あなた

今日は少し冷たい風が吹いたから
あなたに逢いたいと思いました
突然にあなたに逢いに行ったなら
あなたは喜んでくれるのかな
そんなとりとめのない想いはきっと

無常

少しずつ移ろう雲を
ただ見つめてたけれど
今と同じ形には
戻ることはなかった
あの雲と同じように

故郷

蒼い空 白い雲 海の匂い
そんな景色が僕に思い出させる
南風 月明り 祭囃子
瞳に映るもの全てが懐かしい
あの頃は前だけ見て

にわか雨のち

やけつくような真夏の日差しに
ほてった体を冷ますような
夕方過ぎのにわか雨のち
アスファルトの匂い
過ぎ行く季節を惜しむように

アシタ恐怖症

まわる まわる 時計の針が
まわる まわる ぐるぐるまわる
めぐる めぐる 真夜中めぐる
めぐる めぐる いろんな想いが
こんな気持ちに名前を付けるなら

理由

眠れないほどに思い悩んで
このままでいいのかと自分に問う
もう笑えないくらいにやりきれなくて
弱気になった自分がそこにはいた
もしも同じ気持ちであなたがいるのなら

意味

動かない車の赤色の
テールランプを見つめながら
ときどき僕は考えている
僕がこの世に生きる意味を
どこまでも続く真っ青な空を

Orion

君と見上げた夏の空に
輝く一番星がひとつ
君と見上げた東の空に
上弦の月がひとつ
君と見上げた夏の空に

憂鬱

あぁ もう今日もなんか疲れた
一日ゴロゴロ寝るとしよう
あぁ でもうるさいとなりの兄ちゃん
今日も何かを叫んでる
あぁ でもなぜに毎日

南風

吹いて南風 私の背中を押して
一歩踏み出す勇気をください
瞳を閉じると心に浮かぶ景色は
いつもあの日夢見たシーンと同じで
重ねる想いはあの遥か高い場所まで

春雪

冬の終わりを告げる雪は地面に
落ちた瞬間
跡形もなく溶けて消えてしまった
まるで何もなかったように
それでも春の訪れ告げる雪は

街灯の光

結末を忘れてしまった物語みたいな
どこか物憂げな日々を過ごしてる
真夜中に思い出されて眠れない時間のような
曖昧な気持ちだ
帰り道に見上げた街灯の光は

一駅だけの恋

君を初めて見かけたのは
三年前の春でした
まぶしいようなその笑顔に
何となく惹かれました
君と逢うことができるのは

届け！

冷たい風が吹く冬の並木道で
通り過ぎる人達は誰も足早で
これから挑む闘いは決して負けられない
そう心で繰り返し歩みを速めた
「積み重ねた努力は決して裏切らない。」

わかってください

右と言われれば左を向きます
北と言われれば南へ行きます
イエスと言えばノーと答えます
「やれ」と言われれば「いやだ」と言います
一人ぼっちでいることは平気だから

わたしはボール

わたしはボール わたしはボール
自然と低い方に転がってゆく
わたしはボール わたしはボール
自分じゃ坂道は上れない
わたしはボール わたしはボール

雪

どんより曇った空から
真っ白い雪が降り始めた
今夜雪は静かに
積もってゆくだろう
見渡す景色をキャンバスに

Je t'aime

降り積もる雪のような
この想いのその訳を
僕はもう疾うの昔に
知っているはずなのに
降り積もる雪はまるで