蒼月まりかの投稿作品一覧
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TINT 染み付いた笑み
拭いもせず歌うメロディー
誰かはそれを羨ましいと
言うけど
HINT 見え透いた嘘
肴にして 踊る 回る
三回転半目の朝5時 眩しい
縺れた靴紐 剥ぎ取られた乙女
ここには何も無いわ 飲み下して
それでも 123 また 123...Falling 4 you
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カフネ.exe
頭サビ
あなたには あなたには 分からないカフネ
それはくだらない.exe
1A
はじまりは希望によく似た フィクションの果て
まるでスパゲッティプログラム 出力せよ
七つ指の少女 正しい笑みを湛え
妖艶な顔もお手の物
デジャヴュ・ジャメヴュ・夢も写実絵画...カフネ.exe
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通りゃんせ 通りゃんせ
ひとはみな行く末に 怯々してる
変わること 変わらぬこと
消えること その全て 嗚呼恐ろしや
なればこそ なればこそ
不幸の芽摘みましょう ひふみよいつむ
願い事 願いごと
きっと電気飴より甘い味
それは不思議な夢喰いの笛
口付ける度に椿落ちて...魔笛をきかないで
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僕の空洞に君の光が混ざって
まどろみの色、空を染めていく
am 5:00 永遠に似た
悪い夢を振りほどいた
痺れる足 君のせいか
張本人はのどかそうだ
今日でもない、昨日ともいえない
別の世界線に迷い込んだみたいだ
僕の空洞に君の光が混ざって
まどろみの色、柔いのに強いから...まどろみの色
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すでに時遅し
ここはソジーの星
ひとり生き残り
あとは皆影法師
引いては寄せくる日常に
慣れるフィロソフィー
優しさとはさもしい
与えるほど減るエントロピー
ほぼ同じ相貌に
よそよそしい香り...Sosie planet
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汗が走るうなじ 視線逸らせば夜街
視力悪い君の 両目代わりの世界を凝らした
肝心なとこばかりかわして話すね
分かるを切り取っても少しの破綻で
また掴めなくなるほんとの君を
見せてくれよ
その時流星が降って弾む君の声が
空の効果音として僕の元に響いた
その時の煌めきは鮮烈色になって
輪郭を表した 確か...まぼろし
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アネモネに言わせて
a
褒められた恋じゃないから
泣いている理由をごまかした
するするり 解けていくなにか
凍える程に切なくなる
b
柔らかい風に揺られる季節は
優しい顔で遠くへ行かないで
s...アネモネに言わせて
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フロム・エヴェレット
1a
例えば私を右左に分けたら
どちらに名前をかけるか
想像してみて
例えばあなたを
脳と胸で分けたらどちらを愛すか
考えたりしてみる
1サビ
誰も彼も...フロム・エヴェレット
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口下手な恋は8bit
器用なあの人に負けてしまうよ?
それでも君は2mmの
爪で優しく髪を撫でる
幸せな思い出を捨てられない
昔の私と立てた誓いが
真夜中の毛布の中で
涙に変わって君は気づかない
忘れてしまうよ
触り方も声も笑い方も...忘れてしまうよ
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どうしようもなく謝りたくなる時がある
氷の溶ける暑さに唸る午前4時
動悸の音で目が覚めたあとで思い出す
こんな朝だったこんな目覚めだった
そういや最近 かかってこないコールの数
ひと月前に顔を合わせた日の白い髪
眠ってるだけだ 夢の中なんだ
漫画みたいな言葉繰り返し
何を言ったっけ 何を話したっけ
...おやすみ
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あれほどに恋焦がれていた理想が
気にも咎められず転がってる
「都合がいい」だなんて 言葉が吹いてる東京
何かと託けては笑ってみたり涙隠すことが上手くなったり
大人になりきれず ポケットに心をしまって
ああ また今日も
離れてく街 茜色の空
どこか遠くへ この身ごと 連れて行ってよ
夕陽か朝焼けか分か...茜の街で
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ハッピーエンド
17歳 中学生から変わらないうだつのあがらない日々
周りみんな入れ込むトレンディー分からないまま詰め込む方程式
当てられ黙り込む恒例行事上の下で日々落ち込むこの成績
憧れて見上げたショーケース忘れたふりで過ごしてもう零時
優秀にもなれなくてかといってFoolにもなれなくて
と...ハッピーエンド
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枕元の眼鏡が寝返りで歪んで
慌てて触れたら余計に壊れた
どうでも良くなってまた寝転がった
今日を溶かすのは紛れもない僕だ
悲しみを盾にしないで
首振りが銃弾になるから
フィロソフィーなんて御託だ
真夜中心にもない涙
ぱららったぱららったぱららった
雨に似てるリズム...人質
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いつか取りこぼしたはずの夢に狼狽える
心溶かし損ねる度 君に辿り着く夜
帰れないよ あの色の景色には ただ憂う
繰り返す 夏日、幻
手を伸ばす 遠い幸せ
とっておきのシーンに溺れて眠れないよ
繰り返す 夕陽パノラマ
思い出は煌めく毒ね
この夜を明かすために探している 光、光
丸ごと染められて...BLUE MOMENT
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夜の感傷を君は知らないと言った
私の言葉は フィクションに過ぎないみたい
架空の嘲笑を君は知らないと言った
幸せな人ね 幸せな人ね
何かが始まりそうで
弾けるのを待っていた
この感覚さえわからないのかな?
水色のC7
鬱を覆して 彩って欲しい
見下したその目に...水色のC7
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ひらめく きらめく ときめく 世界の中は
ガラス張りの愛で守られてる
おかしな恋でしょうか
アルカリ性の夢の中で泳ぐのは 私 青い翼
緩やかにたゆたう意識の中で 昨日のこと想う
あなたには分からない痛みばかり
束ね続けていたのよ
幸せはそのそばにあるのだから
痺れだしたアストラル
ひらめく きらめく...★メタモルフォーゼでさよなら
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夢の跡 回り出すmemory
東から 夜が忍び寄る
どこに行けばいいかわからずに震えた手
言葉足らず 心余る 脳持て余す
fall into, fall into 深く 落ちてゆく
手を伸ばして 踏みとどまって
揺らぎ続ける弱さはさながらマリオネットだ
T-T-T-Take me down さらば ...Take me down
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「光を待て」
灯閉じた故郷
まさに暗夜行路 そんな日々の中
果ての境界では きらきら笑う太陽
告げたい言葉があった
遂げたい望みもあったが
息継ぎさえ恐いから
それも叶わずに
波は収まるどころか踊り出す
でもまだまだ終わらないや...★光を待て
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「花火」
夏の夜 君にひかれて
最終の祭囃子
壊れた右イヤホンから
途切れた 音が鳴っている
ちらりちらり 別れの歌の
アウトロやけに 離れない
たった数秒 触れただけの
掌が燃えるようで
素直さの欠片みたい...花火
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夏下がり 風のない消波堤
海沿いに 形ないメロディー
もう随分前に放った理想が
打ち寄せられ
カナリヤ 今もめげず鳴いてるのか こんな夜に
どこへも行けないくせ 次の四季に 囚われて
漂えば 辛いことなどない
そんな言葉でしびれた瞳じゃ
分からなくて
カナリヤ もういいだろう 覚えていた...✩八月のカナリヤ
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綾取りて舞う
酩酊 北の小夜 名無しの社には
花影に住み着く すみれ色の目尻
“あら迷い子や 遊んであげましょう”
妖しげに鳴る鈴の音
くんらりくらら 回る人を
釘付ける糸は 花蝶々
巡り巡る 現の事は
忘れてしまえばいい
かんからからり 弾む下駄音...★綾取りて舞う
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僕らユータナジスト
証をどうか夢に変えないで
暗がりこそ僕を産む
遺したい表したい想いが
凌駕して最果てまで
どうしたって止められないユータナジー
1A
多面性を持つが故に
持て余した自意識
収束点も 解せないまま...★僕らユータナジスト
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遥か彼方とおく
愛せぬ思いも記憶も抱えて
刹那泳ぎきれ 変わりたい君でいい
騒げ 節度なく
継ぎ接ぐ 過去の行間(すきま)に君がある
オリジン 踏み越えて いざ 吐き出せ
曰く、生には 恋と革命を
とかく焦がれて あれかこれか 彷徨う
剽窃繰り返して それでもなお
遥か彼方遠く...★NULL
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損はしないからと流行りの歌を聴いて
平等に愛せない言葉平等にかすむ愛着
思いついた感傷を捨て置けるアパシーを
身につけた今なら幸せになれるはず
なんて馬鹿だったのと昔の己を恥じて
かつてに似た恥知らずを鼻で笑えば気持ちいい
もう大丈夫だ、なんて大丈夫を履き違えて
自分不適合者 正当化して淘汰
楽に生...カラオケボックスの憂鬱
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もしも誰かが死ねば みんなが生き残れるなら
真っ先に立候補して 生贄になりたい
悲しむ人は居なくても 少しくらい敬われるだろう
刹那のスーパーヒーロー そんな自殺がしたい
もしも自己否定感が 可視化できるとしたら
僕のメーターの高さを みんなに知らしめたい
憐れみはいらないから この自虐性を信じてよ...☆ヒーロー
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「はしか」
あいつの本は読むなといつか誰かに言われた
代表作だけ知っていた
名前だけを覚えていた
くだらない人だと思っていた
悲しい人だと想っていた
いつの間にか私も頁をめくっていた
目にした文は意外なことに綺麗な並びで
口ずさむようになぞった
少しずつ自分に似ていた...★はしか
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フロントガラスのプラネタリウム
ワイパーに払われてばらばら
雨は憂鬱の記号で
君は哀愁の象徴だ
ぼやけたこの国道は
何号線なんでしょうか
流行りを紡ぐSpotify
夜を埋めるのにちょうどいい
もういいよ 君の好きな歌を知るのはやめた
まぁ延命した方ね 夢は見ない僕にしてさまは...★小夜なら
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途切れ途切れの雨には
哀しみが棲んでいる
分かり合えないから
交わらない二人
綺麗な笑顔で傘を差す
あなたから雨雫 薫るわ
わざと革靴を濡らして
凍えたい
苦し紛れの嘘など
手に取るようなのです...ペトリコール
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酸いも甘いも嗅ぎ分けて
あらかたの事はお手の物
でも君と 会い恋をして
ボクら天地一のお尋ね娘
知らない世が手招いて
踊れる恋歌も増えました
でも空に 帰らなくちゃと
涙の代わりに舞を披露目ます!(どうぞ!)
さよならさえ お手の物...天女散花
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夜空に飛び込んで光る 逆さの街に棲むアスファルト辿る道
躊躇わず訪れた にわか雨に振られて
ミッドナイト逃避行を あのバイパスが罫線みたいね ぼやけたネオン街は いつもよりかちょっと優しかった
雨雫 羽織って まるで昨夜聞いたバラード見たいに 重い革靴履いて どこへいこうか?
湿る街の匂いをふと...雨を羽織って
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イントロ
ビル街 シリウスも 霞む空の下で
それも酔狂と誰かが笑っている
括られたくもないが 名無しは寄る辺ない
遠く惰性混じり の奏
1a
足りぬ 何かを埋め立てるかのように
古い名作や歌を呑み込んでいた
言葉も意味がなけりゃ 石礫と違わない
いくら思い逢えど...リリス
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1A
銀で折られた あなたの鶴が
ツインベットで飛んでいる夢を見た
ねじれの位置で うそぶく私
哀には愛、と 焦げやすいホメオパシ
1B
欠乏した不幸せを 木曜の夜 届けて
合理的なエントロピー 今すぐ捲し立てて
1サビ
盲目も情操も本当は棄てたくないけれど...なべてトフィアーゼ
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相応しくない言葉を 形にしながら
歪んだひらがなで 描いたファンタジー
「救われます」と君が云う
自由だなんてもったいぶって
羨望してたファストファッション
「なるべくしてなったのさ」と唱える
研ぎ澄ませた視線の刃で
暗がりも呑み込んでくれ
何者かどうかなんてさ
知りやしないのに...青を濁しながら
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フィラエは語らない
頭サビ
口径60mm 僕だけのライフル
のぞき込んで探し物をしているよ
狙い撃て 星のつま先たぐり寄せて
いつの夜か飛んでみせる きっと
1A
夢か特異 未知のラボラトリ
遠く彼方 眩むストラトス
1B...★フィラエは語らない
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1a
嗚呼 滞りなく この日々は
厚みを増してく 良好なほど
いずれにせよもう 幕は下りたのだ
片割れごっこは おしまいにしよう
1b
今更 微睡んだユビキタス
なかったことにした
さようならも言わずに
去りとて 混じりけのない白...410