タグ「GUMI」のついた投稿作品一覧(56)
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こびりついた劣等感と こじ開けた君の本音を
熱くて深いリビドーに溶かした
其れを愛と呼ぶのでしょう
錆びついたペンが 掠れた文字を描く
焼けついた羊皮紙に乗る想いは
君に届くのだろうか
さよなら 空につぶやいた どこまでも続く蒼穹に
彼方に君はいるのだろうか
目を閉じて祈った
傾けたショットグラスに...Requiem
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Requiem
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つまらない世界だった くすんだ僕の瞳
何も書いてないはずの空気 必死に読んで
やるせない気分だった 景色に溶けた僕は意思のない透明人間だ
息がしづらいなあ 生きづらいなあ
言葉も出ずにただ喘ぐだけ 僕の存在はちゃんと見えてますか?
僕の居場所は現実にありますか?
何重も何重も 端末のフィルターにかけ...Filter
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Filter
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瑠璃色の空 陽の光にきらめく雫
それはまるで 笑顔の下に隠した泪のやう
降りしきる雨 それでも云う「本日は晴天なり」と
わたくしと貴方の思いは異なれど 御嫁に参ります
はらはらと ぽつぽつと 落ちる雫
傘の色 御輿は進みゆく
きらきらと 伝いゆく その雫は
喜びか 哀しみか…
想いの名前はわからない...狐雨
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狐雨
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少女の僕は 彼の国の王子に恋をした
でも少年の私は 一国の王子だからその恋は叶わない
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少年の私は 手綱を引き 剣を携え
数多の兵を従え 勇敢に進む
確かにそれは私だけど
それでも それでは 少女の僕は…
この愛は何処へ行くの この想いは何処へ
この身を引き裂く この熱情は
私の 僕の 心の形...Sapphire
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Sapphire
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(Dolciss.)
道端に 落ちている幸せを
鍵のついた小箱に そっと集める
喧騒の中で 肩を落とした時
鍵を開けて そっと微笑むの
螺子を回せばオーケストラ きらめく想い出
小さな箱から 紡がれる
幼き日の 夢物語(ストーリー)
夢を見ていた あの頃の私は
ぼんやりと 希望を箱に集めていたの...自鳴琴
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自鳴琴
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揺れる草花 薫る風に誘われて
響く唄声 来る 閃くその光
滲む傷跡 吹きすさぶ花弁
焼き付けた記憶に 痛み軋む心
さあ、いざ立て旅人よ 手と手を繋ぎ
永遠に歩いていく 地平線の彼方にHistory
唸る雷鳴 響く木霊に導かれ
空に泡沫 迫る 淋しさと暗闇
君の唄声 切なさに揺れても
懐かしいあの地に...History
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History
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不器用で低能で どうしようもない僕は
それでも一人前のプライドは大事に持っていて
小器用で所謂勝ち組で見下す奴等を 心の底で蔑んで見下し返してた
溜まり続けるタスクに辟易としながら
繕った笑みの裏側に 永久に続く闇を視る
頑張って頑張れって 壊れて やっと認められて
そんなんじゃ死んだ僕の心は遣り切...はぐれもの
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はぐれもの
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六の花が肩にひらり 擦るその手に頬を寄せて
焦がれし春を迎えぬまま ふたり別れを選ぶ
篝火を焚いて 悴む手で紅を引き
恋いも愛いも 知らぬまま 他人の家に行く月
いっそ憎き貴方を染めてしまおうか
小太刀を研ぎ 嫁入り前に
そして 愚かな己も六の道に
還り 貴方に逢うのでしょう
椿の花が道にぽとり 拾...六花道
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六花道
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大嫌いな僕が生きている証明に 脆弱な自分を掻き毟りたくなる
真っ赤な線は痛みを伴い 流れる涙の代わりに迸る紅
死にたい訳じゃない むしろ縋りついているんだ
臆病な右手は 誰も殺せやしないよ
それでも 爪を立て刃を立て みっともなく苦しむだけ
ささくれだった心は 悲鳴をあげているんだ
ボロボロになった...ささくれ
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ささくれ
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どうせ自分なんて…とか お役に立てなくて…とか
本音は 可愛い自分を認めて欲しいのです
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自分に自信がないから どんどん自分を下げるけど
「そんなことないよ」って言って欲しいの
見え透いた自己愛に お決まりの反応
ペラペラなやり取りの中 “本音”はありますか?
美しい上澄みに ドロドロの心を隠...RottenApple
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RottenApple
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宵闇に紛れる黒 星屑のように瞬く瞳
フラフラ踊る爪先が向かうは
貴方と私の理想郷(シャングリラ)
首筋を擽る指先を 舌先で味わうの
視線と視線が絡み合い
か細く鳴くは小夜曲(セレナーデ)
大好きな貴方の香りに包まれ これが私の幸せなの
さあ、ふたりの物語を綴ろう
あたたかいこの部屋で…
***...L'amore
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L'amore
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夏は夜 片手にあるは林檎飴
暮れなずむ 夜空にあるは閃光の花弁
きらり きらり 聞こえる囃子に
心踊り こぼれ落ちるは紅
それは 夏を彩める 彼岸花
濃紺に一片 線香花火
刹那の静寂に 耳を澄ます
どうか、ずっとこの楽しい一時をと
落とさず願うは 悲願花
宵の中 きらめく紅は林檎飴...夜祭唄
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夜祭唄
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箱の中を揺られる ぼくの身体
車窓の外 離れていくぼくの居場所
集まる“不快”に眉をしかめて
舌先の音で“不快”を感染す(うつす)
黄色い線の外側で 身体がバラバラになったら
きっと、ぼくのことは忘れて
世界は進んでいくのだろう…
箱の中の言いなり ぼくの身体
暗黙の了解に 軋む心
集まる“不快”に...Journey
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Journey
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水をやり過ぎた花は 根が腐り枯れて行くの
それでも花は夢を見る 窓の外に焦がれて…
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傅く周りを眺めながら 自分の弱さを嘆く
それでも他人は私を見上げるの
後ろの七光り(ひかり)に怯えて…
綺麗な服と宝石の代わりに 自由をください
愛の鎖に縛られながら
それでも花は夢を見る
私という花の持ち主...花と鳥
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花と鳥
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瞳の奥 匿う劣情を 鎖で縛り鍵をかける
心の中 焦がれた純潔に 凶悪な欲が絡む
白い肌に伸ばす手が 戸惑いに揺れて
ままならない呼吸に 息を止める
焦がれるきれいな恋情に いつしか劣情が絡み
鎖を巻き 鍵をかけたその先の
何処に答えはあるだろう
瞳の奥 揺らめく熱情が 鎖を焼いて心を溶かす
心の中 ...Answer
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Answer
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【猫村いろは・GUMI】明正ロマン【カバー】
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投げつけられた言刃や蔑む視線 歪みが視界を塞ぐ
閉じ込められた世界に独りきり 全てが汚れて見えた
優しいその手を振り払った汚れた僕は
何時かの誰かのように 君を傷つけた
自己防衛の為の 歪んだ“レンズ”が刃を翳す
傷つけられた優しい君の手は
歪んだ視界をそっと拭うんだ
差しのべられた右手や優しい視線...レンズ
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レンズ
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グラスに映る夜景に そっと唇を近付けて
あたりを包む静寂に 隠された熱を呑み込んだ
踊る世界に 優しい手の平
甘い吐息が 私を誘うの
混沌の中 いいわ、騙されてあげる
指から零れゆくsfz…
貴方が囁く愛の調べに どれ程の意味があるのでしょう?
呑み込んだ媚薬が私から 思考を奪っていくの
深い闇に呑...FakeLove
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FakeLove
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