wanitaの投稿作品一覧
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おすわリン・おすわレン 【ニス塗り後】
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おすわリン・おすわレン
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ココロ・キセキ ―邂逅―
下記の連作のつづきとなります。
初めてお越しの方は、ココロ・キセキ―ある孤独な科学者の話―で傾向をつかんでください。ココロを得ることはいいことばかりじゃないと、悩み苦しんだ科学者が、それでもココロを作ることになったいきさつです...ココロ・キセキ ―邂逅―
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ココロ・キセキ ‐ある孤独な科学者の話‐ 在りし日の鏡音夫妻
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ココロ・キセキ ―ある日の二人の科学者の話・初期―
以前、勝手に妄想したwanita版二次小説の続きです。
初めてお越しの方は、本編を先にどうぞ!
☆wanita版「ココロ・キセキ」の二次小説
ココロ・キセキ ―ある孤独な科学者の話― 全9回
http://piapro.jp/conte...ココロ・キセキ ―ある日の二人の科学者の話・初期―
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小説 『創世記』おまけの設定資料集!・改!
☆オオキンケイギクの記述,追加です!やっぱりキンケイギクもめんどくさかった!!
あまりにも創世記を愛しすぎて,おもわず発想の主要小道具たちの記述をつけてしまいました.
暇つぶしの読み物にどうぞ~☆
どれも現実にあるものですので,検索するとすぐに画像が...小説 『創世記』 おまけ? あとがき? ~パイオニアの花,導きの木,空を跨ぐ七つ星 設定解説!~
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発想元・歌詞引用:U-ta/ウタP様 『創世記』
「スィ ヤーラ トゥファリ ティレヤ……」
もう、サナファーラの視界はぼんやりと太陽に焼かれ、ほとんど見えなかった。
“謳え 創世の詩を”
「セティ ダルティア ロフィダ……」
“与えられた命”
「シェナ サドゥ パッセ ロサティ ヤ……」
“熱き...小説 『創世記』 17 最終章
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発想元・歌詞引用:U-ta/ウタP様 『創世記』
光が変わったと、サナファーラは感じた。
「ねぇ、ミゼ」
もう、ミゼレィは、目を閉じてうごかなかった。
先ほどまで呼吸のために上下していた胸も、もうその動きはみとめられない。
「……今だから言うね。
あたし、神様の声が聞こえなくなる前から、神様は...小説 『創世記』 16
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発想元・歌詞引用:U-ta/ウタP様 『創世記』
きらきらと輝く水面に、太陽が美しく昇ってくる。
ふたりは、二人分横たわることのできる、大き目の板切れを見つけて乗った。
「なにしているの、サナ」
「書いているの。伝えたいことを」
『花が枯れたら、光を避けろ。』
木切れや木の葉の浮かぶ道を、二...小説 『創世記』 15
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発想元・歌詞引用:U-ta/ウタP様 『創世記』
唄が、聞こえた気がした。
体に、じわりと当たる熱を感じて、サナファーラは目を開けた。
嵐が、やんでいた。
空が、深く静かな青色に染まっていた。
夜明け前だった。
「うん……」
身じろぎして、気がついた。
あれほど体にきつく食い込んでいた...小説 『創世記』 14
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発想元・歌詞引用:U-ta/ウタP様 『創世記』
波が高くうねり、激しい上下動がパイオニアたちを奈落の底へ突き落とす。
パイオニア達の背丈の、実に十倍以上の脅威が襲い掛かる。
静かな湾を出た直後。目的の潮の本流に乗る前。最悪のタイミングで嵐となった。
導きの木の葉の道は掻き消え、強い風が前後...小説 『創世記』 13
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発想元・歌詞引用:U-ta/ウタP様 『創世記』
最寄の集落は、海を越えて九箇所。
そのすべてに、船を出して、情報を届ける。
そこから先は、情報を伝えた集落が、次の最寄の集落へ伝えてくれるだろう。
海を越え、山を越え。
パイオニアたちの足跡の網がこの星を覆う頃、自分たちは救われる。
これ...小説 『創世記』 12
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発想元・歌詞引用:U-ta/ウタP様 『創世記』
lem ar shella da soffir emio
レム アール シェラ ダ ソフィーアル エミオ
“身も心も捧げよう”
senn ar iya tire ssa lutiya
セヌ アール イヤ ティレ サ ルティヤ
“この素晴らしき世界に...小説 『創世記』 11
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発想元・歌詞引用:U-ta/ウタP様 『創世記』
翌日の朝。
パイオニアの花畑で、またひとつ、黒くしぼんだ花が散った。
サナファーラの部屋の花は、健康に息づいている。
「あたし」
サナファーラは、黒くくすんでゆく花畑を、日よけのショールの下から見つめた。
「がんばらなくちゃ」
夏の日差しは...小説 『創世記』 10
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発想元・歌詞引用:U-ta/ウタP様 『創世記』
巫女達が村の広場に現れた時点で、広場は怒号に包まれた。
「どうなっている! 」
「イネの花がおかしいぞ! 」
「秋には神様が降りてくるんだろう? 何とかならないのか!」
太陽は中天に昇りつつあった。
照りつける日差しの中で、集落のパイオニア達が...小説 『創世記』 9
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発想元・歌詞引用:U-ta/ウタP様 『創世記』
「ミゼ! 」
二人の出会いから二年後。
相も変わらずサナファーラはミゼレィのお付きとして暮らしており、二年前にもまして二人は仲良くなっていた。
「サナ! 」
ミゼレィが、がばりと体を起こした。
彼女が寝そべっていたのは、例の金色の『パイオニア...小説 『創世記』 8
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発想元・歌詞引用:U-ta/ウタP様 『創世記』
ひやりと風が動いた気がして、サナファーラが目を覚ますと、頭上の穴からのぞく空はすっかり暗くなっていた。
ミゼレィはまだ眠り込んでいる。
「ミゼル。ミゼル」
揺り動かすと、ミゼレィはゆるりとまぶたをあげ、うーんと体を天地につっぱるように伸ばした。...小説 『創世記』 7
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発想元・歌詞引用:U-ta/ウタP様 『創世記』
すっかり晴れ渡った空の下、金色の『開拓者の花』の丘を駆けおり、麓の藪を付き抜け、砂浜に降り立ち波打ち際につき抜けるまで、ミゼレィの勢いは止まらなかった。
花の陰で雨のしずくに乾き残った葉を踏みつけ、腕が藪の枝にひっかかれ、砂に何度か足をとられても...小説 『創世記』 6
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発想元・歌詞引用:U-ta/ウタP様 『創世記』
「サナ! いいところに連れて行ってあげる! 」
ミゼレィは食べ終わるのも早い。あっという間に朝食を平らげると、さっそく席を立つ。
「うん。待って。あたしあと半分食べるから」
しぶしぶ席につくミゼレィに、同席していた先輩巫女が、くすりとほほ笑む。
...小説 『創世記』 5
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発想元・歌詞引用:U-ta/ウタP様 『創世記』
「サナファーラ」
目を閉じたまま、誰かに呼ばれた気がしてサナファーラは意識を取り戻した。
「あたたかい。気持ちいい」
さらりと乾いた感触が、手と素足に伝わってくる。
「あたし、風になれたのかな」
「サナファーラ! 」
確かに声がした。
はっと...小説 『創世記』 4
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発想元・歌詞引用:U-ta/ウタP様 『創世記』
小さな足跡が、湿った林道を森の中へと進んでゆく。
サナファーラは、迷いなく夜の森の中へ歩いていった。
この日は満月。この星には、何とちょうどよい大きさの衛星まで回っていた。
「神様の星とおんなじだから、神様がこの星をみつけたときは、ずいぶんお喜...小説 『創世記』 3
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発想元・歌詞引用:U-ta/ウタP様『創世記』
田植えが終わった夜は、祭りだ。
どの『パイオニア』たちの集落も、この素晴らしい行事は欠かせない。
サナファーラの住む集落も、その日の夜は、それは盛大な祭りが行われた。
祭りは、まず、自分たちの労働と、自然を讃える歌か...小説 『創世記』 2
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小説 『創世記』
発想元・歌詞引用:U-ta/ウタP様 『創世記』
si! yara tufary tereya
スィ ヤーラ トゥファリ ティレヤ
“謳え 創世の詩を”
cety durtia lofida
セティ ダルティア ロフィダ
“与えられた命”
shenna sado pa...小説 『創世記』 1
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小説 『創世記』
発想元・歌詞引用:U-ta/ウタP様 『創世記』
音楽 http://piapro.jp/content/mmzgcv7qti6yupue
歌詞 http://piapro.jp/content/58ik6xlzzaj07euj
……この歌を聴いたとき、すごく、心を揺さぶ...小説 『創世記』 表紙
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【オリジナル】命の恩人様をなめんなよ!
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【オリジナル】いいでしょ、この兜、鍋なんだよ
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オリジナル小説 『夢と勇気、憧れ、希望 ~湖のほとりの物語~』番外編
アル・レティ後日譚 「踏み出すその先」
ルディ事件の終幕から5年。
レティシア・バーベナは、その身に引き受けた魔法からついに自由なった。
薄紅の髪、青のしっぽ、そしてやわらかな微笑みを取り戻した彼女は、それから魔法を学び始め...【オリジナル】夢と勇気、憧れ、希望 ~湖のほとりの物語 番外編 「踏み出すその先」
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終章の3
突然目の前が開けた。
レティシアの視界に、真っ白な円形の天井が飛び込んできた。
「!」
体の上に大きな白い布がかかっている。上質な、だれかの……マント?
「って、えええぇぇ?」
何も着ていなかった。
「ちょっ……なんで、裸?! あ、アル!ハーニィ! 一体どういう……せ、セディンさん...【オリジナル】夢と勇気、憧れ、希望 ~湖のほとりの物語~ 34 最終回!
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終章の2
湖では、神殿からの使いの舟が、アルタイル一行を待っていた。
「ご案内させていただきます、神官の、ハルト・マーシュです。よろしくお願いします!」
出迎えた神官は、狼族だった。白い衣装は、夏服として機能的な形をしている。
「アークトゥルス神官長が、『五十年前のデザインは好かん!』とお...【オリジナル】夢と勇気、憧れ、希望 ~湖のほとりの物語~ 33
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終章の1
夏の初めのある日。薄紅色の花弁が、底抜けに突き抜けた青空に舞っていた。
「早く早くー! 見て見てー! ついに満開よ!」
金色の尻尾を揺らしながら、金の髪と目の少女が元気に手を振り駆けて来る。
ハーニィだ。冬に、神殿の島で受けた怪我も、すっかり良くなっていた。
日あたりのよい斜...【オリジナル】夢と勇気、憧れ、希望 ~湖のほとりの物語~ 32
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「アル。ごめん。あなたに、本当のゼルになってほしいの。この国で最後のゼルに」
そう告げたレティシアの意図を測りかねて、アルタイルは戸惑う。
「あなたにしか、頼めない。アルは、私の、サリだから。ルディ退治の、仲間だから」
ハーニィの横たわる寝台の前で、アルタイルとレティシアは、静かに向かい合っ...【オリジナル】夢と勇気、憧れ、希望 ~湖のほとりの物語~ 31
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30
「お前ら! 心配したんだぞ!」
村人にとりかこまれ、
「レティシアさん! アルタイルさん! 無事で、よかった……!」
手に縄のかかったセディンが、ぼろぼろと泣きながら、二人の前に飛び出してきた。彼の祖母が、泣き喚きながらレティシアとアルタイルに向かって突進してきた。
一瞬ひるんだ二人は、...【オリジナル】夢と勇気、憧れ、希望 ~湖のほとりの物語~ 30
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レティシアが、ステップで描いた円が、ぼんやりと輝いた。
アルタイルの漆黒の羽、真っ赤なハーニィの血が、魔法の輝きを帯びて光る。
黒の羽が反射する白の光、赤の血が映す吸い込まれるような真紅、そしてそこに、落ちたレティシアの尻尾の鱗が、きらきらと、青色の光を放った。
ステップの円が発する光...【オリジナル】夢と勇気、憧れ、希望 ~湖のほとりの物語~ 29
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「たとえ仲間が命を失おうとしていても、ルディ退治を優先する」
これは、凶暴な敵に対峙したときのサリの鉄則だった。この原則が崩れたとき、一人の死が、全滅につながる。
死にゆくものは、捨てられても恨むことはない。責めることもない。
そういう、職業なのだから。
「レティ!」
アルタイルは、...【オリジナル】夢と勇気、憧れ、希望 ~湖のほとりの物語~ 28
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レティシアが、男に向かって攻撃を仕掛ける。
木剣が鋼の魔法をまとい、一直線に、男に向かった。
神官としての責任感のために、湖の側の異種族の村に住み着いたバーベナ家と母の実家。
元神官だった、セディンの祖父は、きっとその責任感から、老体で、急に暴れだしたルディを追いかけたのだ。そして、殺...【オリジナル】夢と勇気、憧れ、希望 ~湖のほとりの物語~ 27