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主に小説を書いています。宜しくお願いします。
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紅のテイスティング~終幕~
何も、私は最初から同性の血を求めていた訳ではない。 他のヴァンピール達と同様に、私も最初は人間の男性の血を求めていた。 それが普通の事だと思っていたし、それ以外の選択肢を私は教わっていなかった。 ところが、その当たり前の事が、二ヶ月前から出来なくなってしまったのだ。 理由は至極簡単で、要は男性恐怖症になってしまったのだ。
渋江照彦さん
2016/06/06 21:42
紅のテイスティング~第1幕~
ネクタイは、やっぱり慣れない。 締めた時には丁度良いと思っていたのだが、いざ薄暗い店の中に入ると、急に息苦しさを覚え始めた。 さりげなくネクタイを緩めて、チラチラと今宵の獲物を伺う。 けれども、視界に入る女性は悉く、他の男と楽しそうに話をしている。 いつもなら、1人や2人はポツンと店の片隅で飲んでいるものなのだが、今日は一体どうしたのだろう。
2016/06/06 21:40