星野慎一郎の投稿作品一覧
-
見下すは 続く平屋の格子戸の
相も変わらず 閑静なる町屋なりて
にわか雨過ぎて ひたひたの石畳
行き交うは 浅葱 黒出目 あと六鱗(ろくりん)
召かした和金 揺れる袖は鰭(ひれ)
一匹、二匹、と 泳ぎ往く和金は
見飽きた景色 飽きたりし色
ふと変えたるは 一瞬の事で
鮮やかなる 召し物 簪 京の紅
...猩々の君
-
夏は末 名残る暑さの 境内や
見上げし空は青 思ひ浮かぶるは
稲海の中 陽炎のやうなる君の事
もろともに遊びし あの夏を
私のことを 覚えたり?
すぎし日の事を 思ひ出し
ただただ一人 慰むる
夏は半(なか) 干からびるやうな 炎陽(えんよう)や
くぐる鳥居は朱(あか) そこに続くるは...晩夏(仮)
-
短冊が彩る 街は鮮やかに
笑い声響く 夏祭り
優しい風が流れる
去年の今頃は 二人で結んだ
願い事 今はひとりきり
もう君はいないよ
君と過ごした夜 まだ忘れられず
咲いて消える花火に 想い重ね
見上げた夜空には 天の川流れ
ただ願うことは 君に会いたい...【猫村いろは】 七夕恋歌 【のびらオリジナル】
-
とりどりの願い鮮やかに 光り輝く夏の夜
涼風運ぶ花火の香り 街中彩る調べは遠く
「年に一度の逢瀬の夜よ 私の願いを叶え給え」
見上げた花火はなぜだか滲み 私の心を揺さぶるの
あの鮮やかな景色を 隣にいたその温もりを
包み込むような優しい声も あの身を焦がす暑さも
君と過ごした一夜 いつまでもこの身を...【原案】棚幡恋歌
-
艶やかでしっとりとした紅色の肌 微かに薫る高貴で芳醇な香り
少しナイフで切り裂けば ポタリわずかにしたたる雫
切り口からよりよく薫る紅 よだれがでる程に蠱惑的で
その名と同じ宝石のように 怪しい程に美しい果実
トロリトロリ甘く 白い身が染まっていく
カルヴァドスに酔いながら 紅く紅く
沢山の果肉(に...【曲募集】リンゴ【作詞途中】
-
あなたの事がこんなに好きなのに ツンとした態度しかとれないの
蜂蜜みたいに甘い時を過ごしたいのに とても酸っぱくてちょっぴり苦い
このレモンみたいな私の心 今すぐにでも甘くしたい
"ツンデレ"っていうけれど デレることが出来ないのよ!
「今に見てなさい あなたのことを振り向かせてやるんだから!」
...【修正案募集中】どうにかしてくれ
-
(春)
くすみ花 やわらかな色彩なりて
雨上がりの香り 優しき朝
驚いた花 瑞々しく咲き
儚くもあり 麗しきかな
(B)
青春の日々 繰り返した景色は
今はもう 昔のこと
(夏)
若き緑 青々とした色彩なりて...【曲募集中】染井吉野
-
シナモンの 薫り
弾むよ パンケーキ
あつあつのうちに 食べちゃおう!
リコッタチーズを 見つけたら
アップルシナモン 効かせて
たっぷりバターを のせて重ねれば
溶け出し始める 恋心
いちごのソースに
オレンジピューレ
あなたの欲しいだけ...【初音ミク】Cinna☆Pan【オリジナル】
-
ここは二次元
白い紙に広がる
広がる世界は
縦と横に
平面の空間に
自由に思うままに
.(ドット)一つ
ペンのインクが滲む
描く想いは 鮮やかに
この平面を 飾り出す...【曲募集中】.ink
-
深い青の世界から連れて来られた 染みるように切ない私の気持ち
1000mの海の底では見たことのない 眩しい光にただ目がくらむ
知らない世界に戸惑う心は 白く透明に固まって行く
すぐに壊れそうな程に脆く 冬の雪のように白く
閉じた世界に現れた君に 私の心は砕けて行く
砕けた心は溶けて行き 知らない甘い...潮乃風
-
あの広い青の中に 急降下する私
地面を離れていく体に 怖いものはない
遮るものなし 視界良好
駆け抜ける閃光は あの日の夢のつづき
轟音を立て廻る体 千切れそうだから
あの日のイェーガーの その世界に舞い戻る
音を置き去りに突き抜ける ベイパーコーン
私は今その速度に 届いたのだ
超音速の世界に ...【曲募集中】Speed of sound
-
優しい笑顔 満月一枚
フライパンの上 ひらひら焼ける
バターの香り 満月一枚
小麦粉の生地 ふつふつ焼ける
私の得意の優しい月に
白いクリームで化粧して
その上にまた月を重ねて
君の好物 ミルクレープ
重ねた月は 綺麗にまん丸で
最初の頃よりも 上手でしょ?...【曲募集中】ミル・クレープ
-
小学校体育の時間 今日は体育館
みんなが大好き ドッチボール
運動は苦手だから 乗り気ではないけれど
授業だからまぁ仕方がない がんばろう
チームに分かれて 試合開始です
それなりに動くけど 動きが鈍いから
集中的に狙われる ちょっと大変かも
ボールに当たると まぁまぁ痛いけれど
そういうルールだか...【曲募集中】振り返ってもボール【ネタ】
-
大学の帰り道 駅前のコンビニで
お気に入りのスイーツ 買って駅まで向かったの
駅のベンチ 電車を待ってる間に
少し遅いお昼ごはん デザートはカップのムース
楽しみのデザートに 気がついた悲劇
スプーン ついてない
電車が来ちゃった このデザートどうしよう
コンビニの袋 蓋をして戻そうと
慌てて取り出...【曲募集中】戦犯コンビニ店員【ネタ】
-
それは冬のある日のこと。
大学からの帰り、駅前のローソンで、おにぎりと、カップに入った抹茶のスイーツを買った。男ながら、甘いモノが大好きで、駅についてから、ベンチに座って、食べてしまおうという考えだ。
駅について、駅のホーム。改札を抜けて、電車の時間まであと10分程度。袋から全て取り出し、袋はいつも...ローソンカップスイーツ事件
-
自身の我儘 押し付くる
言葉の意味すらも 知らんかや
さかしらし 身分不相応
見栄を張りしは 誰じゃろな
お前じゃ お前じゃ
今日は祭り その首に
酒を飲まそう 夜明けまで
知らぬが仏と言うけれど
知らざる存ぜざる 通すかや
見ざるふり 足を踏み外し...【曲募集中】【解釈募集】
-
ぼやけるような夕暮 瞳に滲む紅の陽
向こう側に溶けるようで 透明で不透明な世界
ペットボトルの紅茶を飲み干して
見つめるのは風と遊ぶ木の葉
曲がり角のいつもの神社 通りすぎ目指す家路
もみじの中 誰も見てない銀杏が言う
「早く帰れよ 陽が溶ける」
どこまでも透明な朝 月明かりはまだ残り
この静寂に溶...【曲募集中】秋は夕暮れ、冬はあけぼの
-
喧騒の中 園内放送と叫び声
「いらっしゃいませ」
ここは ゴシップと虚栄心で飾り立てた
遊園地(テーマパーク) 様々な遊具は炎上中
おいしい名物は 誰かの脳みそから剥落した
チープな夢をカップに入れて 量り売り
口にいれれば弾けて 心を侵食するおいしさ
皆おいしそうに食べるそれは
まるでただのポップ...【曲募集中】Gosick Waltz Popcorn
-
雨だけ さらさら 流れる
雲の下 0時
今日は 眠れない
奏でる 音に ぽつり 雫
跳ねる 庭の草
屋根の トタン 演奏会
楽しいね
雨あがり きらきら 光る
月の下 1時
今日は 眠らない...【曲募集中】Night Rain, Moon Right.
-
冷酷な時の流れの中で 隔てるガラス一枚
大好きな君に 触れることも出来なくて
追われる日常に どこかで忘れてた
君が欲しかった 世界は記憶の隅に
誰かに優しく したかっただけなのに
無情にも時間が 僕を捕らえて離さない
奪われた記憶 望んだものすら忘れ
誰かの手のひらの上 踊っていただけ
乱された時...【曲募集中】タイトル不明
-
「血」(くれない)で染まる 金属のビルディング
ここであったことをとどめる "存在証明"(きおくのかけら)
「宇宙」(そら)に昇る光は 篝火のようで
その目に刻み込まれた 「命」(罪)の代償
贖罪の「十字架」(きおく)は どんな光よりも美しく
頭の中の 「つぐないの言葉」(スロット)だけが
音を立て...【曲募集中】無知なる世界と存在証明
-
今年の春は まだ君の息吹は
感じられなくて 少し寂しいんだ
「おそいよ」って つぶやいた心は
今日も君を待つ いつまで待たせるの?
君はいつもそうだ 私は待ちぼうけ
鼻をくすぐるような 麗しい香り
また今年も この街に溢れて
優しい気持ちで 満たして欲しい
今年の春も いつものこの道は
そこだけ世界...【曲募集中】桜飲み、春溢れ
-
雨 一粒
零れて落ちた
雨音
静かに
空 から
アスファルトまで
水紋
消えては
描き直す
空から下まで...【曲募集中】雨、雨、雨
-
悪魔の貴重品を持ちだして
ブローチに加工した
その宝石の名前は サファイア
君の誕生石
最高の幸運を引き寄せて
混沌の世界を断ち切る輝きは
誠実な君の想い
一点の曇りもない君の輝きは
キラリと光る スター・サファイア
君のその意志が...【曲募集中】誕生石戦線
-
おなかがへったけど
めんどくさいので
冷蔵庫を開けては閉めました
喉が渇いたけど
めんどくさいので
冷蔵庫を開けては閉めました
なにをやるのも面倒くさいです
箱に詰められて静かに寝ていたい
そんな野良猫リスペクト
今日もまた昼寝...【曲募集中】猫様リスペクト
-
カビの生えたパンとワイン
昼食をすませたら
お気に入りのタロットで
今日も誰かの運命を弄ぶ
額の星はなぜか逆さまで
何もかもを見通せる気がした
どこか生臭いその臭いに
不思議と心地がよくなってくる
散らばったカードを
一枚一枚拾い上げたら...【曲募集中】魔女メディア
-
枯れたような いわし雲だけが
空の上を 流れていくんだ
青い空に ただそれだけを覚えていた
いつのまにか 三日月がのぼってる
今にも落ちてきそうな程に
鋭利に尖った刃物のような
三日月だけを覚えている
突如落ちてきた三日月は
逆さの大地に落ちる三日月は
どこまでも眩しく輝いていた...【曲募集中】落ちる三日月
-
薄汚いような あのピンク色の木を
「さくら」だと教えてくれた
私にはあの色の良さがまだわからないけど
なんとなく 愛おしく思えた
いつも日の光が届かない場所で
空想世界だけを見つめていた私を
君は「さくら」を見に行こうといって
この世界から釣れ出してくれた
ベルガモットとオレンジの香りの紅茶に
サン...【曲募集中】あの窓から見えた春は
-
ガリガリと音を立てるダイヤルに
三相交流発電機をつけて
電気二重層コンデンサも忘れずに
組み立ててるのは ノイズを捉える箱
空を飛び交う 周波数を
懐かしい技術で捉えよう
わくわくしてる
あの日の少年に
この箱を届けるんだ
遠くの出来事を鳴らす...【曲募集中】退廃テクノロジー
-
朽ち果てた 思い出の森の中
転がっているのは 剥落して落ちた
しゃれこうべ
濁りきった 記憶の池の中
水に洗われるは 転がって落ちた
しゃれこうべ
あの白い骨は 誰の骨
私の骨? 君の骨?
何度も 何度も
ここで死んだの...酷い歌詞5
-
今日も見上げた 世界の境界線
いつの日にか あの上から
こっちの世界に飛び込むんだ
そうすれば こんどは
反対側の世界が見えるはず
どこまでも 深くに
見える町並み どんな光かしら
安物の 光輝く
濃紺の霧に 迷い込めば
聴こえてくるのは 誰の歌?...【曲募集中】水面青く
-
どうすればいいか
なにをすればいいか
有るのは懺悔と絶望だけ
吐き出す涙ももう無いのに
何度 嗚咽を漏らせば
幾度となく えぐられれば
許されるのか
虚空に溶けるつぶやき
何度も思い出しては消した
ただ終わりを求めては...酷い歌詞3
-
午後4時 今日も雨
寂しさを紛らわす 音のワルツ
閉じ込められた夢の中で
雨の音に 一人嘆く
お気に入りの紅茶と
ありもしない御伽話に
壊れかけの蛍光灯
彩られた日常は 灰色
一人つぶやく 願い事を
つまらなさそうに...【曲募集中】眠れない夜の灯火