作品一覧
その他
オンガク
「お姉ちゃん」 「なあに?」 「おねーちゃーん」 「なーにー」 後ろに座る私に、ミクは、とさっと、小さな背中を預けて来た。 「そんなにしたら、髪の毛梳かせないわ。ミク」 「…うん」 私は小さなため息をついて、可愛い妹の頭を胸に抱えた格好で、持ち上げたミクの長い髪の毛先をブラシで梳いた。 …丁寧に、痛...
縁側でさくら