タグ「猫村いろは」のついた投稿作品一覧(72)
-
【猫村いろは】恐山ル・ヴォワール【カバー】
-
こびりついた劣等感と こじ開けた君の本音を
熱くて深いリビドーに溶かした
其れを愛と呼ぶのでしょう
錆びついたペンが 掠れた文字を描く
焼けついた羊皮紙に乗る想いは
君に届くのだろうか
さよなら 空につぶやいた どこまでも続く蒼穹に
彼方に君はいるのだろうか
目を閉じて祈った
傾けたショットグラスに...Requiem
-
Requiem
-
つまらない世界だった くすんだ僕の瞳
何も書いてないはずの空気 必死に読んで
やるせない気分だった 景色に溶けた僕は意思のない透明人間だ
息がしづらいなあ 生きづらいなあ
言葉も出ずにただ喘ぐだけ 僕の存在はちゃんと見えてますか?
僕の居場所は現実にありますか?
何重も何重も 端末のフィルターにかけ...Filter
-
Filter
-
吐き出した言刃が 巡り巡って僕を傷つける
相手の傷を知り はじめて僕の未熟を知るんだ
僕と君 全然違う人間なのに
世界は何故か 「同じ」を求めて
無責任な同調は 歪な一体感を生む
少しずれた不協和やビートが
分かり合えなくても 不思議と心地いいんだ
一度出た言刃は 二度と口の中には戻らなくて
行き場...Liberality
-
Liberality
-
少女の僕は 彼の国の王子に恋をした
でも少年の私は 一国の王子だからその恋は叶わない
***
少年の私は 手綱を引き 剣を携え
数多の兵を従え 勇敢に進む
確かにそれは私だけど
それでも それでは 少女の僕は…
この愛は何処へ行くの この想いは何処へ
この身を引き裂く この熱情は
私の 僕の 心の形...Sapphire
-
Sapphire
-
卓袱台にごはん 温かいごはん
朝のごはんの 相手は電波
四角い箱に映る景色は 広い草原翔けるドラゴン
ドラゴンは卵をあたためて 産まれた子供と生きてゆく
ぼくも あのドラゴンみたいに
愛されてみたいと 思った
ぼくが もしドラゴンだったら
もっと自由に 生きられたのかなあ
広い コンクリートジャング...コドモドラゴン
-
コドモドラゴン
-
揺れる草花 薫る風に誘われて
響く唄声 来る 閃くその光
滲む傷跡 吹きすさぶ花弁
焼き付けた記憶に 痛み軋む心
さあ、いざ立て旅人よ 手と手を繋ぎ
永遠に歩いていく 地平線の彼方にHistory
唸る雷鳴 響く木霊に導かれ
空に泡沫 迫る 淋しさと暗闇
君の唄声 切なさに揺れても
懐かしいあの地に...History
-
History
-
青空の向こうに 僕の思い出を託した
君との記憶は 波間のビンの中
駆け足で過ぎてく 刹那に冷や汗をかいて
来年の今頃に 君は隣にいないんだ
抱えきれない重い感情を 何処までも澄み渡る空に投げる
真っ白な未来に 色を乗せるように
今 想う全てを 紙に描こう
透明なガラス越しに 見える世界は
きっと 今...Memory
-
Memory
-
不器用で低能で どうしようもない僕は
それでも一人前のプライドは大事に持っていて
小器用で所謂勝ち組で見下す奴等を 心の底で蔑んで見下し返してた
溜まり続けるタスクに辟易としながら
繕った笑みの裏側に 永久に続く闇を視る
頑張って頑張れって 壊れて やっと認められて
そんなんじゃ死んだ僕の心は遣り切...はぐれもの
-
はぐれもの
-
何処かの誰かが造った依存症で 誰かの目が死んだらしい
何処かの誰かが付けた病名で 誰かのナニかが救われた
空っぽの身体はユラユラ揺れて 嘲笑える怒れる欠伸も出るよ
でも僕のちっぽけなプライドが 涙を許さなくて
ガタガタ震えた僕は 脳心不全で死にました
次は何処へイこうかな 産まれる胎は選べるかな
ガ...CurtainCall
-
CurtainCall
-
古い楽譜はもはや解読不能で
そこに込められた“想い”は何も伝わらない
壊れた楽器が奏でる錆びついた音は
まるで終焉を予感する鐘の音のようだ
世界に鳴り響くこの不協和音に
感覚を研ぎ澄ます
さあ、最期の音楽を奏でよう
空に 唄声 鳴り響けオーケストラ
これは この世の終わりを嘆く 命の叫びだ
響け 遠...Conductor
-
Conductor
-
いろはV4
-
口から滑り落ちる 何気ない言刃が
自分の世界の 崩壊の呪文だ
壊すのが怖くて 殻に閉じこもると
加速する終焉 “関係”は終了です
ヒトは独りで生きていけないのに
「甘えるな」ってお決まりの常套句
そんな常識で僕のことを縛らないでよ!
他人から見える自分の姿は 本当の僕と違うから
自分のことも解らない...Distance
-
Distance
-
どうせ自分なんて…とか お役に立てなくて…とか
本音は 可愛い自分を認めて欲しいのです
***
自分に自信がないから どんどん自分を下げるけど
「そんなことないよ」って言って欲しいの
見え透いた自己愛に お決まりの反応
ペラペラなやり取りの中 “本音”はありますか?
美しい上澄みに ドロドロの心を隠...RottenApple
-
RottenApple
-
宵闇に紛れる黒 星屑のように瞬く瞳
フラフラ踊る爪先が向かうは
貴方と私の理想郷(シャングリラ)
首筋を擽る指先を 舌先で味わうの
視線と視線が絡み合い
か細く鳴くは小夜曲(セレナーデ)
大好きな貴方の香りに包まれ これが私の幸せなの
さあ、ふたりの物語を綴ろう
あたたかいこの部屋で…
***...L'amore
-
L'amore
-
夏は夜 片手にあるは林檎飴
暮れなずむ 夜空にあるは閃光の花弁
きらり きらり 聞こえる囃子に
心踊り こぼれ落ちるは紅
それは 夏を彩める 彼岸花
濃紺に一片 線香花火
刹那の静寂に 耳を澄ます
どうか、ずっとこの楽しい一時をと
落とさず願うは 悲願花
宵の中 きらめく紅は林檎飴...夜祭唄
-
夜祭唄
-
綿菓子みたいな雲 広がる憂鬱な雫
カラフルな彩りを乗せた
それは、まるでドロップみたいね
ぽつぽつ きらきら 朝日にきらめく
きみの頬に伝う雫は 温かい形をしていたね
降りしきる雨の中 さあ、傘を捨てて踊ろう!
きみが嫌うものは全て
ぼくが受け止めてあげるから
ドーナツみたいな雲 くるくる回り廻る風...ドロップ
-
ドロップ
-
箱の中を揺られる ぼくの身体
車窓の外 離れていくぼくの居場所
集まる“不快”に眉をしかめて
舌先の音で“不快”を感染す(うつす)
黄色い線の外側で 身体がバラバラになったら
きっと、ぼくのことは忘れて
世界は進んでいくのだろう…
箱の中の言いなり ぼくの身体
暗黙の了解に 軋む心
集まる“不快”に...Journey
-
Journey
-
「これだから最近の若者は…」
投げられたセリフは遥か彼方
無能な上役(うえ)は玉座に座り 捨てられた子供は泥を呑む
失敗作だ!と嗤う目は そのまま己を映す
本当に要らないのは お前らだと…!
さあ!立ち上がり 売られた恩を仇で返せ!
せせら笑うやらしい顔の 仮面を叩き割り
喉元を噛み切れ!
「これだ...Advance