夢

初めましてこんにちは
突然ですがボクには
叶えたい夢があります
庶民のボクらには
手を伸ばしても掴めない

居場所

君の涙の意味を知りたくて
僕には聞く権利がなくて
ただずっと見ていることしかできなくて
あの日の景色が忘れられない
今更になって叶えたい夢

ぼくとあなた

もうこれで何十年
ぽっといなくなったんだよ
大声で泣きくずれたぼくの
背中をさすってくれないから
目玉が大きく膨らんでく

未来

閉じ込められた未来があって
僕は鍵を持っていない
教科書という名の地図は
どうしたって役立たず
大声で権利を主張する

淡い恋

今日あの子と付き合いました
長年の恋が実ったのです
並木道の桜が綺麗で
スキップして帰りました
さて、この後どうしたらいい

人形のワルツ

真夜中の午前2時
ふらりふらりと動き出す
いつも一緒にお遊びした
あの子は今どこにいる
誰もいない暗闇の中

思い出

いつ好きになったんだろう？
覚えてないけど
あの頃の思い出は
ずっと胸の中にある
同じクラスが嬉しくて

嫌い

突然放たれた
「嫌い」の言葉
息が詰まって黒が固まる
悪いのはどっちだ
心臓の音が響く

恋の道

終わりのない恋の道
突然現れた分かれ道
どちらを歩けば安全なのかな
でこぼこしてないかな
安心できるヘルメット

初恋

「久しぶりだね、元気にしてた？」
偶然会った初恋の人
変わらない無邪気な笑顔
ちょっと寄り道しませんか
話したいこといっぱいあるの

悲劇

この世に生を受けたとき
優しい子になるようにと
母はこの名を付けました
他人に優しくすればするほど
この気持ちは止まらない

好きな人

いつもと同じ帰り道
自転車を押して歩く横
君は寂しそうに笑って
「やっぱやめようか」なんて
何の話をしてるのよ

通行人じゃない

いつも君のこと考えている
好きなタイプは何　好きな髪型を教えて
あなたの理想になりたくて
いつも持ち歩く鏡　メイク道具
声をかける勇気もない　それでも振り向いてほしい

置いてけぼり死

前に進めないことだけが
僕を追い詰めていく
周りはこんなに歩くのに
僕だけ止まってる
ここに置いて行かないでよと