auroraの投稿作品一覧
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村の娘は、夜遅くに山道を歩いていた。
森は鬱蒼と生い茂っていて、迷うことは明白だった。
……というかすでに迷っているのだが。
「……う~ん、確かこの辺ってことは解ってるんだけどなあ」
村娘は色あせた手紙を持っていた。
朝起きたら自分が何故か持っていて、何故かこの森を歩いていたというのだ。ま...Bad ∞ End ∞ Night No.01【自己解釈】
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A
悴んだ手を息で暖めていたある日のこと、
ふと外を見るとそこにいたのは小さな女の子。
僕は「この寒い中、よくここまできたね」と、
少女を招いてとりあえず悴んだ手を暖めるのをやめる。
B
「生きていくのは、辛いよ」って君が泣きながら微笑む
まるでこれから起きる何かを知ってるようで、
「君は何かを知っ...Monster
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「tyisdennnrrkrr.....!!!!!」
「sjsjsnerhdnwowjsnaowwissn光jdjeensns!!!!!」
「……なんだ?」
カイトは人の言葉ではない、何らかの言語を使っている何かがいる空間にいた。
壁や地面はすべて意味の無い文字列ばかりだった。
「……おい」
「ed...僕と彼女の不思議な校内探検 29【リレー】
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――誠に申し訳ありませんが、本日をもって地球は終了します。
≪ヘッドフォンアクター 【自己解釈】≫
その日は、確か雪が降るんじゃないかってくらい寒かった記憶がある。
随分と平凡で当たり障りない一日だった。
「暇だなあ……」
私は机に手を当て、ラジオを聞いていた。だって暇だもの。
『――これで、...ヘッドフォンアクター【自己解釈】
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――君が死ぬ夏が、またやって来た。
≪カゲロウデイズ【解釈小説】≫
それは8月15日のことだ。ちょうどお昼を30分くらい回った時だった。
僕はお昼を食べ終えて、外に出た。
天気が良くて、病気にでもなりそうな感じの眩しい陽射しの中で特にすることもなかったから、ブランコに乗りながら、君と駄弁ってい...カゲロウデイズ【自己解釈】
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【A】
「大好きな人ができました。」とても素敵な人です
あの子はまるで僕に不釣り合いに見えるんです。
本当に僕でいいのかな?
距離を確かめ合ったり 言葉に気を付けたりして
あなたに嫌われたくないから……
【B】
でもバレちゃうこともあるんだよね。
みんなが冷かしてあなたに言っちゃった
ほんとは僕が先...緊張距離。
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1.
【A】
どこへ行った? こうなにも見つからない想いで僕は
君になんて伝えられる訳のない想いが篭る
時計は5時半回った辺りで まだ朝も早かったけど
君に会いたいこの気持ちだけで そんな早くでも行けることができて
【B】
心の壁を崩したのは君だったから 僕も君の壁を崩そうって思ってた
君は空に浮か...ともしび
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ローリンガール
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【A】
もしも願い一つだけ叶うなら
君のいる世界へまた戻りたい
短い間しか入れなかった世界だけど
僕にとっては大事な世界だって 気づけたんだ
【B】
どうせ僕は前の世界で カップ麺食べたり ゲームをしたり
ただ無駄話をしたり そんなこともできないんだろう?
あそこへ入ったときに全てが 僕の人生の全て...The beautiful boy...
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リンちゃん
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【A】
あれはきっと抑制できない
塊なのかってわかってるんじゃない?
僕の中に生まれた僕と僕が
戦ってできた蟠りなんじゃないか?
【B】
現実で感情制限して僕はオリジナルの
感情を生み出せずにいる
どうしようもない企画飛ばしを
笑って見つめていりゃいいんだってことを...眠る猫は本意を知るのみ
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「……まさか、本当に『在処』を言ったの?!」
「あ、ああ。でもっ……、まさかそうなるとは思わなくてっ……!!」
レイジンは明らかに動揺していた。それはレンにも見てわかる。
「あんた。あれがどれほどの効果をもつかくらい知っているでしょう? 『仮初の世界』を世界として体現させるための最後の砦なのよ?」
...「Quest V」その9
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「そんな! 僕は心配したんだぞ?! あの爆発に巻き込まれて、もしかしたら君が死んだのではないか、と……」
「うっさい。アイス大好きだからってクールを気取ってんじゃないわよ?」
「いや気取ってるわけではないんだが……」
カイトはすっかりメイコのペースに乗せられていた。
「……ったく僕は急がなくちゃなん...僕と彼女の不思議な校内探検 27【リレー】
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ネルさん
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そのころ、カイトはただ走っていた。
「おかしい…… なぜだ?」
一つ、心の中に疑問が浮かんでいた。
「なぜ、あの時と同じ風景なのだ?」
――あの時、とはかれが初めてこの世界に迷い込んだ時である。
夢の中かもしれないその景色が、これだった。
「つまり、目的に近づいた、ということか」
ニヤリ、とカイトは...僕と彼女の不思議な校内探検 25【リレー】
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ヘッドフォンアクター
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「実は、あの世界は弱音ハクという人間が作り上げた『歌』の世界なの」
VY1もといミズキは唐突にそんなことを言い出した。
「……どういうこと?」
「つまり、私たちは異次元の空間通路を利用してここまで、現実まで来た、ってこと」
全くわからない。
「……あなた、カイトが何がしたいか、覚えている?」
なんだ...僕と彼女の不思議な校内探検 23【リレー】
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「おい」
青年の声が、僕の耳に入った。
目を開けると、そこに居たのは青いマフラーを首に巻いた青年だった。
「な、なんでしょう?」
「弱音ハクという人間がいるはずだ。どこにいる?」
「は、ハク姉さんですか?」
「そうだ。どこにいる。彼女はとある“作品”を書いているはずだ」
「まあ、確かにハク姉さんは小...僕と彼女の不思議な一日【番外編後編】
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「ええ。神はもう古い存在よ。神はたかが人間が勝手に作った妄想に過ぎない」
ミクは、ルカに一歩進んで、言った。
「いいえ。違います。神は人間の最終的な進化系となる存在です」
「神は古い存在? 神が崩壊をし続けている。今や神を信仰する人間なんていないんですよ」
「……そうね。神は、」
ミクは、一度考えて...僕と彼女の不思議な校内探検 21【リレー】
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……カツッ。
「ん? なんかぶつかったな?」
「タイムカプセルね! きっと!」
「それはないだろうきっと……」
僕は落胆しながらスコップを置いて、眺めた。
それはなにかのカプセルのような……そんな感じでもあった。正直あまりよくわからない。
「じゃっ。開けるわよー」
リンが手をかけたそのとき。
『妬み...僕と彼女の不思議な一日【番外編中編】
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「まったく。このままでは大変です。というわけであなたに絶対に解くことの出来ない問題で勝負しませんか?」
ルカはミクに笑って、言った。
「……それはいったいどういうこと? はじまりの神に解けないであなたに解ける問題があるとでも?」
「ええ」ルカはまたも笑う。
「では、問題です。『生命、宇宙、そして万...僕と彼女の不思議な校内探検 19【リレー】
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ハクさん
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テトさん
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シリョクケンサ
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エンヴィキャットウォーク
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「……ところでどこに行こうとしてるんだい?」
「地下室」初音はそれだけを述べ、
「地下室には“この世界に在らざる”エネルギーが存在してた。きっとそこに世界の創造主はいるはず」
初音がそんなことを言っていたが、まあ、簡単にいえばさっぱり解らなかった。
「そもそも地球にある人間からは生み出される訳のない...僕と彼女の不思議な校内探検 17【リレー】
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ところは変わって。
暗闇の空間に、誰かが椅子に腰掛けている。
「……作戦は失敗、ですか?」
大人のような女性が、尋ねる。
「……リリーにはもともと影神の監視を求めていたのに、それ以上のことをしたからだ。私は、ただ作戦を命じただけ」
「……相変わらず、ですね」
彼女は机の上に座って、スマートフォン……...僕と彼女の不思議な校内探検 15【リレー】
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「そんなことはできません。影神なのですから。あなたは」
「そんなの言ったって……!!」
「あーあ。結局こうなっちゃうんだよねー」
がくぽとミキの間に、誰かが現れた。
黄色い髪で、目線ががくぽの方にむいていた。
その人間をがくぽは遠い昔に見たこともある気がするが……。
「覚えてないか? 神威がくぽ」
...僕と彼女の不思議な校内探検 13【リレー】
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「連れ戻し……?」
「そうさ。僕らの計画。『神の歯車』には君ともう一人」
「もう一人?」
「……神威がくぽが必要なのだ」
ルカは思わずのけぞった。
「……神威に何をする気?」
「……安心しろ。一緒に連れてってやる」
「そんな問題ではない!!」
ルカの叫びに地面が震えた。
「むぅ……。こうなっては仕方...僕と彼女の不思議な校内探検 11【リレー】
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「そうさ。やっと解ったのかい?」
そこには誰かが立っていた。
青いマフラーをした男が、立っていた。
「やっと種が芽吹き始めたみたいだな」
「あなたは……?」
「なに。君のすべてを知るものさ」
「!!」
「知りたいのか?」
男の問いにルカは頷く。
「ほんとうに?」...僕と彼女の不思議な校内探検 9【リレー】
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鏡音リン
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「グミ。君は何か知ってるのか?」
僕は思い切ってグミに尋ねた。
グミは笑って、
「いいえ。先輩。私は何もしてませんよ。“わたしは”ね」
「あんたどうしたの?」
「え……? ここにグミが居るじゃないか」
「……グミって誰? ルカ解る?」
ルカは動かない。ただの屍のようだ。……ネタを言ってる場合じゃなく...僕と彼女の不思議な校内探検 7【リレー】
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「暑いなあ・・・。一体全体どうして僕はこれをし続けなくちゃならないんだ?」
たしか秋にしては夏のように暑い天気の日だった。
その日学校を早く終えた僕は、双子の姉であるリンとともに裏山へきていた。
この学校は立地の癖に広い。校舎は今は使われない旧校舎を含めて五つあるし、プールに二つの体育館、キャンプ施...僕と彼女の不思議な一日【番外編前編】
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というわけでまた次の日。
いつもと変わらない一日。
僕は本を読み、初音はなんだか訳の分からない装置を組み立て、ルカはルカでまた爆睡している。いったい彼女はいつ起きているんだろうか。
そして昨日来たグミという女の子は――ただひたすらスマートフォンをいじくるだけ。
普通だったらこれ、部活じゃないよな?
...僕と彼女の不思議な校内探検 5【リレー】
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MGR団は次の日も、僕のいる実験室に集まるようになった。
どうやらここが集会場所になったようだ。僕としてはとても迷惑なんだけど。
――そういえばここにいる人たちって至極変わった人ばかりなのである。
かたや、神の座を奪おうとして、七つの大罪全てを犯した少女。
かたや、愛した人間を救うために人間を捨て神...僕と彼女の不思議な校内探検 3【リレー】