タグ「神威がくぽ」のついた投稿作品一覧(6)
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わたしは。
なにも、しらない。
絡めた指の、ほどき方
男の、節ばった大きな手のひらが、頬を包んできた。
まるで壊れ物にでもするみたいな、そんな動き。
「……メイコ」
僅か十数センチの距離で、名を呼ばれる。
大層低く、どこか呻るような響きが、胸の奥をざわつかせた。
「…何よ」
強がって、そ知らぬフリ。...*小説*がくメイ*絡めた指の、ほどき方*5/5はMEIKOの日!*
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唇から滴る甘い言葉
君の為だと笑ってみせる
誤魔化す為に傷付くなんて
丸で道化みたいだね
あの日重さに耐えかねて
放り出した色んなもの
今になってその重さの愛しさに気付く
壊れかけたこの世界
モノクロに沈んでいく
あんなに美しかった夕日さえ...モノクロ
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それでも君が、好きなんだ
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結局、埋まるのは物理的な距離
この腕に抱き寄せて、愛を囁いたって
触れられない、キミの心
どうして別の個体なんだろうって嗤う
この身を捧げて、盾になったって
手に入らない、キミの全て
明日になったって、いつになったって
この焦燥感は、消えやしない
これで最後だからと身体繋げた
ケロイドみたいにその肌...ケロイド
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この腕に抱く、しなやかな肢体
水を欲しがるように
酸素を啜るように
音の葉を待つように
ただ、ただ
強欲に、貪欲に
欲しがった
lust to you
何と小さな命だろう
それを潰す事は、どれだけ容易いか...*小説*がくメイ*lust to you*
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「ずっと、貴女に…触れてみたかった」
突然、に。
彼は、この身体を抱きしめた。
初めての、人
「MEIKO殿」
呼ぶ、声。
そんな風に呼ぶのは、一人しかおらず。
MEIKOが振り返れば、そこにいるのは案の定。
紫の長い髪を後ろに束ね、かなりカッコいいという部類に入るであろうその顔に、優しげな微笑を浮...*小説*がくメイ*初めての、人*