Satellite

サテライトの光が照らす白と黒の世界に
落ちた欠片を求めて歩くどこまでも
君と私の間を繋ぐコスモでは
足掻いても息ができないんだ
横目で見た君の顔は憂鬱げに陰り

戦場の双子

お互い背中を預けてた
あの頃とはもう違うのね
背を向け踏み出す横顔に
決意が刻むPeine（悲しみ）
幸せ綻ぶ日々だった

幻想の幸

作り物の幸せに溺れても
上辺の幻想に憧れても
見失いたくないもの
踏み止まりたい刹那がある
移ろいゆくものは信じ難く

自由落下

足かけた窓の向こう
水色の淡い宇宙
薄れた星が遠のいて
もうすぐ私も消えるんだ
もう一度　

ワスレナグサ

ガラスに遮られた世界の外は
まばらな水玉が降る午後
車がコンクリートを滑っていく
扉閉じて道を巡り
捜しあてた君の姿を

君のための学生時代

特に刺激もない毎日
友達のことしか見えなくて
当たり前に過ぎてゆく
若草色の日々
秋近き　夏の終わり