ziuの投稿作品一覧
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ハロー、この空のどこにいますか
電波の調子が、わるいよ
ハロー、なにも言わない留守電は
キミなのですか、それなら
ミクロン単位で教えて
キミのいる未来を
声にならないなまえを呼んだ
この愛の行方を探して
キミに逢いたくて逢えないから
今日も電波を飛ばすのです...彗星テレパシズム
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トクベツとか キミだけとか
そういうのが好きなの、ねえ
砂糖みたいにあまいだけ
こんなあたし、きらいですか?
ほらミルクを混ぜて混ぜて
いちご味の好きが欲しいの
口に含んだ酸味から
溢れだす想い、きみだけに
まあるいフォーク突き立てて
いまだけのあたし、抱きしめて?...春季限定いちごタルト
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月明かりの空は暗く
冷たい風に星はかくれんぼ
凍える手をふたり重ね
望遠鏡覗いて笑った
星はないけどきれいだねと
きみの手をぎゅっと握った
「魔法をかけてあげる」
ふいにきみが囁いた
見上げた世界は、ああ
甘い甘い星のあめ...星の降る夜
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赤いリボン巻いて
繋がれたアクセサリー
ピンクに染めた頬
透明な瞳が愛しげ
とくんと脈打つ愛が
いいこだって撫でた
おかざりみたいなあたしを
おきざりにするのねハニー
ゆだねた口唇だけで
お得意のウソを濁す...おきざりハニー
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星をかき抱いて
あなたのなまえ呼んだ
落ちた先で溶けて
受け止めたのは、きっと
ああ、あなたは何故
悲劇よりもジュリエッタ
憂いを込めてまっさかさま
廻り廻るこれこそが
不誠実な月夜の約束
月に手を伸ばして...飛び降りジュリエッタ
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恋しちゃいそうな、そんな
あたしを探して
きっと見つめ合うだけでいいの
それしか知らないから
気泡みたいに浮かんで
消えてしまうとしても
指先で触れるたび
しゅわしゅわってはじけた
これが恋の音なら
あたしきみに恋してる...初恋ソーダ
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目があうたび あたし痺れた
飛び交う音 これが恋、ね
触れあう感情は 鼓動だけ反抗期
画面へと口付けた 会いたい、な
あまやかに恋をして、
ささやかにきみを知る。
電子音でいいから
この脳内揺らして、きみで。
あたし、きみが好きだよ
ひめやかにキスをして、...突発性ラブショック
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切り取った窓辺には
ネオンだけ瞬く夜
目を閉じるしかない
あたしだけの星のかけら
ねえ、いつかきみを探しに行くから
消えかけた空で光だけ聴いてて
星だらけのプラネタリウム
少しだけ隣がさみしい
そっと包み込んだ優しさから
ふたりきりで抜け出そう...プラネタリウム
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ああ、ノイズ交じりの温度で
ねえ、キスに戸惑うように
眠れもしない涙が
アスファルトに落ちてく
あたし、自惚れた
きみの鼓動キコエナイ。
場違いでもいいよ 間違いでもいいの
あたしもう、きみの好きで死んでしまう
愛をすり替えてさ きみを塗り替えてさ
こころの裏側でベタに生きようか...リペイント
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ティーカップ煮詰めて
ユメときみを混ぜた
きらきらとくらくらで足した
ねえ、これがあたし!
指でくるり時計
逆さ回りの時間に
慌てたウサギが跳ねた
ワンダーワールド ねじを巻いて巻いて
ちっぽけな世界でいいの
ワンダーワールド 声を上げて上げて...アリスの盲目
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風に揺れたブランコが泣いてるの
きみとふたり笑っていたかったんだ
滲んでいくシアワセの国は
きっと、ふたりじゃいけない場所
もう、会えないな
理屈なんかじゃなく
ひとりきりで泣いて、泣いていたい
もう、会えないな
錆びついたココロが
きみのなまえ呼ぶの。呼ぶの、あたし。...最果てのブランコ
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きみの肩落ちた冷たい淡雪
消えやすいだけの僅かな愛しさ
袖を濡らすのは春が近いから
涙にも似てるそれは恋心
やわらかに微笑うその手の温もり
私もとろけて消えてしまおうか
出会いはいらないきみしかいらない
サクラが咲いたらもう違う道ね
ああ、きみのいない未来がきっと続いていく
消える淡雪が ふたりを告...なみだゆき
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籠のなかの鼓動
きみを数えてる
きっとこれが恋だから
あたし何もできない
窓辺で咲いた花は、
春を恋うのでしょうか。
それなら、抱きしめてほしかった
わがままだよ ごめんね
どうして、好きになってしまったの
あたし籠の鳥のまま ひとりきみを待ってる...まどべ
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大人だからと 繋がらない戯言(ざれごと)
愛の言葉は 舌先の温度で解けた
少しだけ甘い さよならの意味は
遠回りの誘惑 それも素敵でしょう
せめてもの言葉で繕った LikeとLoveの境目
そこにも温度があるとしたら 美しい輝石ばかり
気が遠くなりそうな距離でも また甘い嘘だけをあげる
さよならはき...Lady
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星座をくぐりぬけて
ふたり手をつないだ
見つめ合う 両目には
きみに揺れた、恋
ささやかに紡いだ
星の名を描いた
きみが笑うから
そっと、いたい
指さしで教えて
きみの見るセカイを...こんぺいとう流星群
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花びらのワルツ
あたしかかと鳴らした
差し出した手にひらり
花ことばが、こたえ
散る前にと願って
一度きりとねだった
それでもう、いいの
庭園でカルテット
ひとり歌う演奏会
呼んだのは小鳥...庭園カルテット
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触れた温もりに 甘くはにかんだ
そんな恋だから 少し足りないの
ときめいて ときめいた
その笑顔を頂戴
不意打ちに 3センチ
キミに触れてあげる
恋予報 憂き雲で
七色十色(なないろといろ)の笑顔
パステルに 移ろって
この不安ごと抱きしめて...恋空パステル
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首に触れた長い髪
ガラスの靴は鋭利
滴らせた愛を絡めて
召しませ、毒林檎
ならばさあ
殺し合いを演じようではないか!
白い胸抉った懺悔の首は蜜の味
舌で這う未来にティアラを投げ捨てて
返り血は甘いベリィ 王子様はだれのもの?
頬を撫でる茨道...自己陶酔クライシス
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冷たい花風に 散りゆくは牡丹雪
涙と流れては ただ溶けてしまいませう。
ひらり雪化粧 貴方の隣では
凛と張り詰め 頬などただ染めて
白銀なだらか恋待ちの雪
心は氷雨のように
名残を数えて玉響と
貴方を待つのは雪消まで
晴れやか風花は 繚乱な細雪
この袖濡らしては 恋のうた奏でませう。...恋待ち雪
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悲劇のヒロイン気取ったわたし
涙たたえて愛のおねだり
同情まみれのあいしてる
そんな彼はばかげてる
うそでもいいよ、と綺麗ごと
だけど否定を頂戴だーりん
私の心はプラスチック
ガラスのように砕けはしないの
なのに教えておかしなだーりん
あなたのあいで融けだす始末...気泡プラスチック
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はろはろ
さくらがさいた
はろはろ
満開の季節です
あんなにも、触れていたいよ
はらはらり
浮かべたえがお
袖についた小さな花
ひらひらり
はるかぜに舞う...さくらさく
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「おはよう」キミに向けたメールは
装飾もない 可愛くない
シンプルなまま下心とか送信中で困らせてるの
甘いだけの女の子にはなれない
だから最後の手段は睫毛に忍ばせた涙
会いたい会いたい 心はキミに届かない
アンテナ立てたの 充電して放電
恋して 愛して アタシを曖昧なままで
ノイズはいらない 聞かせ...恋愛コミュニケーション
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夜が来るたびキミを忘れて
そんなあたしを叱ってください
窓辺に浮かぶ月明かりで
こんなあたしをキミが殺して
sleepy,sleepy 突然のさよならに
あたしはひとり置いてけぼり
sleepy,sleepy いま、まどろみの中で
あたしの手を取ったのはだれ?
夜が来るたびキミを想って
そんなあたし...sleepy,sleepy
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磔刑のサクリファイス
傾いた天秤の血が、祝杯
未来と過去すら模る(カタドル)
硝子越し時の諫言(カンゲン)
黙殺のこと理想塗れの憂い
しかしなおも定まらぬ現世
夢見がちに盲目の世界にて
次いですぐに押しつける不幸
書に記す過去は感情論
不可思議な理想 記号で彩る、数式...断絶クロニクル
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瞼閉じる午後には
揺らぐ夢だけ
耳を塞いだままで
くらり、眩暈が
触れた指の先から
電子飛び交う感情
君に届けと願った
通行止めの愛情
落ちる 明日への涙と
急かす 時計は純情で...28時39分13秒
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焦がれつつ袖を通す
遠い国を散りばめたそのレェスの着物
儚きと憂う浮世
夢一世に散りぬるを
はらり手折る枝があると
金糸雀が異国の人
その目の空に恋をしました。
伸ばしつつハイカラ結う
ただ一夜のために恋せよ舞い散る乙女なら
ひらり落ちる華は何処(いずこ)...ハイカラロマンス
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疎ましい甘い嗚咽
傷つけて愛しいままで
約束は一夜限り
染め上げた頬は嘘つき
浅ましい苦み分かつ
感情は要らないままで
偽物(レプリカ)はふたりどちら
投げ捨てたさよならなんて
小指が泣いた
触れたままで朽ちた...メランコリア
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アラームが滲む 隣が冷たい
ハート抱きしめたあたし、目を覚ます
甘い紅茶にはきみの余韻だけ
お揃いのカップお砂糖はふたつ
ねえ、あいたい あいたいよ
きみの笑顔も きみの声も
このアルバムにね 閉じ込めたいの
響く着信に指が震えるの
はじめての嘘は あたしの、さよなら
ねえ、あいたい あいたいよ...さよならリフレイン
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愛してくれないから
あなたのこと 忘れました。
忘れてくれないから
あたしのこと 殺しました。
イコールでも 繋がらない恋はきっと
そこで終わり、さよなら。
追い求めて 触れていた温度にそっと
愛したのは、いつかな。
キスなどいらないから
あたしのこと 抱きしめて。...哀色プラトニック
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キミにだけチョコレィト☆
パステルカラーの心拍数
カラフルなマカロンは
きっと甘い恋の味
Ah ひとつだけ混ぜ込んだ
ハートの行方はキミの中
キミにだけチョコレィト☆
苦い、苦い、ミルクにおぼれて
キミにだけチョコレィト☆
綿菓子みたいに飛んでくの...チョコレィト☆ミスティック
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境界を越えた終焉
始まりは最後の舞踏
時計逆さ回り
消える表紙の赤い靴
甘い赤い毒林檎いかが?
噛り付いた知ってたの
揺らぎ誘う微睡みに浮かぶ
踊れ踊れ ねえ、王子様
硝子の靴は見つからない
十二時の鐘に紛れた魔法...白雪アッシェンプッテル
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今日の空も泣いていると
窓辺の鳥がうたう
呟いたさよならなんて
何気ない、味気ない
きみだけがリセット ひたいにキス
その意味をあたしは知っていたの
rainy,rainy,きみがいない
土砂降りの傘に隠れてるの
rainy,rainy,だいすきだよ
雨音ゆらぐ、あたしのリグレット...雨音のリグレット
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愛とあの人が掠めた7時
そっと触れてみたチャイムが響く
きっと2組のあたしの鍵は
恋ごころとか交えて溶けちゃうの
あたしだけささやか
すこしだけおだやか
あなたに聞きたいの
あいない、アイない
あいまいなままでも
あいたい、ないない...あいまいなあいたいな
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1 2,1 2 3 4,,,
上目づかいに微笑った
きみは気づいてるの?
首をかしげて、しれっと
きみを見つめるの
恋ごころがあいまって
ふたり見つめあうの
自然なままで、そっと
きみの手を繋ぐ
ああ きみのせいでねむれないの...ひよりよがり
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お手をどうぞ微睡む指 馨しいと金糸雀の虚ろ
舞い墜ちるは蝶の花と 脣を寄せる遊戯
いま廃頽(はいたい) なおも靉靆(あいたい)
揺れだした恍惚 掲げた眼窩(がんか)
眠る柩の縁 棘のない薔薇が
お飾りの晩餐 瞼を閉じて
愛してるの言葉 何れの磔刑
お手をどうぞ彷徨う君 麗しいと滑稽な末路
忌諱とし...磔刑エゴイズム