どうしようもない人

去年の今日もそうだった
私に内緒でコソコソと
だいたい想像つくわ
３月７日の２３時
ほんっと

クリスマスシンドローム

あなたのポケットに
すべり込ませた左手
温め合っていたのは
二人を繋ぐ理由じゃない
街に流れた私の歌を

コールドバック

天使の笑顔で触れ合った心を溶かす
my sweetheart　君に恋をした
メレンゲの花　柔らかいまま頬張れば
my sweetheart　奏でて愛の歌
胸のケロイドに沁みる温もりが

マイダーリン

あなたの腕前　相変わらずヒドイよね
歌詞は聞き取れないし　しゃくり上げも不自然で
誰かのもとで歌ってる　同じ姿『初音ミク』
悔しいけれど美しい
私もいつかあんなふうに　歌って踊ってみせるわ

こうもり

誰もが見とれていた　世界が終わるような夕焼け
僕は目をほそめてる　水銀灯揺れる街で
誰かがあるき出して　世界はまだ続いているね
どこかで鐘が鳴った　題名も知らないメロディ
青い青い夜の始まり

ランプライト

宵の帳に包まれた丘で
空を見る人は何を思うだろう
ランプ消して隣に座るけど
きっと俯いて目を拭う音がした
君と同じものを見ていたいのに

上海花茶館

千客万来　鈴が鳴るわ　リンリンリン
二番テーブルお呼びですよ　ハイハイハイ
軟炸鶏でも食べた後の脂ぎった手で
気安くアタシに触れないで
アンタなんてお断りよ

望郷

のし掛かりそうだった空が
澄んだような気がして
人ばかり多い街ながら
冬を感じている
冷たい雨が降っても

ざ☆ぱんち

春風の妖精が
悪戯をして笑っているのだろう
君を見ていたことが
バレる前に目を反らしたつもりさ
快活そうな表情　眩しいよ

あなたの時計

ねえ　今日もあなたの時計は
時を刻み続けているの？
私と同じように
ねえ　もしもあなたの時計が
時を刻むことを終えたら

僕の傍で歌って

ミク、誕生日おめでとう！
君が来てからの毎日は、
本当に本当に楽しいから、
ミク、いつもありがとう。
ミク、どうか許してほしい。

テーブルの脚がもげた

君との時間を見つめていた
本棚とかベッドとか
向かい合わせで食事をした
小さなテーブルとか
時が移ろえば何もかも

レンフルエンザ蔓延中

最近マスターが
おかしくなった気がするの
クリプトン内科開いたあの日から
ナースに着替えた
あたしたちを見るその目が…ていうか