タグ「和風」のついた投稿作品一覧(13)
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射干玉の闇を引き裂いて 一つ二つと鬼火が踊れば
さぁ集え 妖たちよ はじまるぞ party night
人の世には在らざらん たぐいまれなる美貌
九尾の姐さん その姿は艶やか オナゴの妖の憧れ
強欲なオノコを ころころ転がす 婀娜な笑みの不敵な妖(ひと)
そんな姐さんの地雷は一つ 乙女にゃ御歳は禁句...妖party night
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紅さした横顔は 母に似てと人の言う
母の顔知らずして 答えられねど
門前の小僧は習わぬ経を読み
色街の女は 何知らずとも媚振りまく
色と欲とが子守唄
骨の髄まで街に染まり 言の葉飾って
惚れた腫れたは世迷言
煙管の煙が目に染みて 涙がこぼれた
影帯びた眼差しは 誰に似たのか
根も葉もない噂 数多...浮河竹【作曲:malka様】
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膝を抱えて泣いていた この子はどこの子小さな子
人の子 人の子 迷子の子 君も一緒に遊ぼ
追いかけっこ かくれんぼ お次は何して遊ぼうか
小さな手と手つないだら 胸がポカポカするよ
きっと君は忘れてしまう 僕らと遊んだことすべて
それはきっと夢や幻 淡雪のように消えるもの
それはわかっていたんだけど...神隠し【曲募集】
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澄んだ青空 響くは鳥の音
巣立つ吾子の 輝く笑顔
門出を迎えし喜びに 一筋の寂しさ覚え
こぼれ落ちそうな涙をこらえて 吾子に告げる
「達者で暮らせ」
離れて暮らす我にはただ
祈ることしかできぬけど
吾子よ吾子よ 汝が道に
いつまでも 幸いあれよ...寿歌-ほぎうた-【作曲:なおる様】
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からりころりと 下駄の音鳴らして
そぞろ歩く 祭りの夜に
夜店の明かりに誘われ
立ち寄りたるも また楽し
あれやこれやと 指さしはしゃいで
笑う吾子の いとしき姿
夜空咲いた大輪の花
今を盛りと咲き誇る
空を見上げ さざめく吾子の
手を引いた 祭りの夜に...祭りの夜
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望めばなんでも 与えられてきた
着物や帯や簪(かんざし)すべて
わがまま放題 望んだとおりに
蝶よ花よと 育てられてた
だからこそなんでも 叶うものと信じてた
けれどもそなたの心だけは 妾(わらわ)の手に入らぬ
いかなれば妾のこと そなたは見てくれましょうか
そなたのことだけを ただ恋い慕ってお...戀唄
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あなたは憶えてますか 春の日の約束を
あなたは憶えてますか 私との約束を
今日も里には深々と雪降り積もる
あたり一面白く染め上げて
立ち尽くす山桜(わたし)にも 幾重に降り積もる
雪はこの樹木(からだ) 心も凍えさせる
然ればこそ 私は優しくて暖かいあなたの夢を見て
微睡みながら冬を過ごします
あな...春待ち桜
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叶わぬ願いと知りながら それでも夢を見る
色と欲とが渦巻いた 眠らぬ街の片隅で
今宵も一夜(ひとよ)の 恋のまやかしを
帯紐といて私事(ささめごと) 枕重ねて戯(たわむ)れて
虚飾と欺瞞(ぎまん)の 夜は更けていく
空を舞うこと夢に見る 籠の鳥には
見えぬ鎖が 絡まりついて
気付けば習いは性(さが)...籠の鳥【作曲:ヲタ乙様】
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これが恋だと 気付かぬまま 淡い思い胸に抱きしめた
夕闇が迫る帰宅途中に 突然の雨
止む気配見せず 降りそそぐ夕立
雨宿りをした 家の軒先で 途方に暮れる中
何も告げぬまま ただ差し出された 一本の傘
惑う私に 傘握らせ 止める暇もなく立ち去った
降りしきる雨 濡れるままに 走り去るその背を見送った...初戀の唄
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語るも愚かなことだと 世の人はいうでしょうか
でも、あちきにとっては 一生一度の恋でした
幼馴染がおりました 幼くとも真剣に
二世の契りを交わし 共に在る日 待ちわびて
されど家計は火の車 この身体は色街へ
世を儚むあちきを 背...永久恋歌【作曲:紫。様】
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朧月夜に咲き誇るは 薄紅の花
月の光に照らし出され 淡くほころぶ
今宵はそう 一人手酌(てじゃく)で 過ぎし日々を偲(しの)ぼうか
懐かしくも 思い浮かぶ そなたの横顔
かざす盃(さかずき)に映り込む 薄紅の花
ひらりひらりと音もたてず 風に舞い散る
今宵はそう そなたの好む 舞を一指(ひとさ)し舞...朧月夜 【作曲:なおる様】
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隣の山ひとつ越え
もうひとつ山越えて
はるばる遠いとこから
めんこい嫁御が来た
めでたや めでたや
今宵は宴じゃ
響くは高砂(たかさご)
厳かに
強く鯱張(しゃちば)る花婿と
頬(ほお)染める花嫁さんの...華燭の典【作曲:なおる様】
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白粉(おしろい)はたいて紅引いて
金の簪(かんざし)笄(こうがい)髷(まげ)に差し
仕上げに打掛かさねれば これがあちきの戦装束
おいでなんし旦那様 ここは泡沫(うたかた)夢の園(その)
今宵も鐘の音(ね)が響き 大門(おおもん)が開かれる
濡れたまなざし一つで囲い込み 甘い吐息ひとつで絡めとる
手...徒花の唄【落選作】