false burial

愛情不信 感情論
心臓を抉られて、嗚呼、
仔猫を埋めた庭で溜め息を吐くの
夢現 覗くレンズの向こう
醒める、褪める、朝日は嫌い

空白論

いつまでも 気だるくて
うざったるいキスの名残
咥えた煙草は苦くて
日の昇らない朝
ずっとそうならいいのにね

ある昼下がりのお食事

あたしは今日も食事の準備
小瓶に詰まったたっぷりのストロベリージャムは
まるで血液みたいに真っ赤なルビーのいろ
指先ですくって舐めれば
甘酸っぱくて涙が落ちた。