春風なつきの投稿作品一覧
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宵も深まり 月がユラメク
妖しく麗しき刻(とき)を
我と過ごしたい者 此処へ参れ
そう告げれば 貴方が来るだろう
密かに期待 折られる期待
ただ無情に 女を抱こう
幾人もの中に貴方はいる
身分の差は怖ろしいもので
我と貴方は結ばれぬ身
闇の中行われる秘め事で結ばれようぞ...ヒメゴト
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綺麗におめかし
紅(べに)ひいて 髪を結い
今日もお仕え致します
幾人もの中の一人
叶わない恋心を抱いても
切ないこの世を生きるのです
貴方が快い(よい)と思い
私を気にしてくれたなら
他に何もいりません
この身全て捧げます...ミツゴト
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夏がきたねって眩しい笑顔ちらつかせてさ
どうしよう
どうにかなっちゃいそうだよ
海行きたいって眩しい笑顔ちらつかせてさ
どうしよう
クラクラするよ
だってさ、絶対に可愛いよ
今でも十分に輝いてるのに
夏の相乗効果でもう瀕死状態さ
向日葵畑見たり かき氷食べたり...真夏のできごと
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イライラ なんだろ こんなモヤモヤした気持ち
ドキドキ なんだろ こんなキラキラした気持ち
家にいるのが嫌になって
誰とも口をききたくなくて
自転車こいだ 行き着いた先は
寒くて暗い場所…
どうしてなんだろ
自分でもわからないよ
制御できない 感情持て余して
自分 傷つけてるよ...思春期なう
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はらはらり ふわりと舞う花弁(はなびら)
掌に 二つ在りました
薄桃に色づいた花弁は
いつかの貴方のようですね
うっすらと頬を染めた貴方ととても良く似ています
嗚呼 懐かしきあの日々を
想えば はらり 一滴の雨
掌の 二つの花弁は
私と貴方なのでしょうか…
はらはらり ふわりと流れる雫...ふわり
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俯かないで 瞳そらさないで
僕は変わらず 此処にいるよ
一人じゃないから みんながいるから
まずは 手を繋ごう
悲しい事があったんだね
辛く 一人 心細かったんだね
少しずつでいいから 僕に言ってごらん
抱え込まないで
人は平等にあるのだから
次は君に幸せが来る...YELL~一つの輪~
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私は猫よ
鎖に繋がれ 自由を奪われてただ眠るの
この目に映るは 窓から見える景色と貴方だけ
情報源は限られ 私に与えられるのは餌と悦のみ
不自由?可哀想?
一つ啼いて魅せるわ
鎖で繋がれてる事
それは私を必要としてる事
ご主人様(あなた)が嬉しいと感じ
悦びを得るのならば...Distorted Love
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闇の奥底で眠る 私を起こすのは誰
壊し 滅し 封をされた
私を起こすのは 君
ヒトは喜怒哀楽を持つという
私もその感情は持っているのに
どうして私はヒトじゃないの
壊すこの喜びをヒトは悲しいという
消すこの楽しみをヒトは寂しいという
アァやっぱり私はヒトじゃないの
人々が付けた私の名前は『破壊神』...Destruction!
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太陽に向かって伸びる花
眩しい程光を放ち
君の笑顔と重なって
僕も笑っていられるよ
青い空に浮かぶ昼の月
静かに存在してる
君はそれを見るの好きだったよね
向日葵が咲く前に
旅立った君に今逢いたいよ
空の向こうの君へ ...太陽の花
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「さよなら」残し遠くなる背中
雨の音に足音もかき消される
はり裂けそうな想いは届かず
傘の中で渦巻いた
叫ぶよ 叫ぶよ
だけど無駄で
深く傷ついたこの心をただ無情な雨が洗う
何も言わずに洗っていく雨
それが優しく感じ 涙が零れた
腫れた目で 情けない顔で...rain
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「何のために生まれて
僕は此処にいるのかな」
ただ呼吸(いき)をして
何をしたいかもわからない
失ったモノはどう足掻いても取り戻せないから
目を開けても 姿は無くて
耳を傾けても 聞こえない
初夏の香り 雨の気配
全てが僕を通り過ぎる
明るいはずの世界が...さしのべた光
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秘密のノートに綴るあなたの観察日記
彼と彼女の詳細情報が永遠続く
幸せそうに笑うその顔
壊してやりたい
繋ぐ手も 見つめあう視線も
私に向けて欲しいのに
やめて、やめて、やめて、やめて
どうして私じゃないの
どいて、どいて、どいて、どいて
そこは私の場所なの...[ ]delete
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唐突に突き付けられた
別れというナイフ
余りにも鋭い光を放ち
俺の心を引き裂いた
「ずっと一緒にいて」
こっそりサイズを測った指輪
君の分も俺の分も
今もこれからも
ずっと引き出しの中
うす暗い部屋に一人うずくまって...lonely a ring
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「どうしたの」
心配そうに見つめる君
僕は顔をあげれなかった
君は気づかない
僕が君を好きだってことに
誰よりも近い存在だからこそ
伝わらないんだ
君の隣には背の高い人
落ち込むよ、だって
全てが僕と違うから...regret
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白い雪の中に 一つ咲いている花がある
凍える寒さを 懸命に生きたその花に
僕は雪花と名付けた
冬の間しか咲かない
種は一つの花から1粒だけ
毎年1輪だけ咲くんだ
冬が終わりそうな暖かい日
雪花は辛そうだった
日差しが当たれば当たるほど
雪花の輝きは失われていく...雪花~yukibana~
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52枚のトランプから外された
寂しいカード joker
独り 邪魔者扱いで 除かれる
大丈夫、私は貴方の仲間だから
深い所に堕ちた時
視界に入ったのは 一つのカード
数字の無い 仲間外れ
可哀想 私と一緒ね
「jokerと一緒にいれるのは
jokerでしかないんだ」...joker
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写真立てに収まる二人の笑顔
その横で寄り添う花の
なんて淋しそうに見えるだろう
また一枚 花弁(はなびら)落ちる
種を植えたのは君と一緒
「大きくなるの、楽しみだね」って言ったの 君で
葉っぱが出た時喜びあったの覚えてる
少しずつ大きくなるのを二人で見届けた
ずっと一緒にいれると思った
花が咲くまで...花と手紙
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風が吹いた 貴方は背を向けた
優しい態度で 私をとかして
甘い言葉 囁いて
一体どれだけ 私を騙せばいいの
ずっと 長い間
あの日街で貴方を見かけなければ
嘘は嘘のままだったと言うの?
気づかなければよかった…
ならば 最後まで騙してよ
こんなに私は貴方に誠実なのに...嘘
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カクテル飲み干し
全てに脱力 止まらぬ溜息
どうしてこんなにも 気だるいのか
アルコール度数 高めの酒を
飲んでも癒えない この傷
マスター もう一杯
体なんてどうでもいい
心配してくれるなら 期待するよ?
その気がないなら ほっといて
愛してると思ってた...形だけの恋愛なんて
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その日 初めて雪が降りました
吐く息白い 空は灰色
君と出逢った 記念日
俯いた君 頬には涙
鼻赤くして 肩を震わせる
ただ僕は 温めた
舞う雪に 想い馳せる君は
結晶のように 儚い
脆いガラス玉 割れるみたいに
君の目から はらり...雪
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君と出逢ってちょうど一年
たくさんの想い出 全部宝物
三月 僕たちは離れた
初めて見た君は 全てが輝いていて
一目惚れ その日から熱に浮かされたように
君に焦がれた
ちょっとした事が 嬉しくて
たとえば 目が合ったとか
少し話ができたとか
「好きだよ」 絶対言えない...弱虫僕の初恋
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この広く 澄んだ空に
夢や希望を
煌めいた 光目指して
両手伸ばす
鳥のように 羽ばたいて
自由に飛ぼう
輝いた 行く道一つ
迷いは無い
後ろには 太陽
優しく見守って...空へ羽ばたけ
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あなたのため 着飾り
あなたのため 彩る
あなたのため 舞い踊り
あなたのため 蝶になる
いいでしょう? 今宵
一緒に踊りましょう
そして
熱い 口づけを交わすの
離さない あなた抱きしめて
きっと 一生で一度の幸せ...妄想暴走劇
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夏の日の 君と出逢った
あの日の事を 思って
空を見上げて ふと笑ってみたよ
目に見える 全てが綺麗
夏の日の 鮮やかな色
輝きすぎて 眩しい太陽
そんなの
恋の始まりなんてね 自分じゃわからない
ただ胸(ココ)が ドキドキするよ
抑えきれない 感情呼び覚ます...夏の空
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ねぇ、君と僕の音 不協和音だね
ちっとも綺麗じゃないよ
耳触り 気持ち悪い
君と僕との距離表すみたいで
相性 悪いんだね
お互い確かに同じ音を目指してる
だけどすれ違うばかりで
明るい音楽にはなれそうにない
短調 重苦しい空気
こんなはずじゃないのに...歪音
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あの空を見上げれば きっと きっと
夢は叶うはずだって
願えば叶うはずだって
太陽が教えてくれたんだ
俯き 心 動けないままで
前にも後ろにも進めないまま
滞っていた僕の気持ち
あと一歩の勇気が いつも足りない
そんな時に 君は言ったんだ
「下を向かないで 空を見て」...きっと いつか。
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きっともう告げることはないだろう
この激しい恋情 ありのままを
君に届けたかった …loved…
白い雪を ふわり 落としたような君の可愛さ
出逢いから今まで 僕を振りまわした
白い雪を ふわり とかしたような君への切なさ
逢う度増してく どうしようもないこの心
街を一人歩き ショーウィンドウ見つめ...loved