タグ「巡音ルカ」のついた投稿作品一覧(11)
-
夜と朝の隙間の ほつれをすり抜けて
十と七つの坂を 越えた場所に君はいた
見慣れない長い髪と 少し垂れた大きな耳
どんな姿でも構わないよ 君は君のまま
帰ろうよ また一緒に じゃれ合いながら空を眺めよう
悲しそうな瞳で僕を 見つめたりしないで
旅の終わりを告げる 歌声に目を細めた
いつかこんな日が来...ねこのうた
-
ねこのうた
-
古より伝わりし 禁断の錬金術
極彩色に輝けり 星が巡れば
全てぶち
信者達は集いて 一様に生命尊び
神の御業に涙し 歓びの歌 響かせる
ひよこ☆クラブ
人並みの人生も 横道に逸れたら
転がる石の様に Rolling stone
一掴みの夢を 四畳半の部屋で
拳に託して Get your dream...ひよこトラッド
-
ひよこトラッド
-
「ハダルの花」
文章:江田K
原曲:月代白亜(http://www.nicovideo.jp/watch/sm9605356)
「《ハダル》との接続を確認――」
意識がかりそめの空を舞い、大小合わせて六基からなる《ハダル》は幾つかのプロセスを経て、私の元に情報をもたらした。
ひとつずつゆっくりと...SS小説「ハダルの花」
-
かりそめの空を舞い ひとつずつ火を灯す
点と点を結び その線はしなやかに
交差を繰り返して 集まる 集まってゆく
やがて全てを抱き 今もなお 膨らみ続ける
はかないバランスで保たれた 不確かな意識
この森のどこかで あなたを求めて旅をしている
必ず逢いにゆくよ
まだ見ぬあなたの瞳が
この胸に焼き付い...ハダルの花
-
ハダルの花
-
ある日、彼の友達がお見舞いに来た。
五人。
男の子も女の子もいた。
彼の学校の友達のようだった。
私は黙って本を読むフリをして、盗み見ていた。
みんな笑っていた。
明るい笑い声が響くたび、私は耳を塞ぎたかった。
うるさい。
聞きたくない。
そんな顔は見たくなかった。...SS小説「蜜柑(後編)」
-
縁側で空を見上げる。
いつもよりも、高く抜けるような快晴の冬空。
こんな空の色をよく覚えている。
その日。
私の日常は打ち破られたと言っていいかもしれない。
ずっと見慣れた景色がある。
白いベッドの向こうにある四角い窓のまた向こう。
冴え冴えと蒼い空が遠く高く広がっている。
時に空...SS小説「蜜柑(前編)」
-
頬に吸い付く 朝の霧
果てより遥か遠く 空の蒼
大きくうねる 時の波間に
小さな思い出 そっと流したの
閉じた本の隙間から 吹く風が運ぶは
甘い蜜柑の香り あなたが好きだった香り
この季節が訪れると 身体が覚えてる
言葉よりも重たく 浮かぶ白銀
些細な巡り合わせに 夢を見て
生まれた 嘘も吐息も 塵...蜜柑
-
蜜柑