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オンガク
夕刻、家の近くを歩いておりました。 所々欠けたようなみすぼらしい小屋と、冬の前ですから葉も枯落ち寒々とした体になった桜の木との間に、人の影が蹲るのを見付けたのでした。誰か具合でも悪くしたのかと近づいてみますと、それはまさしく影そのものだったのです。 私の驚きはほんの僅かな間で、空気と固めた砂糖...
霜降の影 文章
霜降の影