タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(6)
-
土砂降り 張り付くシャツ
痛むような 7℃の温度差が
心 動かしてく
アスファルト 叩く雨音
無表情[デジタル]な 記憶と化して
0と1に飲まれてく
電波塔から伝わる 不調和なブリーズ
この声も掻き消されてく
明日ここから見上げる 中途半端なアズール
冷たくなるこのカラダが叫んだ...アジサイ
-
通い慣れたこの街を新しい靴で歩く
6センチ高くなった視界で見下ろす風景は
何となく違って見えた
小さな幸せをずっと眺めていたかった
一緒に居れば大丈夫って思ってた
さよならの前にもう一度だけ
いつもみたいに笑ってよ
心離れてしまわないように
合わせた手のぬくもり
君と抱きしめてたいの...さよならの前に
-
この駅への道も よく二人で歩いたね
改札抜けてくる君を待つのが
楽しみだった
淋しいよ 開いたその手は
動けない あと一歩なのに
苦しいよ 笑顔で出会えた日を
思い出して
いつからだろう 君は夢を語っていたね
楽しそうに話す君を見るのも
嬉しかった...のぞみ
-
削りたて嬉しくて眺めてた鉛筆も
大空透かしたビー玉も
どこに置いてきてしまったんだろう
あの頃の僕は
手が触れて嬉しくて涙した夏休みも
二人で見上げてた火の花も
どこに置いてきてしまったんだろう
写真にも日記帳にも見当たらないなにかが
見つけて欲しそうにまた音を立てるんだ
なくしたって案外忘れてしま...メモリーズ
-
ある朝野道の真ん中に
小さな卵が落ちました
殻の中から周りを見れば
どこまでも続く細い道
ひとりぼっちがさみしくて
零れた涙は花になり
眩しい光に目をやれば
大きな蒼空がありました
ある日道の交わる場所で
君と僕は出会いました...ヒヨコ
-
いつの間にか背中の 白い小さな翼に
ぽたり ぽたり
冷たいしずくが落ちて
狭い無機質な部屋に
ひとつ ふたつ
光放つ白の泡が残る
脚をすべる生温い水が
今日も君のぬくもり流していく
それでも日々増えてゆく痛みが
君の居ない日々を背負う僕に...シャンプーのうた