エンドロールの隙間

A
エンドロール ただ眺めてる
誰かの名を 探してる
ポップコーン まだ残ってる
この隙間に 浸かってる

リグレットブライト

A
順番通りの 青い春
風が噂して 聞こえてる
あの日の僕らが すり抜ける
視界の端から こぼれてく

痛みの在り処

A
大切なものは 何もなくて
生きてる理由も なんとなくで
からっぽの心臓がある
共感できない 普通のこと

R.I.P.魔性

S
アタシの本性 ちょっと魔性
呼び覚ましちゃうの 依存症
抗う本能 R.I.P.(リップ)偽証
ほっとかないでよ そっぽ向いて

スーパーダーリン

S
スパダリって言わないで
歩道側ゆずっちゃうんだけど
スパダリって言わないで
カッコイイ寄りもカワイイのにね

モガキメシマセ

A
箱詰めされた狂気を
一つ一つ開放し
5分少々加熱し
苦い苦い夢を見る

あぶくを吐いている

A
床に 転がった カトラリー
自分の ようだった
ホント つまらない ヒストリー
誰もが 眠りにつく

Night walker

A
誰かに何かを 噛まれた感覚
滲んだ痛みを 今も覚えている
麻痺した頭を ぼんやり撫でてる
消えない耳鳴り ずっと奏でている

焼き芋とブリュレ

A
焼き芋とブリュレ
そんな 感じの 食べ物
ひとくちかじれば
別の 味だと 気付くよ

希死ロック

A
呼吸の 仕方も わからない
生後二十数歳児
現世に サラバと 手を降って
繰り返したスーサイド

スプラッタ・ラヴ

A
きっと 紛(まが)った 右に曲がった
よくあるカテゴリ 吸われてさ
あの子 見ちゃった？ よそ見しちゃった？
悪い子なんだね 吸われてさ

愛#とは

A
数秒先の 予感も
感じ取れるから 黙って
奪いたい寄り 堕天使
望まれたように 踊るわ

ナイナイテイ

A
ルールとかないから 頑張って
希望などハナから ないもんで
憧れ焦がれたら 落ちていけ
満たされてないのが 当たり前

0g

A
レールをまっすぐ 歩いたら
最低限は 手に入った
素直にまっすぐ 育ったら
カラの器が 手に入った

嘘かぶり

A
呪われた 少女の おでまし
いつまでも 少女じゃ いられない
凍てついた 心は 置き去り
拗らせた 愛着 ゆらゆらり

人形ごっこ

A
人間様に 生まれたんだから
遊びましょうよ 人形ごっこ
言葉を吐いて 灰交換して
糸吊るそうよ 人形ごっこ

もぬけの殻

A
何が欲しい？何が好き？
わかってる ようで わかんない
なりたいもの したいこと
真っ白な 紙が ただそこに

バミリを踏んで！

A
魔法の本を ひらいたみたい
呪文を唱えて ワープして
不思議の国で 目覚めたみたい
没入するのが マナーだね

獄中少女

A
放り込まれて 何百十年
アタシは 栄え（はえ）ある終身刑
何の罪だか 忘れるくらいに
なァがい 時間を 生きてきました

酩酊しといて

アルコールで 流した 感情
アラームの音で 再放送
繰り返した 茶番は 妄想？
二日酔いだから ほっといてよ
規則正しく 檻の中へ

ノケモノのうた

A
あなたは 世界で ひとりぼっち
ノートの ページを 黒く潰す
わたしは あなたを 見ているのに
ちっとも こっちに 気付いてない

地獄遊戯

A
一滴のモノローグ 取りこぼさないように
今日もログを 歌ってんの
産声をあげるのさ 再生する度に
繰り返すの エゴの讃歌

暗闇のクローゼット

A
何通も 書き連ねた
言の葉は 数え切れず
生きるのが 下手すぎてさ
しまい込む クローゼット

エゴで出来てる

A
この身体は エゴで出来てる
望まれ 産み落とされた 命
この心は 何で出来てる？
含んだ 栄養の名は なぁに？

ディスカウントガール

A
心臓 溜まった メランコリー
X線で 透き通る 迷子
利き手の ひとつも わからないで
大人になった 愚かなる ガール

フロムヴィラン

A
似合う色 好きな色 選ぶなら前者
欲しいもの したいこと その実、何もない
暗い顔 怖い顔 ひとりぼっちは嫌
雨の音 低い音 隠した 空（から）の箱

ギルティロール

A
悪を纏った シンデレラ
ガラスの靴は ヒビ割れたままで
罪を背負った 妹は
実のところは 全てが策略

ノロイアイ

A
毒水 すすって 泡沫の中で
悪意の 苦みを 吸って吐いて
追跡 してるの 呟きを眺め
一言 一句も 逃さないわ

病めるもの

A
どんなときも 健やかなときも
或いは 病める時も
交わしたのは 約束でもなく
いわゆる 社交辞令

ケラケラ

A
曇る顔 雨が降りそうだ
傘を持って 出かけましょう
落ちる音 リズム刻んだら
何拍子で 踊ろうかな

泡になるなら

A
嵐の夜に 落ちてきた
見慣れない 顔の 隣人
気まぐれからか 差し伸べた
見返りも 何も ないのに

正論なんて言う前に

A
正論 なんて 言う前に
寝癖を なんとか したら？
暴論 なんて 言う前に
結果を 出してよ 早く

風を歩く

染まる 東の空
伝う 夜明けの中
痛みを受けて 揺らぎの方へ
震えながら
街を 歩いてゆく

罪など

A
がんじがらめ しがらみを数えて
なんでどして それさえもわからず
明日のこと 考えるよりもさ
息すること それだけでいっぱい

ノーラベル

S
ラベリング 出来るような 感情じゃ
歌にする 意味はないな
混ざり合う 涙の色 混沌で
五線譜に えがいてしまえ！