空には落ち込んだ泡沫
気付かない嘘、優しく笑った
置き去りの夢もいっぱいあるけど
無駄になるものはないから
欲しがりな僕はいっぱいの夢を
これからも見るよ
千の夢を抱いて
温もりに包まれて眠りにつこうか...うそのうた
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愛想を連ねた夜に
染みが広がる床を見る
最後を歌った僕に
世界は微笑んで消えた
揺れる爪先に落ちた
色は春を誘う
きっと君も何処か遠く
同じ花を見てる
暮れる夕闇に散った
嘘は胸を濡らす...ハナノコバナシ
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この閑散に
僕は何も望まないと決めた
その散乱に
骨が痛み始めたからだった
いつもしかめっ面で
蜜の煌めく夢を
君は漂っていた
息が蔓延っていた
この換算に
僕は何も思わないと決めた...Words
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泣き叫んだ真夜中は
嘘に溶けて剥がれてく
歪んだ身体、冷える道
息を消して怯えてる
廊下に座り込む
後悔する前に
いつかの遊びを
終わらせましょう
静かな存在
気付かせましょう...嘲笑は真夜中に
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愉悦に溺れ死ぬ僕は
くねる渦の中で眠る
微睡んだ世界
彷徨って落ちる
現実を拒んだ君は
旋律に爪痕残し
嘲った海に
千の手を伸ばす
さよなら君に酔った僕
さよなら僕に散った君...溺愛
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僕の小指に残ったもの
心の端で溶けていった
夜の吐息に紛れ込んだ
無機質な嘘、空に還す
水溜まりに映る景色
少し冷えた夢のなかで
また僕だけ取り残され
独り迷ってる
前に進めない
諦めに浸っては誰かのせいにして...clear
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白に染まる最果てに
何もかも見たくなくなっていて
広い部屋の真ん中で
○ボタン痛くなるほど押した
リセットは可能です
全クリは不可能です
このGAME
終わりなど無いのです
お話は続くのです
サア、行コウ...モノクロヒーロー
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浮遊している
君、融けていく
それは無力な世界
探してた熱い呼吸には
塵と消えた灰の雨
足首伝う日々、憂い
夢見たあの記憶は
誰も知らないの、あーあ
このまま独りきりで
息を失ってしまうならさ...零の冷たさ
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うねる真夜中に横たわり
ハイカラカラカラルラ
濡れる裸足が煩くて
ハイからシタシタ雨
隙を見たら不可思議
舌に覗いた最期
貴方ならもっと
派手に出来るかな
襖に隠した夢物語には
無邪気な頃のアタシ...ハイカラフル
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エデンに落ち込んだ
花弁を抱いて眠る君
その目に映る月
深く燃える
伸ばした手から感じた記憶
それはいつかの物語
焦がした世界、安易な私欲
私は酔う
伸ばされた手に感じた魅力
それはいつかのもどかしさ...狭いエデン
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茹だる世界に綴じ込む
嫌いなリアリティーは
胸を裂いた歌姫に
夢への近道、指し示した
巡る毎日
枯れた音の色に酔う
抉る心臓
晴れた空の色が、また
憎くて星の下、今夜も泣く
埋めたはずの芽が輪廻を穿つ...Monosyllabic Loop
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凍てつく灰色の夕暮れ
飽き足りない程に、それは
消えゆく価値観の災禍に
巻き込まれて足掻いてる
言葉を失った君は
泣くことすら忘れてしまい
残った世界の普遍に
冷えた笑みを落としながら
壊れていく
その眼から溢れ出す...Baptize
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かすかな光の線を
指先でそっと撫でて
過ちにまだ気付かないで
鳥は空の先を
静かに翔んでいってしまった
酷く疲れた心、掬って
微笑む貴方は
色を忘れた憐れな
ただの人にしか見えなかったの
優しさに飢えて...最期の光
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ああ、セピア色の夢の中
消し去った泡沫
ああ、届かない声も影も
咽せ返る記憶に
喘ぐ世界、私を砕く
今を蝕んだ時間を
還る息が私を包む
きっとその先に終わりが
いつか巡り会う物語、サヨナラ
冷える身体、触れれば溶ける...Shooting Star
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夜を待って少し泣いた
薄く暗く、光る星
「すぐに行(ゆ)くよ」
君は言った
深い青に溶けた星
海の中で待つ私、サカナ
浮かんだ世界には
小さな優しさかな
ページめくる手、震えてた
最期はハッピーエンド?...サカナストーリー
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浅ましい快楽
手に入れた虚しさ
ニンマリと笑って
「腹の内、明かせよ」
新しい背徳
投げ捨てた脆弱
気を違え笑った
「お前には見えない!」
裁きを下す、飾りを外す
騒げばほら、騒げよほら...戯言ロジック
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わたし、裂いた花
じっと見つめて泣いた
傾く色が少しだけ
擦れて痛かった
まだ此処に居たい
哀しみ、燃え尽きるまでに
先行く貴方の背中を
見送ってサヨナラ
愛してる、そんな嘘
ほら、この身に...グロテスクジェラシー
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水面に落ちる嘘
最期を見てた
忘れてた合言葉
無防備な温もりは
迷子の僕を
誘(いざな)って微笑んだ
優しくしないでと言ったって
その無視さえ優しい
僕は泣いてしまって
その涙も落ち着く...優しい絶望
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舞い落ちるは花弁、儚さ漂う
咲き乱れた嘘から
焼き尽くすは焔よ、浅はかな想い
一目見たときに
貴方様ならば廃れた
この空さえ、何時か
色を取り戻していくの
期待したい、見たい世界
貴方様ならば生まれた
この気持ちに、嘘吐いて...サクラフブキ
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薄い水面(みなも)に君の指先を
浸けて藍色に染まってみれば
この寒色世界は揺らめいて
ふて寝してた歌声も騒いだ
浮かんだ言葉に
あの子もその子も笑う
合わせて笑う
それだけで良いの
疑問もあるけど
知らないふりしてさ...物語は終わる
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ああ、裂いたエレジー
掻いた心の臓に溜まる愛が
裸眼、暗転、きっと熔ける
ああ、焼いたジェラシー
吐いた水の中に触れる数が
圧巻、反転、きっと満ちる
暗中模索に溺れる怠惰が
流れる風を切って絶って去った
反響世界は零れる災禍が
剥がれる雨を知って舞って刈った...それはあまりにも、生命と似ている
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不埒なリズム
微睡む貴方にキスをする
まるで水彩の中
泳いでるような浮遊感
首を擽って
震える指先、あてがって
俯く時間を抱き締め、押し倒して
真夜中に落ちる私達
浮かんだイビツ
強張る裸足が可愛くて...ヒキコモリ
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ポテチ食ってたら世界終わってた
望んでた終焉が夜を飲み込む
最期に君を、殺して逝こう
歩き慣れた道をスキップして
探り飽きた未知をクリックして
油で濡れた指先が
オマエの頸を求めてるよ
明日まで待てない支配が
空へ吐息を落としてるよ
そう!...The End
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君を捨てた
僕は声を投げた
世界を逆さにひっくり返して
描(えが)いた彼方に迷い込んだ
涙を飲む、明日に酔う
災禍に問う、合間に綴じる
君は捨てた
巡った嘘の連鎖
僕は褪せた
抉った心臓から...僕は深夜に落ちる