ASHIOTO

ASHIOTO
「一人の私を知らないでしょ」
つぶやく声 さみしく響く
あなたがいない時の部屋は
なんか寒くて なんか広くて

遠回り

遠回り
あたしの今を繋いでる絵を今日も足して
あなたとの思い出は置いてくけど
ほんとはずっとその決断を悔やんでること
今日も不器用に遠回り

可能世界論

可能世界論
遠く　遠く　記憶の奥に沈めた
思い出を　掬い上げる
拙い　会話　慣れない姿に頬を染め
賑わう方へ　ゆっくりと歩くんだ

Time Distortion

Time Distortion
暗い　暗い　闇に落ちて
心にも無い　笑顔
尖った言葉を浴びせる
重い　思い　切り刻んで

Carry On

Carry On
寝つきの悪い夜
薄い夢の中
震える手を伸ばす
黒い影

Leave

Leave
夕焼け色
落ち葉をかき分けた
音に埋もれ　隠した
涙の跡　

黒猫

黒猫
このまま　気付かないの？
それだって構わないと誓ったのに
その声　匂いが　近づいてくると
駆けだしている

Dive Drop

Dive Drop
遠くで響く声　僕を呼び　続けた
薄れ行く意識は夢へ落ちる
ユラユラ漂う　無意識が　答えた
誘われるように手は　扉を押した

SterCrew

SterCrew
空に流れた 光る星を追って
触れられない　届かない手　のばす
儚い光は　心締め付けるくらいに
冬の空　遠くなる

Loto

Loto
動き出す　時計　息を切らして　
落ちる　汗　また始まる世界の隅で　時を戻した少年　　　　　　　
走り出す　鼓動　光を抜けて　
未来を刻みはじめた　記憶辿りながら