タグ「MEIKO」のついた投稿作品一覧(15)
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独りきり
慣れぬ喉焼く 琥珀色した グラス傾げ
その熱さえも 胸の奥には未だ届かず
席を立つ
ah…
暗闇覆うヴェールが 視界奪うの
いつまでも降り止まぬ雨よ どうか隠して
頬伝う雫を
片隅響く なき声 まるで私ね
震えてるぬくもり抱き...夜雨のヴェール
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街の果実
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焦がす夏陽に 青空高く
聳え立つ様な入道雲
軒先一つ 吊られて揺れる
風に澄む音の硝子風鈴
夏の夜祭 風鈴屋台
ちりりとさざめく 幾多の音色
不意に足止め 手を伸ばす
心留まりし唯一つ
同じ風鈴 短冊触れて
鳴らすその音の如き男...硝子風鈴
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憧憬(仮)
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傷に汚れ血のついた羽を強くはばたかせ
高いその縁(へり)を転げ落ちてしまいそう
周りばかり追いかける両目 凝らし見てごらん
鏡映る君 どんな姿してるか
先を急ぐ事 夢中過ぎてて
上がる悲鳴 本音さえも 聞こえない振り
遠くまで その羽じゃ飛んでけないよ
ねぇ だから 難しいのかもだけど
いつかまた飛...羽を休めて
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今日もまた 夕焼けと入れ替わり
浮かんだ闇に 儚いきらめき
過ぎていく 人波の中に
トクベツな微笑み 今 心を捕える
ねぇ 今度は信じていいのね?
この薬指につながる 糸の先を
煌くシャワー 浴びせられる祝福
揺らめくリズム この身体(からだ)を委ねるの
感じた全て 心を満たしていく
溢れる熱さ 永...蜃気楼の街
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風が、優しく吹いて木の葉をそよがせる。
此処に来たのは、ずっとずっと前。
私が、まだ小さかった頃。父様も、母様もいた頃。
父様のお気に入り遺跡。お弁当を用意して遊びに来た。
忙しかった父様が、珍しく私を膝に乗せて。
楽しそうに、子どもみたいに目をキラキラさせて、お話をしてくれた。
遠い...この腕につかまって
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この手へ残して「頼む」 そう告げて去って行った
あなたに どうすればと問う術は もう何も……
求めたものは指先を触れる前に失くした
残されたものも明日知れぬこの世に
失うまいと流れに抗いもがけば
張り巡らされた網の目にただ搦(から)まるばかり
奪われ炎へ消える日を予感していたんだ
一筋希望を手に掴み...抗う者たち(仮)
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rainyday
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真夏の日差し 照り返される街 逃げ水に揺れる光景
午前の活気は 気怠さを帯びて 誰もが浮かされてた
水枯れた空気の中で 灼ける熱気と日差し浴び
果実はより大きく甘く 恍惚の魅惑を 抱(いだ)き熟れる
足元 水乾き 崩れそうなこと知らず 止まぬ熱気に果て知らぬ浮かれ様
人は祭りを 待ち 望み 踊り ...街の果実
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この物語は、カップリング要素が含まれます。
ぽルカ、ところによりカイメイです。
苦手な方はご注意ください。
大丈夫な方はどうぞ。
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カイトとメイコに相談をした日から暫く経ち、その後何度かルカとの活動の日はあったが関係上の進展は全く...Music Bar -第5話-
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この物語は、カップリング要素が含まれます。
ぽルカ、ところによりカイメイです。
苦手な方はご注意ください。
大丈夫な方はどうぞ。
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その日の店はいつもより賑わっていた。ライブでルカともう一組がそれぞれ演奏するプログラムだったためだ...Music Bar -第4話-
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君はまるで狼だね
ほんの口先だけで翻弄する
童話にある 赤頭巾だって
無垢じゃないと知ってるの?
手を振る君と いつものように 並んで歩きだすけど
君には口に出して言えない
困ってることがあるの
指を絡めて手を繋ぐ その親先で
私の指 軽く撫でる
それだけでタマラナイ気分にさせないでよ...狼と赤頭巾
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あたたかい笑顔の春のお日様
やさしく照らす晴れた日に
一羽のきれいな赤い小鳥
わたしのもとに舞いこんだ
閉じ込めてしまおうかと思った
でもそんなことは出来なくて
また広い空へ飛べるように
大事に両手で放ってはなした
赤い小鳥
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赤い小鳥