ziuの投稿作品一覧
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白いリンゴと青いくも
ときめきはきっと灰いろ
視線は君を貫いて
絡まるだけでしあわせだ
偶然で誤魔化した
すこし回り道の言葉
昨日より近づけたこと
繰り返して、ときどき
ウソだよって着飾った
臆病な恋してる...エイプリルガール
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窒息まで突き落とされるたび
受け入れるだけの純情
這わせた温度から 聞こえる心音
真夜中貫いて
その疵に絆されてるわ!
キミが飽いた口吻けを
誰かの嘘で感じたの
それなら飼い馴らされて
白い首に咬みつこうか
爪先で踏み潰されたまま...vain
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どうか忘れないように
内緒話で伝えた
ボクとキミの愛してる
呑みこんだのにウソツキ
冷たい窓辺のゆめ
この手を取ったままで
キミの言葉と愛のうたが
耳から離れてしまう、そのまえに
目蓋に閉じ込めていたの
寂しくないように...アルメリアに溺れて
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君に映える赤の憧憬
飾り付けた薄紫の唇
なにもない、愛もない
そんな嫉妬で汚れてしまえ
靡く病 君の名前
麻痺してしまいたくなる
誰でもいいくせに
特別を名付けないで
ああ、だってヘンルーダ
あんなにも振りまいた鱗粉...ヘンルーダ
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擦れ違うだけの視線に
曖昧な心は擦り切れた
問いかけたままの笑顔は
見惚れるだけで、分かんないよ
降り出した雨に濡らされて
少しだけあたたかい滴
掬う手がもう君じゃなくて
こんなの耐えられないな
零れていく愛してるを
流星群みたいに眺めていた...ミーティア
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白い指を溶かした
金魚鉢を撫でたら
泳ぐ恋のかけらが
そっと耳を塞いだ
無機質に響く距離を
どんな言葉で埋めよう
だれにもなれない私は
ただ待ちぼうけ
ああ、こうしたって心は晴れないな
金魚の靡くあの日をひるがえして...憂鬱と金魚鉢
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萎びた花を摘んで
飾り立てた幸福論
躯を胸に抱いて
また、細い息に恋した
窒息までを数えては
その唇を啄ばんだ
冷えた爪先を羨んで
ああでもないって呑みこんだ
僕は君に故意に溺れてく
鼓動みたいな雑音なら...病溺
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耳を塞いだままの君だ
どんな言葉も届かないのだろう
声が枯れるまで叫んでも
だれかの鼓動が邪魔をする
初めてのわがままさえ
叶えられないこの手で
突き放してしまえたら
それも良かったのにな
僕はあおに溶けてゆくのです
だから泣かないで さよならをしよう...さよならスカイブルー
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○玉響揺らぐ誰かの想いは
満ちれど欠けれど蕾をつけて
命短し恋せよ乙女と
らったったったった まるで乱れ咲き
●恋い焦がれては止まれども
消えゆく影すら知らぬまま
駆け抜ける疾風 届くまで
◎はら、はらひらり はらり
●泡沫消える夜風に吹かれて
啄ばむ花びら両手に抱いて...桜色吐息
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囁く筈の愛を贈ろう
きっと待ち惚けなんだ、チョコレイト
薄いまぶたにキスをひとつ
ふたつ含んだストロベリー
くちびる触れるだけ 瞼に滲むだけ
そんな恋でもいかがですか、
真夜中の熱に溺れて
エンドロールはおあずけ、それでもいいの
微かな温度に自惚れたくて
ロマンチストは嘘つき 僕が好きだろう?...chuchu.
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閉め忘れた窓から 覗く小さな恋でした。
カーテンが邪魔をして 見失ってしまいたいな
やわらかな言葉で着飾って
あまやかなレースで飲み込んで
それでも指先が奪う体温
今日は素直になれたのにな
ごめんねなんて言わないで
痛くない、痛くないよ
歪んでくセカイの真ん中で
わらう、キミが好きで やだな...petit
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たおやかな背徳と
密やかに宵路を滑る
銀河から零れて
牙をむくメテオライト
機械仕掛けの白昼夢
軽薄に息を止めたら
スコトフィリアの憂鬱
シリウスを呑み込んで
嘲笑う夜に投げ捨てた
飾り付きの涙は...Sirius
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くらり眩んだ暗がり
通り過ぎた片割れ星
ふわり不安になるまで
行方知れずに会いたいな
小さく疼いた心を
冷たいミルクに浸して
目蓋に浮んだ景色は
どこかの知らない誰かだ
思い詰めたゴンドラの
窓の向こうを見てた...Ferris wheel.
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ふいに触れあった指先が
切なくて愛しくて まだ、言えないの
甘くて苦いだけのこの恋に
勘違いしたままでいさせて
ゆれる睫毛もかわいい嘘も
気のないふりで気付いてないでしょ
あの日に交わした約束を
憶えてる 君は知らないの
ずるくなるくらい好きが
足りなくて ああわがままだな...曖昧ディスタンス
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窓が切り取った世界の中で
伏せた目は涙を讃えた
傷んだ足枷の誘惑は
君を切り離すための憂鬱
そうだ伝えてしまおうか
愛してるの冗談で絆された
震える声と冷たい指で
手を掛けてくれてもよかったのに
僕はもう飼い慣らされて
鍵さえ飲み込んでしまうよ...cage
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君を嫌う僕を演じようか
さよならは癒えないけど
その手をぎゅっと、握った誰かは
しあわせにしてくれるのだろう
無意識の夜に溺れて消える
なんて残酷な、これが僕の正義だ
気付けないほど弱くはないから
呼吸さえできずに声を上げた
きっかけなんてなくたって
容易く君に恋をした...murmur
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使えない眼とこの口だ
頭の中はもうぐちゃぐちゃ
間違い探しは飽き飽きだ
くだらない愛を騙ろうか
必死で集めた大好きは
裏を返せば嫌いになる
だからこそ寂しさの暴力で、
泣いてしまおう
愛も恋も夢も希望も
僕のせいにしてもいいから...Because of.
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プラネタリウムの涙呑んで
君の温度に酔い痴れてた
喧騒もなにもかも包まれて
きっと氷点下で失恋
知っていたの、君のことは
だからいいの 言わなくていい
真夜中に溶けだしては
耳を塞いだ、メロウ
白い吐息も色付く恋も
消えてしまえ ああ...メロウ
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あたしに首輪つけて
痛いくらいに窒息
ペアリングの拘束は
甘すぎて足りないの
赤い痕をつけて
咲いた花を束ねて
鼓動すらも独占できたら
憧憬アンブレラ、泣いて
チープな嘘で指切った
すれ違う視線だけで純情...憧憬アンブレラ
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チョコレートに溶かした
子供染みたキスは
君を引き留めるだけの
苦い嘘が足りない
セピアの夢に溺れて
君の手を取りたくて
誤魔化した明日は、おやすみ
また瞼に遮られて眠るの
愛してるの言葉さえも
耳に溶けだして、消えてく...ブラックバニラの告別
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疼いたままの柔い心を
冷たいミルクに浮かべて
甘い余韻だけ閉じ込めたワンルーム
指先の赤い糸は、硝子で傷ついて痛いな
優しげに繕ったセリフと
鼓動を奪うさよなら
それだけなら良かったのに
君が非道く、酷いだけで
インソムニアに溺れて
向こう側で待ち合わせ...ミルクと不眠症
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真っ赤なヒール履きならして
踏み付けたハート羨んで
強がってんじゃねーよ、ガール
そのルージュに口付けを
知らないとこまで行っちゃって
知りたいなんて媚びうるの
これだからキミにサディスティック
きっと愛は筒抜けの飾りもの
素直になれない戸惑い捨てて
よがっちゃえばいいよ、サディスティックガール...サディスティックガール
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まだまだ足りない傷痕
重ねた鼓動に、口付け
どうすればいいのか ああ、答えて
君の嘘を泣きながら抱きしめてみても
疑う余地のないくらいの激情
知らない横顔知るたび
揺らいだ瞳に、釘付け
君の愛し方を ねえ、教えて
僕と恋の亡骸を慰めてみても
思い出にできないくらいの劣情...激情センチメンタル
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あいうえオオカミの かきくけ後悔だ
さかさま落ちていく 合図をくださいな
さしすせ傍にいて たちつて飛んでゆけ
なまりの恋ですが 僕ではありません
ありったけの君を!
マシェリは憂鬱だ ショコラを脱ぎ捨てて
強請った感傷をくるくる混ぜました
教えてくださいな、言葉もくださいな
わがままな私を愛してく...マシェリの憂鬱
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生命線辿って
呼吸を飲み干した
裸の口唇は
口移しのプワゾン
ねえ、きらいになるから
僕をアイシテ
カレイドスコープ
君の名を呼んで
それでも届かない僕だ
迎えに行こうか そうしようか...カレイドスコープ
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わたがし雲の浮かんだ空で
ふいに目を覚ますの
ささやく風に両手引かれて
駆けだす白昼夢の中
指さしでほら、かくれんぼした
だれかを探したの
それからくらり、首をかしげた
太陽が目を閉じていく
夕暮れのオレンジ
飲み干したら少し甘くて...君色キャンバス
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飾り立てた愛で首を絞めつけたって
僕なんか眼中にない君だ
後ろ向いて笑うんだろ
花が咲いたみたいに可愛く
いっそ感情論で責めちゃおうか
愛なんてそんなもんだって
振り向きもしない恋じゃ
誰かに余所見もしたくもなるから
ねえ、
どうしたって君を傷つけたいんだ...ProvocAtioN
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ぽつり、ひとりで呟いて
膝を抱えて止まっていた
伸びた影が包むいつか
待ちわびて今日も待ちぼうけ
塗り替えても 塗り替えても
響くさよならが愛しくて
繰り返した愛の歌は
いつかの君が好きな歌
解れた糸と錆びたリングと
僕を忘れたあの日のこと...envy,envy
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振りかざすだけ感情論
お互いさまの罠に
涙越しに見つめあうのね
ガラス玉は罅割れたの
逃げ出してみせようか
きみの吐く痛みから
さよなら交差点
手を振り消えてゆくの
×じるしの恋は解けて
きみを見失ったテレパシー...さよなら交差点
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濡れた雨上がりの景色は
君と手を繋ぐだれかでした
そっと痛む熟れた林檎は
ひとり気付かないふりして
からから崩れてく記憶
両手で抱きしめて縋りついた
まだ好きだよ
まるで全部夢みたい
掠めた体温戻れないと知る
「愛したのは嘘じゃない」と...嘘とリグレット
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ずっと写真すらないまま
過去を旅するだけで
息をすることも、忘れてしまえたのに。
君の声も恋も全部
憶えてるはずなのに
手のひらのなかに何ひとつないな
教えて、ライラック
この好きの行方
やさしいまま縋ってみた
切ないままね...Lilac
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縫い合わせたキモチは
あまりにもありふれて
きっとこんな言葉じゃ
君に届かないな、ねえ
やわらかいココロは
あまい血を流して
どうしようもないか
こんな痛みなら、いいか
口を綴じて、声を上げて
君に好きを飛ばした...Hearts
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君を捨てて何を抱いて
僕は生きて息をしてる
切なさだけ責める吐息
相対から逢えないまま
ああ、眩暈 目眩 眩暈くらり
いっそ君が僕で僕がキミなら
そんなはずないな、夢見てたいな
どうせ出会わなくたって僕は
知らない君に恋して恋焦がれて、ないな
僕を病めて君を泣いて...ジェリーブルーの眩暈
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さよなら ら ら
レモンみたいにはじけて
きみにおくる
キモチのなまえは、らぶ らぶ
ときめくたび追いかけた坂道
きみのウソに期待のせたナミダ、きらり
好きだよ きらいよりずっと好きで好きで
溺れたあたしだけ急降下の恋
さよなら す と
これで最後にするから...さよならすとらぶ
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きみの好きな人になりたい
きみを好きなあたしで居たいから
わざとらしく名前を呼ぶの
はやくこのキモチに気付いてよ
きみのことを好きなだけで
ただいつでもきみを想うだけで
トキメいた心が飛びだす
そんなあたしのことを好きになって、ねえ
揺れる想いは ふわ ふわり
きみの姿を追いかけた...シフォンの思惑