タグ「巡音ルカ」のついた投稿作品一覧(17)
-
第十二話 ―日の丸印の―
「みんなに問題です!!」
ミクが手をあげる。
道行く人の視線がミクに集中した。
「どうぞ。ミク姉」
リンがミクを指した。その表情からは、恥ずかしいからやめてくれというのが伝わってくる。
「武蔵といえば、私にとって欠かせないものがあります。それはなんでしょう?」
「ハル...千本桜 ~脱走姫様~ 第十二話
-
第十一話 ―君の声も―
「…」
過去にルコの身に何かあったのだろうか。
ルカはテトに話しかけてみることにした。
「ルコ君、昔何かあったんですか?」
「ええ…。ルコ自身に何かあったわけではないのですが……」
そう言ったきり、テトは黙り込んでしまった。
気まずい空気が流れる。
言ってしまってからルカは申...千本桜 ~脱走姫様~ 第十一話
-
第十話 ―少年少女―
「色々ありがとうございました!」
メイコが代表して頭を下げる。
ミクはいつも「代表はメイコさんなんだなー」と思いつつその姿を見ていた。
「本当にありがとうございました!!私どれだけ感謝しても足りないくらいです!!本当に、本当に本当にありがとうございました!!」
ルカが頭を下げた...千本桜 ~脱走姫様~ 第十話
-
第九話後編 ―安楽浄土厄払い―
頬をさする。
顔が熱い。
姉にしてもらっただけなのに、何か変な感じがする。
こう…、ドキドキするというかなんというか……。
熱いものが心から噴き出している。
さっきからミク姉がにやにやしながらこっちを見てくる。
「何?」
と聞いても
「べっつに~?(ニヤニヤ)」...千本桜 ~脱走姫様~ 第九話後編
-
第九話前篇 ―安楽浄土厄払い―
「も、ぜんッぜん見つかんないよぉ……」
「手がかり全く掴めませんね…」
「私の妹も元の名前は分かるけど、今はどんな名前で呼ばれているのか分からないわ……」
ミクがお茶を一気飲みする。
今、お茶屋で休憩をしている。
「ここのお茶屋さんはお庭にこだわってるんだって!」
「...千本桜 ~脱走姫様~ 第九話前篇
-
第八話
7人は川沿いを走っていた。
「ねえ、あそこ見て!」
リンが指差した先には、川に沿って風車が道を作っている。
色とりどりの風車が風が吹く度にまわり、とても美しい光景が広がっている。
「すごく綺麗…。だけど、なんか寂しい感じがするね」
「そうですね。何がそう感じされるんでしょうか…」
「僕はこ...千本桜 ~脱走姫様~ 第八話
-
第七話 ―二輪車転がし―
目が覚める。
今日も宿に泊まった。
料金は全てカイトが支払うことになっている。
ハルが
「ここには二階もある部屋があるんですねー」
と言ったため、二階つきの部屋に泊まっている。
寝室は二階である。
――カイトさんも典型的なバカだな。
レンはそう思いつつ、大あくびをしながら二...千本桜 ~脱走姫様~ 第七話
-
第六話 ―環状線を走り抜けて―
「あの…」
「なんだい?ハルちゃん」
「さっきから近いです…」
「そうかい?僕はこれがベs…『ゴッ』
メイコが煙草で後頭部を殴った。
「近い。離れな。ハルが困ってるじゃない」
「俺は紳士的にお近づきに…」
「どこが紳士的なのよ」
「メイコさん。私、気づいたんですけど」...千本桜 ~脱走姫様~ 第六話
-
それぞれのキャラが固まってきたので、設定。
初音未来(ミク)
桜花国の王女。双子の妹として生まれたため忌み子とされ、音瑠(ネル)に引き取られた。
五歳の時、城へ連れ戻され王女となった。鈴(リン)と蓮(レン)は血がつながっていない兄弟。
ネギと音瑠(ネル)がつくったネギ飴が好き。基本的に人の話を聞かな...千本桜 ~脱走姫様~ ―設定―
-
第五話 ―見た目は将校―
いろんな人の情報をたよりにたどり着いた場所。
「吉原?」
「ここは違うわ。政府に正式に認められていない遊郭よ」
「本当にここなんでしょうか…」
「そうなんだと思う。変なことされる前に連れ戻しにいかないと!」
街に足を踏み入れる。
色っぽい綺麗な着物を重ね着した女の人が新造を...千本桜 ~脱走姫様~ 第五話
-
再出発
レンが帰ってきた次の日、ミク姉が帰ってきた。
さすがに自分一人では無理だと思ったのでリントに協力してもらったが。
KAITOさんとテイさんは消えてしまった場所が分からなかったので、再生させることはできなかった。
ミク姉の部屋はすでにがくぽさんの部屋になっていたので、テイ姉さんの部屋を片付けて...家族の消失 ―完結編―
-
暴走
「全員、部屋のドアを閉めろ!!」
というマスターの声が聞こえた。
「どうしたんですか?マスター」
「テイが暴走した。何か変なウイルスでも入ったのかもしれん」
本当かよ。...家族の消失 ―鏡音編①―
-
―番外編―過去
俺は、もともとアンインストールするのを楽しんでいたわけじゃない。
MEIKOに関しては、本当に仕方がなかった。
が、何もできなかった俺に感謝しつつ消えていくその姿に、何故か快感を覚えた。
自分でもおかしいと思う。
それから、あの姿を見たいという衝動が襲ってくるようにな...家族の消失 ―番外編―
-
新入り
今、布団の中だ。
ミク姉のネギ抱き枕を抱いて寝ている。
ベッドの頭あたりの部分の壁に小窓がついていて、開けるとレンの顔が見える。
いつもここの小窓を開けて、レンとしゃべりながら寝る。
「ねぇ、レン」...家族の消失 ―初音ミク編⑤―
-
設定
―その他の設定―
デスクトップ
マスターと直接会話できるのはここだけ。
レッスン場所・集会所として使われる。
初音ミクがアンインストールされたところ。
...家族の消失 ―設定―
-
存在していた証
ミク姉の部屋は綺麗に整頓されていたが、女の子らしいかわいらしさがあふれている。
そんな部屋だった。
あ、これ、ミク姉とおそろいで買ったストラップだ…。
私が黄色のネコでミク姉が黄緑のウサギ。そして、両方ともト音記号がついている。
ミュージックプレーヤーにつけてくれてたんだ...家族の消失 ―初音ミク編④―
-
その後
ミク姉がアンインストールされてから三日が経とうとしていた。
仇をとるといっても、何をしていいか分からなかった。
ひそかにマスターに復讐しようと思いながら、平然を装ってルカ姉達に接していたつもりだったのだが。
「…リンちゃん、どうかしたの? あ、ミクちゃんのこと?」
「え、あ…。う、うん。寂し...家族の消失 ―初音ミク編③―