夕澄の投稿作品一覧
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胸に抱いた夢と透きとおる小瓶
気づいたら、あれ? 中身はどこかへ
空のビンは軽すぎだから今まで
失くさないよう誰かが満たしてた
白も黒も知らないままで
古いコインはじけ飛んだ!
誰が決めた? もう戻らない
熱い涙ながれる!
探してる星の雨
空の色目印に...Colorful shooting star
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ひとり、でした
知らないところで
ふらりふらりと
探していたのです
それは偶然です
君の手に引かれたのです
初めまして、は
言ったつもりで
不思議と相対してみれば
一人で演じるようで...【曲募集中】さよならわたしの水星さん
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背伸びした満ちぬ月を
貴方とってくれた夜の中
熱を抱いた首筋に
響く音に眩むクレッセント
(Beat a key)
終わる、には
遅すぎたなんてこと
(Next to you)
解ってはいた
触れれば壊れる手を 愛した...Echo echo,discord
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落ちた花は君の道標
眠りの場所へ
抱いた躯何処かへ消えぬよう
きつく胸に引き寄せた
ささやかな願いで
戯れのように小指を絡めた
雪
君を連れ去ってしまう
まだいかないで、と
歩み止め空仰ぐ...雪化粧
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反射した淡い光
かざす手をすり抜けて温める
追いかける靴の音で
振り向いて この想い気づかずに
私は知らない 溶け出しそうなこの熱
春風追いこす背中に恋した
君の呼ぶ声 風よりはやく
この耳まで飛んでくるから
きっと誰よりはやく言えるよ
初めてのときめき...君の呼ぶ声、君を呼ぶ声
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流れた飛行機雲の向こう
眠りにさよならを告げた鳥の
知らずに背中をそっと抱いた
根元にささやかな印刻み
彼方に飛んだ真白の羽音
瞼を閉じた その姿焼き付けて
空と海の隙間を
誰にも触れずに優しさで埋めたら
零も一も涙も
受け止められず溢れて Remember whose song...忘れられた鳥の歌
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秘密の鍵穴を覗いて 手と手を合わせたら伝わる
鏡のなか笑う貴方と 優しく音たてたオレンジ
チクタクと音がする どこだろう?ふりかえる
それは開けちゃダメよと ママがいってた鏡
オレンジかじりながら 覗きこんでみたの
『ご機嫌はいかがかな?』「あなたは誰?」
ふんわり裾まわるドレスに リボンのカチュー...鏡の中のオレンジ
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「誰かの瞳とおんなじ色して
並んだ小さい風車
喜ぶ笑顔が見えた気がしたら
差し出す右手に五円玉」
「八の付く日は雨でも晴れでも
林檎の木の下指切だ
駆けては転んで急いだあの朝
綺麗な瞳がくるり」
「回る 色を掻き混ぜて 挿した風車が
風も無く動き出した 君の悲鳴を背に」...君にあげた風車
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足音響かない 透けた月影
あたしを抱きしめて 首に印した
静寂 嘘 弓張月 割れたら 夢
指先 誰 そっと触れて
“アイシテル” 消してよ
壊れた腕時計の針を
胸に突き刺し刻み付けて
叫んだ夜の下貴方の
影を描いた 軌跡見えなくても
鼓動が高鳴って 揺れた月影...Broken watch and...
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近付くほどに傷ついて 欠片になっては
愛してと囁いて 手は離した
遠い記憶が解けた 指に印した約束
夢の中だけ笑う瞳は優しかった
鳴き砂の中 一人の夜を
誰を目掛けて歩くのだろう
冷えた右肩 動かなくなり
愛され方も忘れたの 嘘も
欠片の海は光る 無限に散った想いで
霧の向こうで泣いた瞳は私でした...無き砂は無く、花
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泣いてる青空の
一番太陽に近いところで
膝抱え小さくなった
あの夜の一欠片
見つけたら背中を押して
いつかへ 飛べ
Some day 昨日に
置いてきた君を迎えにいこう
僕の目見つめて 君の名呼んだら
僕等は一つになる...Some day
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透り過ぎていく 時に落とされた 迷子の群れに
踏み潰されていく 小さなその影 見逃す度
栞を挟んだ 夜の最果てで
音も無く震えていた 誰も触れないで Ah――――
限界まで伸ばす 指先足りずに 空を切るなら
泣きながら 舞い上がれ
でたらめな軌跡なら 一人になれる
翅が震えたの 誰が...Farfalla
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ぱしゃり、はねた泥は
お気に入りのスカートを汚して
あたしの心も踏みにじる 痛い
あのね、振りむく先
淡い色の紫陽花の向こうに
貴方が無邪気に笑ってる そんな夢
いち、に 絡めた指で
さん、し 貴方を縛るの
一人にしないで 叫ぶ声攫う雨
サミダレイン この手を離したのは誰?...【曲募集中】サミダレイン
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嘘だ、と願った 揺るがぬ真実
ふら ふら 人 揺れ 流れに流され
誰、腕、触れ、ねぇ、冷たい、生きてて
嗚呼 響きだす I pray Ah――Ah――
嗚呼 崩れだす I pray Ah――Ah――
夢で、と祈った 無情な現実
がく がく 膝 揺れ 立てずに縋った
君、腕、触れ、ねぇ、温もり、生きて...I Pray
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もう何度目かなんて 数えたくない
貴方零す溜息 涙に溶けた
飲めない私はまた見つめてるだけ
「満月に、魅せられて」 告げたカクテル
少しでも長く、永く
貴方と願う カッペリーニに
こんな日だって「いつもの」
矛盾した心隠して 手を伸ばした――――
終わらないカッペリーニ
これさえあれば幸せだったのに...いつかは覚める夢と、終わらないカッペリーニ
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色の無い虹 光知らぬ瞳
逸らせない 囲われた僕には
嘘、と嘘つき それはまた嘘
断片は好き勝手に回る
静寂、並べて
寂しくなる度無茶苦茶に壊す
『正解』『ごめんね』
誰かの呟く声 開いたそれ
裂かれた痛み 繰り返す中
知らされた万華鏡(この世界)の矛盾...【曲募集中】逆転カレイドスコープ
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花が咲く 熱くて儚い触れられぬ花
大きくなれ、もっともっと
この花が落ちるまで この恋が落ちるまで
いつの間にか真夏の夜の夢の中
河川敷の暗闇溶けて紛れてく
笑い声が遠のき少し肌寒い
二人ぼっち 指に絡めた線香花火
風が煽る なかなか点かない火に焦れないで
この胸の消せない炎
待ちきれずにくすぐり始...この恋が落ちるまで
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今日もまた散りゆく
民は信じるものを護りぬくために刃手に取る
背に隠した教会
そこに咲いたグラジオラスは戦えぬ彼女の心で
血は流れ死が迫る消えかけの命の火に
涙を流して傷を癒す
名も無き彼女の温もりに
民は彼女をマリア、と呼んだ
荒らされる花 護るは誰だ?
グラジオラスの剣を心に宿した民が...G戦場のマリア
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消えそうに囁いた叫びがまた大きくなる
見えない傷跡赤く光り
Who's cryin' in the rain?
死んだ瞳歌う その後ろ響く
ちっぽけな世界が崩れてく音
一人で良かったのに
誰か隣にいた
(Please rescue me from rain like the tears which ...cryin' in the rain
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一つ、下手な嘘をついた
あたし寂しくないよなんて
膝を抱えて水たまり そっと肩を叩かれて
顔を上げたらもう朝だ 昨日笑えた?
夢のような時間だった
君としっかり手を繋いで
それがちぐはぐ不釣合い ずっと気付いていたから
瞼無理やり閉じてみる 明日笑える?
自分で離した手なのに 見えない糸辿って
夢中...【曲募集中】Smile smile today
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瞼の裏で逢いましょう もう何も考えず
空を飛べたなら 見下ろせたなら
きっといいのに
ふわふわ気持ちで 笑顔そのまま
下へ落ちよう
ノイズの中の現実は
聞こえないふりして逃げ出して
モノクロの腕捕らわれて
動けないまま膝を抱えた
鏡の中の顔は 綺麗な偽の偽の笑顔...Dream on
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指に乗るほど脆く小さな世界
油断してたら轢いてしまうから
ハイスピードを横目に見ていたいの
街を彩る真っ赤なラインで
余所見なんて出来ないで
ワタシに塗られて、嗚呼
何処かで綺麗な悲鳴が上がる
バックの音楽完璧 お次はアナタ?
馬鹿ね
サディスティック 愛の戯れね...Sadistic scarlet speed
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闇が囲うは小さな鳥 光差すこと無い運命に
空を焦がれて見上げようと 其処は月さえも照らさない
羽根も小さく折り曲げられ 舞った記憶も薄れてゆく
歌い方さえ忘れたなら ただの飛べない玩具となる
何時までと、何時までと問うても
答えなどはありもせず虚しい
与えられる快楽に溺れて
この叫びは殺してもいいで...籠の中の鳥
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指先触れた花の蕾は
まだ咲かないで季節を待つ
無理やりにでも開かせたなら
幼い声は押し殺して
戯言、分かってる 本気じゃない
私ももう子供じゃないつもり
今更逃げるなら追いかけるの
お願い、私だけ見つめて、なんて
深紅の恋を教えて欲しい
痛みの色を刻んで欲しい...深紅に背伸びして
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ゴキゲンな天気なら ほら外へ出かけよう
高い音散りばめて 奏でようなつのおと
足音が吸い込まれそうな熱 そんなアスファルトを
サンダルでカンカン楽しく音鳴らし 歩いていく
この日差し溶けそうになる 少しだけ大人しくね?
風鈴が鳴るのきしたに避難して ひんやり
じーっと鳴くセミの指揮 任せてよね
じー...なつのおと
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傷跡増えて、もう痛いのは何処?
無駄だなんてすぐ気付くでしょうよ
チョコレートは溶けかけが好きだし
アイスだって溶かして飲み干すわ
痛んだ心の声君も同じ、もう終わりにしよう?
あたし、あなた、何もかも一から十
違う、違う、違うって分からないの?
世界はちぐはぐ、それでいいの
分からないのなら全部全部...【曲募集中】A melting brain
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息が出来ずに駆け出したら 飲み込まれた夜に
理解して、と問いかけても 無言なんだね そう
踏み外した階段なら もうそのまま落ちて
この無限の人の海で 光になろう
最後くらいはこのあたしでも
輝いてよね、と 何か きらり
ここでまた一つ光が生まれる
でもそれはちっぽけで、ちっぽけすぎて
この世界きっと...Twinkle star
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日差し差す中まどろんでいた昼下がり
少し陰って涼しい 目を開けたなら笑顔の君が
隣空いてる?なんて ジュースを放って
ひんやりとした感触 消えるほど熱くって
別に変わらない 切り取った日常
いつからだっけ、近い距離 息ができなくなるような
なんで
分からないことが 怖くて泣きそうになる
変わらないで...Timid distance
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『その御名名乗る、最後の日です』
貴方寂しく零した朝に
この想いに気づいてしまう
その腕の中で 幸せ揺蕩って
明日はもう他人のモノ 逃れられぬ運命
名前さえも捧げる けれど心は――――
祝福なんて必要は無い ささやかな幸せを
『奥方様と、お呼びしますね』
貴方切なく微笑む夜は
この想いを抑えられずに...恋情密やか
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無音の空の向こう そこにいるかな?
貴方の声はしない あのね、昨日もよ?
あたしが泣き出したら そっと愛して
止まった心の中 空っぽ
なくしたものだけを 探して彷徨った
寂しさ、ため息乗せたら あたしが一人
無言のオルゴールが 耳に残って
貴方の声はしない そうね、また明日?
なくしたものばかり 頭...【曲募集中】今日のあたしの作り方。
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一人きりだと分かっていれば
強がれるはず、思ってた
嘘ばかりまた上手くなっては
大丈夫、だと笑うんだ
素直になって この右手伸ばしたって
冷たいままだ 分かりきっていても――――
『誰か』でいいんだ 言い訳ばかりだ
空いた片手を嘆いた Only with one hand!
『誰か』じゃないんだ 答...One hand , one's hand
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雨降りの午後には
ほっぺたをふくらました
おんなじにため息
吹きこんで飛ばすシャボン ふぅ
まんまるの世界は
なんでかな嘘くさくて
手のひらを開いて
思いきり閉じてパチン
虹は弾けて消えて
雨は溶かして流す...【曲募集中】シャボン、シャボン、パチン。
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いつかの夕日に染められたなら 少しだけだと言い訳して
聞こえない音が指を伸ばして 撫でる傷跡ちくりと痛んだ
消せずに残る想いなら せめて優しくして、と
涙で海が滲む度
忘れたい、忘れたい彼方から
私呼ぶ声 ほらまた
傾いだ世界がふわりと凪いだ 瞳映した光と紅
溶けない痛みは抱えていこう
開きかけた心...夕凪の彼方
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足音高く 空まで昇れ
ケムリとあたし 消える前に
ここでいいかな? まだまだ低い
馬鹿だねあたし 高く高く
見渡す街は オモチャみたいで
独り占めした 気分浸り
蟻の行列 カラフルだけど
踏み潰せそうだと呟く
手を伸ばせば届くと
ずっと信じてきて 嘘と知って...I can't fly.
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静まりかえる夜に うるさく響く鼓動
聞こえないふりして走る 君に置いてかれないよう
暗さに安心して 火照った顔を冷やす
振り返らないでと 広い背中に呟く
いつの間にかずれたその視線
見下ろされて 見上げ笑う
この今を切り取り抱きしめたいと――――
並んで空を仰ぐ
曖昧に繋いだ手 時が止まった二人を
...Stargaze【曲つきました】