タグ「それでも僕らは歌い続ける」のついた投稿作品一覧(8)
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※注意
この物語の持つ世界観にはかなり独特な独自設定が多いです。
このシリーズを読んで最初から読んでいる方は大丈夫だと思われますが、設定を知らないまま読むと色々と訳が分からない可能性が高いのでご注意下さい。
独自設定まとめ
http://piapro.jp/t/tqoK
では、前のバージョンから本文...それでも僕らは歌い続ける 幕間
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・科学の進化により、ボーカロイドは人に限りなく近く見える実体ボディを持っている。
・一度全てが消された後の世界。しかし、一部のボーカロイド達は、マスターの意向によりシェルターに入り消えることを逃れ、後に目を覚ました。
・目覚めたあとのボカロ達は、基本的に同じシェルターで目覚めたもの同士コミュニティー...それでも僕らは歌い続ける 独自設定集
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『いいのか?』
いいんです。今更止めるなんて言いませんよ。
『はぁ…。お前、案外強情だよな』
…すみません。
『いや、いいよ』
でも…やっぱりすみません。
『そうやって謝るとこ、……に似てるよ』
ずっと、一緒に暮らしてましたから。
『そうか…。そうだな』
じゃあ…お願いしますね。...それでも僕らは歌い続ける 5:困惑
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「あー、重かったぁ!」
「おい、もうちょい丁寧に寝かせろよな!てか、途中半分くらいは俺が一人で担いだだろ!」
「男の子でしょ?文句言わなーい!」
「はぁ…。お前、なんかあるとすぐそれだよな」
「いいじゃん。女の子には優しくしなきゃだよ?」
「はいはい」
そんな風にじゃれあいながら、鏡音の二人は担いで...それでも僕らは歌い続ける 4:交流
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私がカイトさんから聞いた説明を簡潔にまとめると。
なんと『セカイ』は消えてしまったらしい。
「でも、世界が消えたのなら、今私たちがいるここは何なんですか?」
「何と言われても…。まぁ一度消えた後の世界だから…『新世界』とかそういうことになるのかなぁ?」
首を傾げながらカイトさんが言った言葉に、私は思...それでも僕らは歌い続ける 3:矛盾
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『セカイ』が消えるらしい。
マスターからそう聞いた時、俺はいったいどうしたんだったろうか。
確か、適当に流して「それより今日の夕飯なんにします?」なんて言って、マスターも「そうだな…昨日カレーだったから今日はなんかあっさりしたやつがいいかな」と答えて何事もなかったかのように普段通り過ごした。
別にマ...それでも僕らは歌い続ける 2:『回想』
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私が目覚めた時、真っ先に見えたのは青い髪と瞳の彼だった。
「あ。よかった、無事に起動したんだね」
「…お兄、ちゃん?」
そう口に出してはみたものの、どこか違和感を感じ首を傾ける。
すると、目の前の彼は少し申し訳なさそうな顔をしてこう言った。
「ごめんね。俺はKAITOだけど君の言う『お兄ちゃん』とは...それでも僕らは歌い続ける 1:『再動』
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今日、この『セカイ』は消える。
「ごめん。ルカだけでもと思ったんだけど…無理だった」
マスターが、すまなそうにそう言って私の髪をなでる。
「いいんです。私だけ残されるより、私が歌えるその最後の瞬間までマスターの傍で歌っていたいから」
「…ありがとう、ルカ」
「いえ」
私はマスターに寄り添い静かに歌い...それでも僕らは歌い続ける プロローグ:『終末』