禀菟の投稿作品一覧
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「私、貴方のこと別に好きじゃないから」
何を言ってるか分からなかった。
ずっと一緒に楽しくやってきたじゃないか。
それに僕を愛してる、と言ってくれた。
だから僕は一生懸命君を愛したんだ。
でも、この言葉だ。
一体君に何があったんだ?
「え、ま、待ってよ。僕たち、愛し合ってたよね…!?」
「人の気持ち...夢現
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ピピピ、ピピピ、ピピピ
いつも通りの朝。
目覚ましが俺の睡眠を覚ます。
そして次に来るのは……
「あーにきっ!!!!」
「ぐふっ」
元気な妹・グミの強烈なアタック。
「起きないと腹パンt」
「起きてるっつの!!!」
「えー…とか言って今起きたんでしょ?」...謎と不可思議
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見渡す限りの緑。
そこには様々な色の緑があった。
「……どんだけ田舎なんだよ」
僕は独り言を呟き(寂しいヤツとか思うなよ、ただたんに人が少なすぎるだけだ)、空を見上げた。
本日は晴天なり。
そんな変なことを思うほどの青空だ。
僕は今日、所謂家庭の都合というものでこの田舎に来た。
田舎田舎と言うが、そ...【田舎で】ラブストーリーは突然に【春】
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──春。
僕は3月に中学を卒業した。
ずっと一緒だった友達と離れ、1人上京した。
初めての土地に戸惑いはしたものの、新しい生活が出来ることに嬉しさが込み上げる。
しかし知らない土地に1人、ということは紛れもない真実。
やはり寂しいし、怖い。
上京してから一週間、真新しい制服に身を包み電車に乗る。
今...春、君、僕。
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「ねぇ、ミク!」
「んー?」
今日は私、リン、グミで近くのカフェに来ている。
「クオ先輩と、どう?」
「っ!!!!!?ごほっごほっ」
「さすがクイーンオブ上品。突然のことでも吹き出さず、しかも手まで添えたよ!!」
実況しなくていいよリン!!
ていうかクイーンオブ上品って何…
「で?噎せったんだからな...ガールズトーク!
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私の既存作、「メランコリック」とは一切関係ありません。
それを踏まえた上でお読みください。
「リンー」
「何?」
私が不本意ながらレンのことが好きだと気付いてからはや2週間。
この2週間は大変だった。
話してると妙に緊張するし、触られただけで肩がはねた。
でも2週間という時間を経て、この緊張感は完治...トゥインクル【Ⅱ】
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私の既存作、「メランコリック」とは一切関係ありません。
それを踏まえた上でお読みください。
「また私の赤ペン勝手に使ったでしょ!使うのはいいけどちゃんと返しなさいよ!!」
「いちいちうるさいなちびリン!」
「ち…!!もう教科書も何も貸さない!忘れたら自分でどうにかしてね!!」
「は!?それとこれは違...トゥインクル 【Ⅰ】
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「…ごめんミク」
マスター?
何で謝るの?
「…おやすみ」
マスター…!
暗いよ、暗いよ!
そこ開けて!!
何も見えない狭く暗い空間。
ここから出してよ…!!
私はこの日、マスターに棄てられた。...優しさと哀しみ
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『可愛くないなお前は!』
彼氏のグミヤと喧嘩したときに言われた言葉。
私はショックで言い返す気にもなれず、1人泣きながら家路を歩いていた。
喧嘩の発端はグミヤの
『ミクって最近綺麗になったよなー』
という言葉。
確かに親友のミクは可愛くて性格が良くてみんなの人気者。
だけど、彼女の前でそんなこと言わ...喧嘩するほど
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「ねぇリンちゃん」
「なぁに、レンくん」
「ぼく、おとなになったらリンちゃんの“おむこさん”になりたい!」
「おむこさんって、なぁに?」
「“ずっと一緒にいれるひと”だよ、リンちゃん」
そう言って保育園の先生は笑った。
「ふぅん、じゃあリンも“おむこさん”になる!」
「ふふ、女の子はね、“お婿さん”...【リンレン生誕】幼馴染みの君と【おめでとう!】
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「遅い!」
「あぁごめん」
「そっちから“1人のクリスマスは嫌だよぅ”って泣きついてきたのに!」
「いや言ってないし!」
「大体あんた何なのホント。感傷会=自宅でしょ」
「いつ誰がそんな方程式作ったんだよ」
「私が1億年前から」
「強いな!!!?」
「で、何故に出掛けるの」
「ほ、ほらさ、非リア充の...【Christmas企画】僕のクリスマス、安泰(笑)
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「ふぅ」
デスクのパソコンから視線を外し、立ち上がる。
生憎今日は休日だ。
しかし昨日、上司から急に出勤命令を出された。
それに仕方なく職場に出向いた、ということだった。
「もうこんな時間か…」
彼女は時間を忘れていたようで、気付けば日が沈みかけていた。
10時から出勤していたので、間食はもちろん、...休日出勤 ver.禀菟
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「ねぇ、今日どこ行く?」
「君が行きたいとこ行こうか」
黙れ。
黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇぇ!!!!!!
んだよあのバカップル!!
え、何?
非リア充の私への当て付け?
は?
バカなの?死ぬの?
てか殺す。...【Christmas企画】僕はいつも独り(笑)【プロローグ】
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どうも、みなさんお馴染みのグミです!
今日は私が近所のアパートを紹介しようとおもいます!
幸せいっぱいの住民が住んでいる素敵なアパートなの。
あ、でもね。
1人だけ不幸な人がいるの!
良かったらみんなで誰だか当ててみよう!
まずは1階から!
101号室は内山くん。
(多分)優しい人に勧められて(正し...【GUMI Sweet発売記念】スイートフロートアパート【大遅刻】
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「ふふふ」
「めーちゃん怖い」
「何かしら、バ カ イ ト ?」
「いや、何でもない」
今日は私の記念すべき日。
なのにどういうことなのかしら、この男。
「忘れてた、ですって…?」
「忘れてた訳じゃないんだよ!!ただ最近忙しくて…」
「言語道断よ」
カイトなら私に笑顔でHappy Birthday!...【MEIKO誕】特別な日
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さほど昔でもないが、あるところに夢を主食とするものがいた。
それはどこにいるのか、どこからくるのか。
そしてどんな姿なのか、全部が謎に包まれている。
そう、それが僕。
夢を食べる“夢喰い白黒バク”だ。
「ん…」
目が覚めると汗のせいで貼り付いた前髪に不快感を覚えた。
時計を見ると夜中の2時。
丑三つ...夢喰い白黒バク ver.禀菟
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──ゆめを見た。
現実のような、ゆめの話。
それは、僕が子供の頃のゆめだった。
それはそれは綺麗な、黒い格好をした女の人に出会った。
「あら、今日が何の日だか知っているのかしら」
その綺麗な人は僕に話し掛けた。
────今日?
確か10/31だ。
それがどうかしたのだろうか。
「その様子だと分からな...【ハロウィン企画】不思議な夜の不思議な夢
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「あ…」
「いてて…酷いなぁ…」
何も酷くはない。
自業自得だ。
「カイト兄!?」
…カイト兄?
ってことは俺のお兄さん!?
というか男いたんだな、あの家に。
「で、こちらの女の子が新しい家族のレンちゃん?あれ、おかしいな、男だって聞いてたのに…」
「か、カイト兄、レンはおとk」...姫君のお城と借金少年(6)-兄貴-
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──空が好きだ。
どこまでも広くて、自由で。
──闇が嫌いだ。
何も見えないし、怖くなる。
だから、私は夜が嫌い。
──でも、夜空に光る星たちは大好き。
数億年前の眩い光。
暗い夜空で自分の存在を主張する懸命さ。
「同じ空でも、何でかなぁ」
昼と夜では全然違う。...夜空の君に
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※リンレン幼馴染み設定
───人生なんてすべて自己満足。
君が人を褒めるのも、貶すのも、所詮自己満足なのだ。
恋も友情も愛も執着も、全部全部可愛い自分のため。
だから、人生何てモノに価値なんてない。
「───で?何が言いたいの、リンは。」
「だから宿題なんt」
「文句言わずやりなさい。」
「レン、お...人生なんて自己満足
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「ミク」
私の愛しい人の声。
優しくて、カッコ良くて。
そう、私の大好きな───
「マスター!」
──マスター。
「ミク、新しい曲出来たんだ。練習お願いね。」
「はいっ!!」
私がマスターと出会ったのは2年前。
他の家のVOCALOID達は1年くらいで飽きられてしまったって聞いたけど、私のマスターは...君と出会って
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「ち か よ る な !」
「え、ちょ、酷いwww」
「じゃあマスターの手にあるもの離せ!!」
「嫌だね!!」
「いつから仕事選べなくなったんだよ!!」
「何言ってんの、レンきゅん。某暴走しちゃってる動画で仕事選べなくなったら終わりだって言ってたじゃないか。」
「答えになってないから!!」
僕今必死...仕事
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問題です。
今僕はどこに居るでしょう?
──答えは、家です。
では、僕は何をしてる……されてるでしょう。
──答えは、監禁です。
何ということでしょうか。
僕が愛した人はヤンデレだったのです。
「レン君、私のこと、好きですか?」
好きですよ大好きですけど…!
「じゃあ私だけを愛してますか?」...僕の彼女はヤンデレです
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朝からドキドキだった。
今日は彼女の誕生日!
俺の手には彼女へのプレゼント。
気に入ってくれるかな…
「みーく姉っ♪」
「何?リンちゃん。」
「誕プレはいっ♪」
「え?あ、そっか、誕生日だね、私。」
そう言って笑うミクは天使にしか見えない。
じゃなくて!!...ミク生誕!
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「別れよう。」
突然のことば。
私たちは大好きな丘の上で風に吹かれていた。
彼は私の初カレであり、初恋の人だった。
「な…んで…?」
「俺、別に好きな人できてさ。」
好きな人。
私に告白してきた時にも出たことば。
『お前の好きな人って、俺だろ?』
なんて真っ赤になりながら言ったっけ。...君のココロまであと少し。
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「楽しみね。」
俺たちはグミとの約束通りニコファ●レの前に来ている。
「グミさんまだなのかな?」
見渡してみると見覚えのある碧髪の女の子がいた。
その女の子はケータイ画面を見て必死に頭を押し付けていた。
しかも何か言っている。
「あの人がグミさん…なわけな…」
「あ、隣のレン君っ!!」
人をとなりの...姫君のお城と借金少年(5)-ライヴ-
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「ねぇリン、髪切らない?」
「切らないっ」
「どうして。」
「3年間伸ばし続けたんだよっ!?長いのいいじゃんっ」
リンは中2から髪を伸ばしてきた。
前は肩にかかるくらいだったのに今は腰まである。
──本当に厄介だ。
リンは綺麗になった。誰にも負けないくらい。
さらさらの長い金髪を靡かせ、白く滑らかな...髪 ver.禀菟
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僕は夢を見た。
遠い遠い、過去の夢。
「グミさん、」
「ん?」
「花火、もうそろそろだね。」
「うん!」
君は円満の笑みで答える。
愛しい君。
「綺麗…」
空に咲く華を見て感嘆する君。...name of memory
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いつからだろう。
リンが女、僕が男ということがハッキリしてきたのは。
リンは中学に入った途端、僕と同じベットで寝るのを止めた。
僕とお揃いのTシャツを着なくなった。
そして、僕に触れようとしなくなった。
普通のことかもしれない。
僕もリンも思春期なのだから。
僕もずっとそう思っていた。
これが僕たち...only mine
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『隣の席のレン君っ。君は家族を誘ってくれればいいのだよっ』
そんな簡単に言われても困る。
あと何キャラだ。
リンやミクは誘えば来てくれそうだが、ルカは仕事があるかもしれないし、ユキは話もしてくれない。
「レン、帰ろ!」
そんな事を思っていたら1日が無事(?)終わったようだ。
「今行くよ。」
何か恋人...姫君のお城と借金少年(4)-御誘い-
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「リントおおぉぉおぉぉっ!!!!!!!!」
「うわっ、グミまた!?」
「ミクオ君にフラれたーっ!!!!!!」
「まったく……何回目だよ…」
「だってだってぇっ!!」
俺はリント。
俺の腕の中で泣いている女の子――グミ――は隣に住んでいる。
まぁ、いわゆる幼馴染みだ。
グミは可愛いし、素直だ。
だから...【100作記念】君への片想い【ただの俺得】
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「ねぇリン、うっ海行かねぇか!?」
「え、海?」
ファッション誌を寝ながら見ていたリンは顔を上げた。
「ほら夏だし!!」
「…レン変態的想像してるから嫌だ。」
「しっしてねぇよ!!してるけど!!」
「ほらしてんじゃん!!」
「だって水着だぜ!?リン胸ちっちゃいかr」
「殺されたいのか?」
「いえ何で...海 ver.禀菟
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ここは…どこだ…?
宛もなく探し回る。
「誰か…」
返事はない。
何も見えない。
ここは…どこ?
『アナタガ ノゾンダセカイデショウ?』
僕が…望んだ…?
そうか、僕は…
「ねぇっ!!」...Lost Story ver.禀菟
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「…はぁ…やっぱり転校かぁ…」
ミク曰く
「学校も一緒の方が親しみがあるじゃない。」
とのことだ。
確かにそうなのだけれど、問題は…
「小中一環校だからリンとユキと仲良くしなさいよ。」
何故だかユキに嫌われているらしい。
俺と話はおろか、目すら合わせてくれない。
「じゃあ私は高校に行ってくるわ。ルカ...姫君のお城と借金少年(3)-転校-
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「初音!!またお前バイク乗っただろ!!」
「初音!!!!お前の彼氏とか言うヤツから電話来たぞ!?」
「初音!!!!!!」
「はいはいサーセンサーセン。」
「初音!!そんなんだとお前の将来に…」
あーうざ。
真面目になれって?
まっぴらごめんだね。
あんた達みたいになりたくなんかないし。
“良い子”な...くたばれPTA