タグ「巡音ルカ」のついた投稿作品一覧(11)
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カイトの家のリヴィングでは、エアコンを二十八度というやや高い温度設定で使っている。
そのせいかソファで横になり、眠っているミクは、首筋にうっすらと汗をかいていた。
テーブルの上には、大量の英語のテキスト。
ヒアリングのためのポータブルオーディオプレイヤーに、ヘッドフォン。
英語の声(D...V3 ENGLISH の前日 The ミクさん
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悪い男 番外編 ~影の人~
「ルカ、お茶入ったわよ」
両手にマグカップを持ったメイコが、リビングに入ってきた。
「ありがとうございます。お姉様」
ソファで寛いでいたルカの前とその隣にカップを置き、メイコはルカの隣に座ると、早速コーヒーを飲み始めた。
「どう、ルカ。仕事には慣れた?」
カップ...悪い男 番外編 ~影の人~
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Act1 鏡音レン
一階にあるリヴィングから、三階にある自室に戻ろうとした鏡音レンは、途中の二階で、とある部屋の前に立つカイトを見つけた。
そこは『カオスの部屋(悪い男3番外編「カオスの部屋」参照)』と呼ばれる、この家最大の謎の部屋だった。
真剣な顔で扉を見つめるカイト。
いつもは穏やか...V3の前日
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悪い男 7 がくぽのローズレッド
ノックを軽く二回。
「俺です。迎えに来ました」
三階にあるルカの部屋まで、がくぽが迎えに来たのは、仕事に行く為ではない。
今日は二人でだけでの観劇。
ルカが観たがっていた、ミュージカルのチケットを手に入れ誘ってみると、喜んで誘いを受けてくれたのだ。
「どう...【ぽルカ】悪い男(7)~がくぽのローズレッド~
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姫 桜-Himezakura-
満月の光が闇と寒空を貫き、地上に落ちる。光は男の影を、地面に映し出した。
「姫桜へは、この道でいいのですか?」
黒いスーツに黒いネクタイ、そこに黒いトレンチコートを羽織った若い男が、道行く老人を引き留めて尋ねた。
「姫桜?! やめなさい。あんたも新聞ぐらい...【神威がくぽ】姫 桜-Himezakura-【巡音ルカ】
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悪い男(5)~がくぽの恩義~
エプロンのポケットに入れている携帯から、メールの着信を知らせる音が鳴った。
シチューをよそうために手にしていた皿を、調理台に置き、カイトは携帯電話を取りだし、ボタンを操作した。
「めーちゃん?」
『ルカと飲んで帰るから遅くなるよ~( ̄ー ̄?).....????』...【ぽルカ】悪い男(5)【カイメイ】~がくぽの恩義~
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初 恋~Femme fatale~
あなたと出会って、俺の全てが動き始めたのか、狂い始めたのか……。
ファンから貰った深紅の薔薇の花束とプレゼントを抱え、車から降りた俺に声を掛けたのは、隣の家の住人、メイコ殿だった。
「がくぽ君、お帰りなさい」
送ってくれたスタッフに礼を言い、車のドアを閉め...【ぽルカ】初 恋~Femme fatale~
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悪い男(4)~カイトの戯れ がくぽの本音~
「ただいま」
そう言いながら巡音ルカがリビングに入ると、テレビの前にコの字型に置かれたソファに座った男達が振り向いた。
「お疲れ様、ルカ殿」
「お帰り、お疲れ様」
一人はこの家の住人であるカイトなので、別にどうとも思わなかったが、もう一人は隣に...【カイメイ】悪い男(4)【ぽルカ】~カイトの戯れ がくぽの本音~
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悪い男(3-下)番外編 ~ルカの悪い男~
『明日、十時に迎えに行きます』
メールの文章は、尋ねるものではなかった。
それでも『結構です』とか『一人で行けますので、迎えはいりません』
といば、メールの相手は了承しただろう。
けれどルカはそうは返信しなかった。
『お好きに』
絵文字もなく、...【ぽルカ】悪い男(3-下)番外編 ~ルカの悪い男~
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悪い男(3)~鏡音レンの反乱(下)~そしてがくぽ編
「義兄者(あにじゃ)?」
二階を通り過ぎようとするカイトの背に、がくぽは声を掛けた。
「なに?がっくん」
「打ち合わせは義兄者の部屋ではないのか?」
「うん、今日はバナナイスだし、レンの部屋でやろうと思って」
「ああ、そうですか」
...悪い男(3)~鏡音レンの反乱(下)~そしてがくぽ編
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悪い男(2)-がくぽの華-
コーヒーの載ったトレイを手に、スタジオに戻ってきた神威がくぽは、目当ての人をすぐに見つけた。
色鮮やかな長い髪、綺麗と可愛いがいい感じで合わさった、魅力的な顔立ち。ほっそりとした姿態に似合わぬ、豊かで形のよい胸。網タイツに包まれた、すっきりと伸びた長い足。黒いミニの...【がくルカ】悪い男(2)-がくぽの華-