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【カイメイ】めーパラ発行小説【見本】
プロローグ 赤ん坊が、火がついたように泣いていた。 薄暗い地下室はお世辞にも清潔とは言い難く、鉄臭く饐えたような匂いが胸を焼く。十畳ほどの空間の真ん中には古びた診察台があって、ちょうど対角を成すように二人の男たちが向かい合っていた。 男たちは微動だにせず、お互いの眼差しの色を読んでいる。一人は歴戦の勇者と言われた男、そしてもう一人は希代の天才医学者と言われた男だ。それぞれ軍服と白衣を身纏った二人は学生時分からの親友同士で、こうして袂を分かとうとしている瞬間でさえお互いの考えていることが手に取るように分かる。それが皮肉だった。
閲覧数:447
2014/06/22 19:23
【カイメイ】おれがきみで わたしがあなたで
一説によると、人は一生自分の顔を見ることが出来ないのだという。 勿論、鏡や写真を使えば顔の造形を確認することは出来る。しかし鏡は左右対称に世界を映し出すものだし、写真は記録媒体であって現在進行形の自分を映しだすものではない。 では二面鏡を使ったりテレビの生中継で自分を見るというのはどうだろう? これは、限りなく実像に近い。けれど、そもそも鏡やビデオカメラを向けられると人間は少なからずともポーズを作ってしまうものだ。100%ありのまま真実の自分の姿とは言い難いかもしれない。 では自分のありのままの姿を見たい場合、どうしたらいいのか。答えは驚くほど簡単。
閲覧数:1585
2013/12/15 12:10
【カイメイ】明日への扉
「僕は、あなたが好きです」 二十六年も生きていれば、それなりに恋もする。 オトコなんて結局素直で可愛いバカなオンナを演じてる女が好きで、「好き」とか「愛してる」とかそんなの信じるに足らない甘言で、今更誰にそんなことを言われたって心は動かないと思っていた。 なのに、あまりに真剣な彼の瞳を見つめ返したら、体中があっと言う間に金縛りにあった。 あなたが好きです。
閲覧数:1108
2013/12/15 12:02
【カイメイ】on the rocks-中編-
「しつこいわね、何度も同じことを言わせないで頂戴」 散らかったアパルトメントの部屋に刺々しい声が響く。 昨日の深酒で掠れた声は数時間ばかりの睡眠では回復しなかったらしく、耳に届いた自分の声はまるで中年女のヒステリーのようにも聞こえて尚更苛立ちが増した。 「私は二度と歌わない。あのお坊っちゃんにも二度と会うつもりはないわ」 『まあ落ち着けよ、冷静になって、よく考えて…』
閲覧数:669
2013/07/24 23:27
【カイメイ】ファミリア・ファミリア
「ねぇ、本当にこの格好で変じゃない?」 「変じゃないですって、心配しすぎですよ」 「だって、ご家族に変な印象もたれたらイヤだし……」 「大丈夫です、あの、メイコさんは、その、いつだって可愛いです」 かぁ、と染まる頬を見て、俺の頬も熱くなる。
閲覧数:703
2013/07/24 23:21
【カイメイ】メモリーズ
* 初めてカイトを出会った時のことを、私は今でも鮮明に覚えている。 「めい、ほらカイト君よ」 母の手に引かれて訪ねたお隣で見たものは、綺麗な顔をした赤ん坊の姿だった。 恐る恐る白い産着に包まれた顔を覗き込むと、その赤ん坊は大きな目を動かしてじいっと私の顔を見つめ、何かを伝えようと口を動かす。
閲覧数:694
2013/07/24 23:16
【キヨ→メイ】あのね【めーちゃん総受】
キヨテルくん、あのね。 夏休みの宿題で、どうしてもわからないところがあるんだ。 …ああそっか、こうすればいいんだね。さすがキヨテルくん、頼りになる。 ねえ、キヨテルくんは将来なにになるの? キヨテルくんならきっとなんにだってなれるよ、だって、私の自慢のイトコだもん。
閲覧数:455
2013/07/24 23:10
【メイカイ】シガレット・ラバーズ
!注! この先に居るのは 【性転換メイカイ】です。 !性転換クリプトン家! メイト → 常識人苦労症器用貧乏家事担当
閲覧数:643
2013/01/03 02:30
【レン→メイ】まもってあげる
レン、みーつけた。 みんなしんぱいしてるよ。いっしょにかえろう。 どうしたの?かえりたくないの?おこられるから? だいじょうぶ、わたしがまもってあげる。 だって、わたしはレンのおねえちゃんだもん。
閲覧数:721
2013/01/03 02:25
【カイメイ】世界で一番大切な君へ
事の発端は、一枚の書き置きだった。 いつもより少しだけ寝坊をして起きた朝、家族が揃っているはずのリビングはがらんとしていた。皆どこかに出かけたのかしら、と首を傾げつつとりあえず目を覚ますためにコーヒーを淹れようとキッチンに向かうと、ダイニングテーブルの上に見慣れないメモがちょこんと置いてある。 緑のインクで書かれたそのメモの始まりは、『おねえちゃんへ』。どうやらミクからのメッセージらしい。 『おねえちゃんへ。おはよう!久しぶりのお寝坊、ゆっくり出来ましたか?朝ご飯は私とルカちゃんが作ったサンドイッチがあるので、食べてください』 「……」
閲覧数:1469
2013/01/03 02:18
【カイメイ】on the rocks-前編-
今日の分だと言って無造作に手渡された封筒は余りにも薄っぺらで、中を確認する気も起こらなかった。 無精髭を生やした支配人は笑うことも労うこともせず、用件を済ませるとさっさと控え室を出て行く。 扉の閉まる音を聞いてからゆっくり顔を上げると、鏡の向こうには安っぽい赤いドレスを身に纏った女の姿。ため息をつけばその女も同様にため息を返し、より憂鬱な気持ちになった。 調律のあわないピアノに、趣味の悪い衣装、原色だらけのスポットライト。まばらな拍手になけなしの報酬で、私の価値は決まっていく。 ああ、煩わしい。
閲覧数:1201
2012/10/24 01:24
【カイメイ】スパーク発行小説【見本】
【プロローグ】 もう五百年もの間、その国は戦乱を忘れていた。 長すぎる治世は平和で、緩慢で、やがて慢心を生む。平和を当然のものとして享受し続けてきた人々は争うことを忘れ、変化することを恐れ、努力することを放棄した。 腐敗した政治が横行し国の舵取りをするべき人間が権益を貪り始めると、必定、古今東西の国の盛衰をなぞるように国は緩やかに機能を失っていく。経済は停滞、政治は会議が踊るばかりで立ち行かなくなり、医療は行き届かず、物資は中央のごく一部のみに集約されるようになった。 傾き始めた国は自身の重みと重力に負けて加速度的に崩壊の一途を辿る。自分たちが拠って立つ土台が盤石ではないと人々が気付いた時にはもう遅かった。権力者たちは己が財産を守ることに精一杯で国民を守ろうとする者はおらず、市井の人々は最低限の衣食住も確保出来ず、明日の暮らしすらままならなくなった。略奪は日常となり、育てられなくなった子供は人買いに売られ、老人は冬を越せずその命を終える。そんな日々が続くようになった。
閲覧数:808
2012/09/25 02:24
【ぽルカ】thinking about you
「5人で泊まりがけのレコーディング?」 言われた言葉を鸚鵡返しにすると、お姉様の形の良い眉が申し訳なさそうに下がった。 お風呂から上がって、お姉様と二人で紅茶を飲んでいた時のことだ。 「ルカが来る前に5人で歌ってたシリーズなのよ。ユーザーの人気が根強くて、続編を作ることになったんだって」 へぇ、と相槌を打ちながら肩から垂らしたタオルで髪を拭う。
閲覧数:2280
2012/07/21 23:05
【カイメイ】兄妹げんかのそのあとに
「カイト、入るわよ」 短いノックの後、扉が開く音が続いた。 ノックもせず俺の部屋に勝手に入って来る輩は結構いる。が、控えめなノックのあと、優しく俺の名前を呼んで入って来るのは一人しかいない。 重い身体を引きずって、被った布団からのっそりと顔を上げると視界に映るのは愛しい人の姿。しかし今日に限っていつものように飛びつく元気はない。おかえりと言うだけに留めると、単刀直入な問いが返って来た。 「まだへこんでるの?」
閲覧数:879
2012/06/15 06:14
【カイメイ】クライベイビー
「ごめんなさい。他に、好きな人が出来たの」 その言葉を口にした瞬間、二人を包む空気が変わった。 遠回しサヨナラは遅効性の毒を持ってじわじわと体を蝕み、体の末端から少しずつ温度を奪っていく。 重苦しい沈黙の中、こんな状況でこれ以上どんな言葉を紡ぐのが一般的なのか私には分からないし、彼もまた同じだろう。それほどまでに私たちはずっと一緒で、離れたことなどなかったのだから。 「……」
閲覧数:1373
2012/05/24 22:54
【メイカイ】共犯者?【カイメイ】
同型のボーカロイドを1日交換しよう、というのはマスター同士の思いつきだった。 『新曲で女声がもうひとつほしいのよ、メイコ貸してくれない?』 『なら俺もメイト貸してくれ。調声してみたい』 俺のマスターとメイコのマスターは昔馴染みで、プライドが高く完璧主義の似た者同士。 言い合いも口喧嘩もしょっちゅうのことだけど、互いのボーカロイドを持ち寄っては2人で一緒に仕事をするような気安い関係だった。
閲覧数:2237
2012/05/10 02:50
【カイメイ】共犯者【メイカイ】
同型のボーカロイドを1日交換しよう、というのはマスター同士の思いつきだった。 『新曲で女声がもう一つ欲しいのよ、メイコ貸してくれない?』 『なら俺もメイト貸してくれ、調声してみたい』 私のマスターとメイトのマスターは昔馴染みで、プライドが高く完璧主義の似た者同士だ。 言い合いも口喧嘩もしょっちゅうだけれど、互いのボーカロイドを持ち寄っては二人で一緒に仕事をするような気安い関係だった。
閲覧数:3201
2012/05/10 02:41
【カイメイ】恋扉桜【短編詰め合わせ】
【恋】君の熱 幼い頃、俺は病弱だった。 今ではその面影は微塵もない健康体だけれど、中学校に上がるくらいまではしょっちゅう熱を出して寝込んでいて、両親が共働きだった俺の面倒を見てくれたのはいつも彼女だった。二階で向かい合わせの部屋だった俺たちの部屋は屋根を伝うと簡単に行き来が出来るようになっていて、お互いのために窓の鍵はいつでも開いていた。 「ただいま、めーちゃん」 玄関を開けレジ袋を放り、もどかしい気持ちで寝室の扉を開ける。
閲覧数:1415
2012/04/13 02:13
【カイメイ】オフの日は、君と
正直に言えば、俺はもう1週間も前から今日という日を楽しみにしていた。 その理由は、リビングに置かれた家族のスケジュールボード。 『ミク・レコーディング。リン&レン・PV撮影。ルカ・ライブ打ち合わせ』。 そして、『メイコ・オフ。カイト・オフ』。 弟妹たちを見送ったあと、俺は密かに拳を握る。
閲覧数:1029
2012/03/19 22:40
【カイ←メイ】アンバランス×エンドレス
慣れていると思っていた。 彼が他の女の子を目で追うことも、ノロケを聞かされることも、告白すると盛り上がっているのを応援することも、フラれたと言っては私の部屋に転がり込んでめそめそと愚痴を聞かされることも。 いい加減心の痛みを感じる感覚は麻痺していたし、一喜一憂しても私が疲弊していくだけ。それならいっそこんな不毛な想いは墓場まで隠し通して、報われない恋心と心中してやろうとすら思っていた。 けれど。 熱視線を送る彼の横顔は、大切に隠してあった私の想いを明るみに引きずり出しただけでなく、見事に木っ端微塵に粉砕してくれた。
閲覧数:1329
2012/03/11 23:07
【カイメイ】ゆきのひ
「はい、めーちゃん」 「ありがと」 彼から手渡された赤いマグカップからは甘い香りが漂っていた。 息を吹きかけ、一口啜ると舌先にほのかな暖かさが広がる。彼が淹れてくれるココアは甘さも温度も丁度良くて、申し訳ないとは思いつつも作業中はついついリクエストをしてしまうことが常だった。 「終わりそう?それ」
閲覧数:1023
2012/03/07 01:50
【カイメイ】恋愛勇者
ごめんなさい、と下げられた頭の意味を理解するのに、少し時間が掛かった。 夕日差し込む放課後の教室、遠くから聞こえる運動部のかけ声、そして、俺と彼女は二人きり。 シチュエーション的にはこの上ないほどバッチリで、呼び出しから告白までイメージ通りに進み、あとは彼女が恥ずかしそうに頷いてハッピーエンド、…というところまでが俺のシナリオだったのだけれど。 ――あれ?俺、今、フラれた? 「あ、あの、えーっと」
閲覧数:651
2012/02/25 05:56
【カイメイ】その背を追って
『生まれて初めて見たものは何ですか?』 つい最近雑誌のインタビューでそんなことを聞かれた時、リンは即座にメイコ姉だと答えた。 『インストールされて目が覚めたら目の前にめぇ姉がいて、ぎゅって抱きしめてもらったの』 嬉しそうに思い出を語るリンを横目に、おれはしばし考え込む。 こんにちは、レン。俺のはじめての弟。
閲覧数:1624
2012/02/17 01:34
【カイメイ】ニセモノシスター
「ねぇ、今ここに弟クン呼んじゃいなさいよ」 3本目のワインを開けた頃、カウンターの中でご機嫌な酔っぱらいと化したミサトちゃんは、名案を思い付いたというように手を叩いた。 あらそれいいじゃない、呼んじゃえ呼んじゃえと野太い声の賛同が続いて、慌てて首を振る。 「だめだめ、カイトお酒飲めないもん」 「あら、飲めなくったって構やしないわよぉ」
閲覧数:1604
2012/02/03 00:11
【カイメイ】ステップブラザー・ステップ
宛先:姉さん 件名:今どこ? 本文:終電間に合うの? 差出人:姉さん 件名:Re:今どこ?
閲覧数:1973
2012/02/02 16:43
【カイメイ他】Bad ∞ End ∞ Night 前夜
――静かになった部屋の中 拍手を送る謎の影 『今宵は良い舞台でした…』 手紙を拾って泣いていた―― ごめんなさい。 ごめんなさい。 せっかくの舞台が壊れてしまったの。
閲覧数:3005
2012/01/25 01:01
【がく→メイ】いっしょにつれてって【めーちゃん総受】
がっくん、がっくん。 ねぇ、おひざのせて。 めいこ、がっくんとおなじがいい。 あのね、あっちにきれいなはながさいてたの。 みてみて、ちょうちょ。かわいいね。
閲覧数:943
2012/01/16 00:24
【カイ→メイ】わらってるのがいちばんいいよ【めーちゃん総受】
どうしたの、カイト。 ああ、ころんじゃったの。 なかないの。おとこのこでしょ。 ほら、いたいのいたいのとんでけー。 だいじょうぶだよ。ね、わらって。
2012/01/09 09:50
【カイメイ】千本桜・夜明けの晩に
「氷山中佐!」 叫びながら司令官室の重々しい扉を開くと、机の上で書き物をしていた彼の顔が一瞬で迷惑そうに歪んだ。 銀縁眼鏡の奥の冷たい眼差しが俺を一瞥して、しぃ、と人差し指を口に当てる。動作としては紳士的だが、言葉以上に雄弁に気持ちを語っているその顔には「黙れ」と書いてある。 ーーでも、そんなこと知ったこっちゃない。 何故なら、先程彼が下した指令は、到底俺にとって従うことが出来ないようなものなのだから。
閲覧数:1188
2011/12/22 18:35
【カイメイ】千本桜・籠の中の鳥は
「女将さん、短い間でしたけどお世話になりました」 「残念だよぉ、紅緒がいなくなるなんてさぁ」 ぺこりと頭を下げると、女将が大げさに身をくねらせた。相変わらず頭の弱そうな喋り方だ。実際その人柄も口調通りだったので、お陰で潜入捜査の首尾は上々だったわけだが。 「菱沼の旦那もさぁ、身請けするならもうちょっと後にしてくれたら良かったのにさぁ。せっかちなお人だよぉ」 「これからは、旦那様に尽くして精一杯頑張ります」
閲覧数:824
2011/12/22 18:30
【めーちゃん総受】ひとつ屋根のした
とろとろのオムレツに、ブラックペッパーのきいたかりかりのベーコン。 昨日の残りのオニオンスープにはチーズを浮かべてちょっと贅沢にアレンジ。 よく焼けた厚めトーストには少しの切れ込みをいれてバターを溶かし込み、あとはお好みでクリームチーズに苺ジャム、メープルシロップにオレンジマーマレード。 そして、色違いでお揃いの並んだマグカップが5つ。 変わらない朝の風景。
閲覧数:1861
2011/12/15 23:15
【カイメイ】千本桜
彼が訪れると、この花街に一陣の風が吹く。 …というのは言い過ぎかもしれないけれど、彼の気を引きたい遊女たちが色とりどりの着物をはためかせ後を追ったり手を振ったり。 見せかけの華やかさを纏った空間が、ほんの一瞬だけホンモノに変わるのだ。 「カイト様、たまには私を買ってくださいな」 「ああんずるい!あたしですわ!」
閲覧数:2650
2011/12/08 04:02
【カイメイ】仕上げはあなたの唇で
「はい、出来上がり」 ゆっくり目を開くと、目の前には満足そうに笑うカイトの顔。 差し出された鏡を受け取って覗き込むと、想像以上に完璧なメイクをされた自分が映っていた。 「……」 「どう?」
閲覧数:1046
2011/11/27 16:45
【カイメイ】ボーマス発行小説【見本】
11/19(土)に行われます THE VOC@LOiD M@STER 18(ボーマス) にて発行予定の新刊3種の見本です!すべて現代パラレルです! スペースはE60です。是非お立ち寄り下さい…! ≪新刊情報≫
閲覧数:1349
2011/11/09 00:55
【カイメイ前提・ミク&メイ】proud of you
力強い低音。 透き通る高音。 鳥肌が立つような情感。 慢心することのない歌への情熱。 誰しもを魅了する「はじまりの歌姫」。
閲覧数:1616
2011/11/05 00:40