おばあちゃんの忘れんぼ

おばあちゃん。
もう私を誰だかわからなくなって
ひとりで病院の窓の外を見ているの。
おばあちゃん。
浅草の雷おこしが好きだって

今も元気な君が

過ぎゆく時を眺めて
目を閉じた
最後の空が青ければいいな
曇り空見上げて
ぽつり、呟いた

君がいたから

嬉しい時も
悔しくてしょうがない時も
こぼれた涙は同じ色
君と同じ
優しい人が

sink to the dark

重い重い雲を分け
突き刺すように降る光の筋は
雲が重ければ重いほど
尊く感じられるものだろう
あなたが差し伸べた

はるゆめ

逃れられない悲しみの旋律に踊らされているだけで
大丈夫、僕は大丈夫だからと君は僕に笑いかける
泣いてもいいんだよと言おうとしてやめた
舞い散る花びら春夢淡く
現実を溶かしていく

vision

あなたがつけた足跡に
薄紅の花びらを撒いて
少しずつ消えていく幻想に
泣きましょう
あたしがつけた足跡が

細哀の虫

雪を背負いよたりよたりと
濡れた道を歩く
雨粒ひとつで
簡単に死んでしまいそうな虫
ああ僕に似ている

このままではいけない

じわじわと侵食する
細い血管を伝って
脳みそを喰らう
心臓が鳴る
脳細胞が侵されていくのを感じている今

夏の日の夢

美しくなりたいと言った
私は醜いから
水たまり映り込む光に
泣き出しそうな顔で
雨上がり虹の向こうで

Substituted for

もう構わないでくれ
寂しさを埋めるためだけの温もりは
切なさを増すだけで
君だってわかっているだろう
こんなことは

小指の先の夢

ここまで
どうやって
歩いてきたかなんて知らない
ただ夢中で
あなたについてきただけ

誰が為に月は泣く

ああ　月が泣く　誰が為
　　誰かが　あたしを呼んでいるんだ
　　聴こえる
　よこしゃれ　甘いお水はどこじゃ
　　目隠し鬼さん手の鳴る方へ

Coconut dancing

月の明かりがキレイ
こんな夜は
夜の住人達が
集まって
気楽にステップ

Deep Love

わがままだと言うの？
バカね　わからないなんて
わがままなんかじゃないわ
あなたへの深い愛
そばにいてよ

どうしようもなくやりきれない

春を纏い
色が溢れた
柔らかい光の中で
それはまるで
あなたのような

Exequy Of "MINE"

死にたいと貴方は言った
だからあたし殺したの
優しく　そっとそっと
突き刺して
赤い花　思い描いたんだ

I Know You Don't

我儘に頷いて
大人の余裕
見せつけないでよ
あたしが欲しいのは
困ったように微笑う

I Know You Don't

我儘に頷いて
大人の余裕
見せつけないでよ
あたしが欲しいのは
困ったように微笑う

Polaris

星屑駈け出して
今キミの手元へ
you are a shooting star
この夜空を彩る
夜空の宝石を全部君にあげる

僕の隣で泣けばいい

ね。怖がってばかりいないで
ほら　少しだけ信じてみて
ね。愛されるはずがないだなんて
君自身を傷つける前に
ね。強がって笑う

夢幻

夢　幻　人は遥か
淡く　涙　刹那を知る
今　現実　人は彼方
強く　心　永久を見る
幾度生まれ　幾度死に

RuiLui

木漏れ日咲いて
窓を飾っている
空が遠いね
繋げない
見上げた横顔

紙飛行機

どうして息をするの
泣きながら
もう何も見たくないと
両の目を押さえつけて
どうして声を出すの

甘い雨音

雨音　窓を叩いてる
ふと呼ばれた気がしたの
あなたは泣いていた
あの日の記憶が
鮮やかな甘い雨の音の中で