タグ「巡音ルカ」のついた投稿作品一覧(4)
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「…それで?」
「え?」
「…そろそろ帰った方がいいんじゃないか?」
あれから、半刻が過ぎた。彼女は手持無沙汰にコーヒーを啜りながら、降りしきる雨を、俺の後ろの窓から眺めている。
外はとっくに夕闇が支配している。さらに、もうすぐ夕食時。
もういい加減、帰りたいんだが、と思いながら、ややボーっとしてい...[小説]君に傘を、俺に君を 後篇[ぽルカ]
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今日の早朝から降り続く雨は、出かけ方にバケツをひっくり返したかのようなものへと変わった。先程からひっきりなしに叩かれるこの傘の限界も近いだろう。
雨によって煙る視界に目をひそめ、俺は大きな溜め息を吐き出した。
「こんなことになるならば、出掛けるのではなかった…」
天気予報ではここまで酷い雨が降るとは...[小説]君に傘を、俺に君を 前篇[ぽルカ]
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ホントの闇を知ってる?
目に見えたりするものなのよ
もしそれを見つけたなら優しく抱いてやってくださいな
人知れずうち出来た地下都市
そこは闇が蔓延[ハビコ]る魔の都市
でもホントの闇はそこじゃなく
もっと奥深いところ眠ってる
地上[ウエ]から差す光は希望なんかじゃなくてさ
彼らの闇濃く照らし出すも...未来都市-two sides world-
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夢がおわる楽園[エデン]
甘い果実に口付けて
白いドレス捨てて
君の胸に飛びこみたぃよ【注1】
lu lu lu lu 甘い
果実に口付け
知らないわたしの
感情芽生える
小鳥歌う木陰
翡翠[ヒスイ]の髪をなでつけて...陽炎