タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(43)
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──春。
僕は3月に中学を卒業した。
ずっと一緒だった友達と離れ、1人上京した。
初めての土地に戸惑いはしたものの、新しい生活が出来ることに嬉しさが込み上げる。
しかし知らない土地に1人、ということは紛れもない真実。
やはり寂しいし、怖い。
上京してから一週間、真新しい制服に身を包み電車に乗る。
今...春、君、僕。
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「…ごめんミク」
マスター?
何で謝るの?
「…おやすみ」
マスター…!
暗いよ、暗いよ!
そこ開けて!!
何も見えない狭く暗い空間。
ここから出してよ…!!
私はこの日、マスターに棄てられた。...優しさと哀しみ
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「遅い!」
「あぁごめん」
「そっちから“1人のクリスマスは嫌だよぅ”って泣きついてきたのに!」
「いや言ってないし!」
「大体あんた何なのホント。感傷会=自宅でしょ」
「いつ誰がそんな方程式作ったんだよ」
「私が1億年前から」
「強いな!!!?」
「で、何故に出掛けるの」
「ほ、ほらさ、非リア充の...【Christmas企画】僕のクリスマス、安泰(笑)
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「ふぅ」
デスクのパソコンから視線を外し、立ち上がる。
生憎今日は休日だ。
しかし昨日、上司から急に出勤命令を出された。
それに仕方なく職場に出向いた、ということだった。
「もうこんな時間か…」
彼女は時間を忘れていたようで、気付けば日が沈みかけていた。
10時から出勤していたので、間食はもちろん、...休日出勤 ver.禀菟
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「ねぇ、今日どこ行く?」
「君が行きたいとこ行こうか」
黙れ。
黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇぇ!!!!!!
んだよあのバカップル!!
え、何?
非リア充の私への当て付け?
は?
バカなの?死ぬの?
てか殺す。...【Christmas企画】僕はいつも独り(笑)【プロローグ】
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「あ…」
「いてて…酷いなぁ…」
何も酷くはない。
自業自得だ。
「カイト兄!?」
…カイト兄?
ってことは俺のお兄さん!?
というか男いたんだな、あの家に。
「で、こちらの女の子が新しい家族のレンちゃん?あれ、おかしいな、男だって聞いてたのに…」
「か、カイト兄、レンはおとk」...姫君のお城と借金少年(6)-兄貴-
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──空が好きだ。
どこまでも広くて、自由で。
──闇が嫌いだ。
何も見えないし、怖くなる。
だから、私は夜が嫌い。
──でも、夜空に光る星たちは大好き。
数億年前の眩い光。
暗い夜空で自分の存在を主張する懸命さ。
「同じ空でも、何でかなぁ」
昼と夜では全然違う。...夜空の君に
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「ミク」
私の愛しい人の声。
優しくて、カッコ良くて。
そう、私の大好きな───
「マスター!」
──マスター。
「ミク、新しい曲出来たんだ。練習お願いね。」
「はいっ!!」
私がマスターと出会ったのは2年前。
他の家のVOCALOID達は1年くらいで飽きられてしまったって聞いたけど、私のマスターは...君と出会って
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問題です。
今僕はどこに居るでしょう?
──答えは、家です。
では、僕は何をしてる……されてるでしょう。
──答えは、監禁です。
何ということでしょうか。
僕が愛した人はヤンデレだったのです。
「レン君、私のこと、好きですか?」
好きですよ大好きですけど…!
「じゃあ私だけを愛してますか?」...僕の彼女はヤンデレです
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朝からドキドキだった。
今日は彼女の誕生日!
俺の手には彼女へのプレゼント。
気に入ってくれるかな…
「みーく姉っ♪」
「何?リンちゃん。」
「誕プレはいっ♪」
「え?あ、そっか、誕生日だね、私。」
そう言って笑うミクは天使にしか見えない。
じゃなくて!!...ミク生誕!
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「楽しみね。」
俺たちはグミとの約束通りニコファ●レの前に来ている。
「グミさんまだなのかな?」
見渡してみると見覚えのある碧髪の女の子がいた。
その女の子はケータイ画面を見て必死に頭を押し付けていた。
しかも何か言っている。
「あの人がグミさん…なわけな…」
「あ、隣のレン君っ!!」
人をとなりの...姫君のお城と借金少年(5)-ライヴ-
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「ねぇリン、うっ海行かねぇか!?」
「え、海?」
ファッション誌を寝ながら見ていたリンは顔を上げた。
「ほら夏だし!!」
「…レン変態的想像してるから嫌だ。」
「しっしてねぇよ!!してるけど!!」
「ほらしてんじゃん!!」
「だって水着だぜ!?リン胸ちっちゃいかr」
「殺されたいのか?」
「いえ何で...海 ver.禀菟
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ここは…どこだ…?
宛もなく探し回る。
「誰か…」
返事はない。
何も見えない。
ここは…どこ?
『アナタガ ノゾンダセカイデショウ?』
僕が…望んだ…?
そうか、僕は…
「ねぇっ!!」...Lost Story ver.禀菟
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「…はぁ…やっぱり転校かぁ…」
ミク曰く
「学校も一緒の方が親しみがあるじゃない。」
とのことだ。
確かにそうなのだけれど、問題は…
「小中一環校だからリンとユキと仲良くしなさいよ。」
何故だかユキに嫌われているらしい。
俺と話はおろか、目すら合わせてくれない。
「じゃあ私は高校に行ってくるわ。ルカ...姫君のお城と借金少年(3)-転校-
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「初音!!またお前バイク乗っただろ!!」
「初音!!!!お前の彼氏とか言うヤツから電話来たぞ!?」
「初音!!!!!!」
「はいはいサーセンサーセン。」
「初音!!そんなんだとお前の将来に…」
あーうざ。
真面目になれって?
まっぴらごめんだね。
あんた達みたいになりたくなんかないし。
“良い子”な...くたばれPTA
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「♪~♪~」
屋上に行くと、どこからとなく聞こえる鼻歌。
いつも私は聞き惚れてしまう。
聞いたことないなぁ、なんて最初は思ってたけど、いつしか私の中ではかけがえのない音になっていた。
いつ聞いたのか分からないメロディー。
題名も知らないメロディー。
いつしか私もあのメロディーを奏でていた。
「♪~♪...相愛性理論 ver.禀菟
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「グミちゃん!!」
「何?」
「いやぁさぁ、明日夏祭りじゃん?」
「で?」
「いや、で?じゃなくて。一緒に行かない?」
結構かるーく言ったけど、俺の中では超大事なこと。
一か八かでやっと誘おうと決心して話しかけたんだから。
おっと、自己紹介してなかったな。
俺は始音カイト。
グミちゃんが大好きです!...夏祭り ver.禀菟
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「ミク、今日も歌おうか。」
「はい、マスター!」
それはまだ楽しかった頃。
私の日記の中の鮮やかな日々。
9月×日
私が買われた。
マスターは、私をキラキラとした目で見ていた。
「じゃあ、まず、これを歌ってくれる?」
「はい、マスター!」
私の初任務だ。...うたうたいのうた
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「こっちよ。」
俺は借金から逃れるためにミクさんの家の前に来ている。
が。
「え…。なにこれホラー…?」
「失礼ね。ちゃんとした家よ。」
ぼろぼろだった。
壁はひび割れ、窓はバリバリに割れている。
リアル廃墟だった。
廃墟のわりには建物が大きく、昔は立派なお城だったような雰囲気がある。
「あ、ミク姉...姫君のお城と借金少年(2)-お城-
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「おじさん、一回お願いします。」
「はいよー」
私は金魚。
夏祭りにいる普通の金魚すくいの賞品。
「おじさん、この金魚綺麗な色してるな。」
「ははっ、だろう?注文したらこいつ混じってたんだよ。」
「へぇ。じゃあコイツ狙いで。」
「まいど。」
私のからだの色は水色。
周りの他の金魚は赤色。...金魚 ver.禀菟
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俺は今、人生の危機に面している。
「レン君。お父さんの借金、払ってもらおうじゃねぇか?」
「だ、だから借金なんて…」
「してんだよ!!俺らから一千万の借金をなァ!!」
親父。
一千万、何に使ったんだよ?
昨日の通夜が終わって、1人になった俺が借金を払うなんてあんまりだ。
それに俺はまだ14だぞ?
俺...姫君のお城と借金少年(1)-出会い-
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「…ねぇクオ。」
「何?」
「雨止ませて。」
「無理だな。」
「じゃあこの湿気どうにかして。」
「それも無理だな。」
「あぁもう!何で梅雨なんてあるのよ!!つまらないつまらないつまらない!!」
「ワガママ言うなよ。梅雨でもいいことあるだろ?」
「…例えば何?」
「紫陽花とか綺麗だし。」...紫陽花 ver.禀菟
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「あ゛づー」
「こら、リン。女の子なんだからスカートで扇がない!!」
「めー姉こそ露出おおいじゃーん。巨乳乙(ぼそっ」
「ルカさん!!」
「何か?」
「せっかく美白で綺麗な肌してるんですから、日に当たらないでくださいよ!!」
「嫌よ。私は日焼けしたいの。」
「俺はルカさんの肌が大好きなんですよ!」
...ルカさんの日焼けを必死に食い止めるカイトの話
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「なぁ、まだ着かないのか?」
「何甘ったれてるの!!こんなんじゃあ受験失敗するからね!!」
「縁起でもないこと言うなよ…」
俺は今、この双子の姉(というか俺のほうが精神年齢的に年上)の提案で、蛍を見ようと渓谷に来ている。
蛍とかいうから、今は夕方であり、虫がたくさんがいる時期に時間帯であり…
結論か...蛍 ver.禀菟
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僕は人生最大のピンチに陥っています。
「キヨテル先生、眼鏡は?」
「あ、はいあの…」
眼鏡、忘れました。
というか無くしました。
一切見えません。
「コンタクトにすれば?」
コンタクト買いにもいけないほど目が悪いんです。
パッケージ見えません。
「私、コンビニについていく…?」...眼鏡の消失
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「ごめんなさいっ!!私、彼氏いるんで…」
終わった。
なんで俺はいつもこうなんだ。
すぐ惚れて、告白したら彼氏持ち。
まったく、ついてない。
「ミヤ♪」
「何?」
「私ね、ミヤのためにお弁当作ってきたの!」
「朝渡せば良かったのに。」
「なんかこういうのいいじゃない?」...失恋?(グミヤver.)
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「何!?」
「…うっさい。」
「またかよ…(泣)」
そういって机に顔をつける。
「あれ、どうしたの?(笑)」
「あー、また彼氏持ちだったらしい。」
「へぇ、それは残念だったねっ☆」
「ホントに思ってねぇだろ!!ったく、いっつもミクは…」
「グミヤ、私だってあんたのこと心配してんのよ?」
「…ミク、お...失恋(ミクver.)
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それは、まるでおとぎ話のお姫様のようだった。
綺麗な緑の髪に、整った顔立ち。
この少女を美少女と呼ばずして何と呼ぶのか。
―にしても、何故こんなところで寝ているのだろうか。
ここは、向日葵畑である。
一面黄色の花畑の中にこの美少女がいた。
「死んで…ないよな?」
不安になって揺すり起こす。
「あのー...花 ver.禀菟
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もう過去のこと。
そうやって私は昔の傷を忘れていく。
でも時々心が軋む。
「あのさ、俺、君のことが」
「ごめんなさい。」
こんな気持ちはいらない。
夢のようなこんな感情なんて。
時々、無意識に私は泣いている。
「どうしたの?」
なんて言ってくれる人もいない。...モノクロアクト
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「クオってさ、そんな完璧で疲れねぇの?」
それは隣にいた緑の髪の男――名前はグミヤ。普段はミヤと呼ばれている――がミクオ――通常クオ――に何となく問い掛けた一言だった。
「疲れるって?」
「お前ってさ、頭いいし顔いいし運動神経抜群で優しくてモテるじゃん?」
「そんなことないよ。」
「そんなことあるか...完璧な人生
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私は世界で一番なの。
世界は私のものよ!
「ねぇ。」
「…何?」
「何って何よ。今日の私、どう思う?」
「…いいんじゃない?」
「3つの言葉で返事しなさいよ!」
「……」
「あぁもうっ!もういいわ!甘いものが食べたいわ。」
「はいはい…まったく…我が儘だな…」...ワールドイズマイン
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「白線よりお下がり。」
となりの駅員さんに注意されたのか、と隣を見た。
しかし隣には黒猫が一匹だけ。
「何処に向かうんだい。ここらはもうすぐしんじまうよ。」
黒猫が、喋った。
でも何故か不思議には思わなかったし、もちろん驚きもしなかった。
「今日はね、彼に会いに行くの。」
黒猫を見ると何か悪いことが...【再うp】リンネ【自己解釈】
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いつのまにか私は悲しみの海にいた。
――もう…誰にも見つけてもらえないや…―
「どうして泣いてるの?」
君が、手を差し伸べてくれたんだ。
私は、彼に惹かれていった。
でも忘れてたんだ。
私が、深海少女だってことを。
「キレイ…」
彼が、私と正反対のマリンブルーの海で泳いでいる。
「あっ、」...深海少女【自己解釈】
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「だからぁ、違うってば!!」
「ホント?」
女子って怖…
「ホントだよ!!二人っきりでいちゃいちゃなんてしてないし!!」
「……」
バレた。二人っきりで数学準備室にいたことが。
「…はぁ…」
やっと女子の取り巻きに解放され、学食にパンを買いに行く。
「グミ先に行っちゃうし…」
「くっつかないでくださ...学パロみたいな㊦
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―『絶対好きにしてみせますから。』―
「はぁ…」
「ミク最近溜め息ばっかりだよ?大丈夫?」
グミはなんて優しいんだ。
さすが私の親友。
グミになら話しても大丈夫だよね。
「告白、されちゃってさぁ…」
「え!?誰から!?」
「驚かないでね?」
「うんうん!」...学パロみたいな㊥
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