タグ「茶番カプリシオ」のついた投稿作品一覧(15)
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「ぐはっ……!」
「ねぇ父さん、僕を褒めてよ。僕、魔女の子分も倒したんだ」
大人と子供の差があるというのに、力で負けてしまったとは……どれだけ自分は体力がないんだろう。
膝から崩れ落ちる体が嫌というほどに自分の非力さを語った。
そして、そんな僕を嘲笑うように見下ろしてくる少年少女は、飽きたかのように...【茶番カプリシオ】歯車と彼女の恋愛事情【二次創作】
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映画館の住民達を集めて、裁判ごっこを始めましょう。
『墓場の主』と『サーバンツ』はいないけど……まぁいいや。
──さぁ、始めよう。裁判という茶番を!
【茶番カプリシオ】茶番とは一体何ですか?【原曲者に謝れ】
……さて、さっそく聞いていきましょうっと。
「神の命により探し求める。器も残るはあと一つ、【...【茶番カプリシオ】茶番とは一体何ですか?【原曲者に謝れ】
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-サーバンツ(グレーテル)side-
「「お待たせしました。我らが偉大なる主」」
EVILS FORESTの墓場にて。
私たちは出来上がった料理の数々を偉大なる主にお出しする。
「今夜のメニューは何かしら?」
「【大人の都合により掲載できません】と【大人の都合により掲載できません】です。
デザー...【茶番カプリシオ】10、「人生」という名の茶番【自己解釈】
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-人形館長side-
屋上に着く。
心地よい風──とは言い難いが、今の私を涼んでくれる。
早まる鼓動を落ち着かせようとするが、鼓動は「早く歌って」と言ってくるかのように一向に遅くならない。
まったく、なんて欲張りなのかしらね。
息を吸う。
そして、静かに歌い始める。
「るりら~るりら~~るりるりら...【茶番カプリシオ】9、鳴り始める子守唄【自己解釈】
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-イレギュラーside-
──この黒い部屋。僕はずっとひとり。
黒く塗り潰された部屋。僕はそこで、じっと座っていた。
これが僕の日常。───とはいっても、どれほどの時が流れたのかはわからない。
始まりは…不気味な声。
声は確かにいったんだ。「永遠に、この部屋から出られぬ」と。
僕はその瞬間、思い出...【茶番カプリシオ】8、独りの少年【自己解釈】
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-侵入者side-
「我はもうすぐ死ぬ」──…
そんなことを思いながら時計を見ると、時刻は午後11時45分を指していた。
午前0時まであと15分だ。
──このまま、逃げるか?
ふと、そんな一言が我の頭によぎる。
今、ここには、我以外誰もいない。逃げるには好都合だった。
──でも…
我は思わず拳を握...【茶番カプリシオ】7.5、侵入者と救いの手【自己解釈】
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-呪われた庭師side-
「『待つ者』・・・お前に一つ、聞きたいことがあるのだが」
まだ「裁判」という会議が開かれている最中。
我は『待つ者』に、ずっと前から聞きたかったことを質問する。
「何よ、『雑用係』の分際で」
「『雑用係』って呼ぶのはやめてくれ」
「じゃあ何?『我らが偉大なガモン様』とでも...【茶番カプリシオ】7、二人の人間の違い【自己解釈】
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-侵入者side-
「ここがEVILS FOREST・・・」
独り言を呟きながら森を歩く我。
手には地図も何もないから、直感で進むしか術はない。
木々にはカラスが住み着いており、さっきからカーカー五月蝿い。
今夜は満月、月明かりが見事に森とマッチして不気味さが増している。
しかも隣には雲があり、何...【茶番カプリシオ】6.5、森の侵入者【自己解釈】
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-呪われた庭師side-
「雑用係」・・・この人、何気に言い掛けたな。
我はじっと『人形館長』に視線を送る。
しかし、彼女はそれに動じず、
「じっと見つめてないで、早く話しなさい。雑用係よ」
と、怒られてしまった。てか、「雑用係」って言っちゃってるよ!?
しかし、彼女は悪びれも無く、「さっさと話せ...【茶番カプリシオ】6、次なる「裁判」と名の茶番【自己解釈】
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-箱庭の少女side-
「ただいま」
「お父さん」が家から帰ってきたようだ。
私は自ら車椅子を押して出迎える。
「お帰りなさい、お父さん」
「ただいま、ミッシェル。今日もお仕事、頑張ってきたよ」
「お父さん」はそう言って微笑んだ。
「ねぇねぇ、今日は何をしたの?」
「・・・ミッシェル。外の世界は残...【茶番カプリシオ】5.5、少女の思い出【自己解釈】
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-in EVILS FOREST-
『墓場の主』はくるりと廻れ右をすると、食いかけのリンゴを持ちながら去ろうとする。
しかし、ふと何かを思い出して、『歯車』に可笑しそうな笑いを浮かべながらいう。
「もしも、彼らがこの地にいたのなら・・・今頃、こう言って嘆いているのでしょうね」
そういって去っていく彼...【茶番カプリシオ】5、一番恐ろしい「モノ」【自己解釈】
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-in EVILS FOREST-
サーバンツは、一人の亡骸を前に立ち尽くしていた。
その亡骸は勿論、『墓場の主』の為の料理になるのだが。
「さて、この死体を茹でるか、それとも煮るか・・・」
「グレーテル!焼くなんてどう?死体の丸焼き、きっと主も喜んでくr」
「アンタは黙ってろ」
グレーテルはヘンゼ...【茶番カプリシオ】4、独り歩きをする物語【自己解釈】
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-歯車side-
EVILS THEATERの入口のドアで、僕はただ、じっとしていた。
さっき、『時の魔導師』が出て行って、また戻ってきていたが、きっと今頃会議をしているのだろう。
だけどもう、僕は会議には参加できない。
それでも、「彼女」を救えた。だから、後悔はしていない。
しかし、まだあの茶番...【茶番カプリシオ】3、歯車の無力さ【自己解釈】
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-サーバンツ(グレーテル)side-
ここはEVILS FOREST。
「ガレリアン=マーロンの遺産が隠されている」という噂で有名な森。
そして私の役目は、その遺産目当てでやってきた哀れな訪問者を、偉大な主のために
美味しく調理すること。
それを、頭の悪いヘンゼルと一緒にやっている。
私たちは今、と...【茶番カプリシオ】2、サーバンツの役目【自己解釈】
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-人形館長side-
今は空の被告席と、ガラクタばかりの傍聴席。
いつもなら、ここであきないほどに訪問者が裁かれている。
そして、その光景を、『時の魔導師』や『待つ者』などが見つめていた。
しかし、私は違う用事でEVILS THEATER〈ここ〉の住人達を、ここに呼んだ。
『墓場の主』などは来ていな...【茶番カプリシオ】1、「裁判」という名の茶番【自己解釈】