タグ「GWGW」のついた投稿作品一覧(9)
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老いた記憶と共に老いた忘却は
埃臭い想い出すら引き留めてしまう。
午前四時の明星が吹き込む北風の下、ただ静謐を湛えた藍の空に、
蘇る影は夥しく、僕をじっと見ている。
そこにいると確信していた。心を突き破るような確信があった。
確かにその時、あなたの質量だけこの部屋の密度が高まった。
貴方の声がした。...紡ぎ出したのは。
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fail.
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fail.
fail.
take fruits.
it's time to go.
blue jug.
fail.
夢が流れる。
裸足の夢。...fail.
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世界がみな海へ還るとき
それはわたしたちのからだが
みな 朽ち果てて
わたしたちのこころが
みな 大きな時の胸に抱きかかえられ
同じ歌声となるときだ
"わたしたち"を担ってきたいつかの誰かが
少しずつ複雑に造り上げてきたこのからだが
その折り重なる部屋の一つ一つに宿る
"わたしたち"の記憶全てが...古代へ
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わたしはわたしのなかへ とけてゆく
わたしは わたしを吸って 息をする
わたしは わたしを生かす 理由(わけ)もなく
わたしは わたしだと言う
なぜかは言えないけど
わたしは決して きみを泳がない
ただ きみにとけたいと
思うだけ
水の中の水みたいに
けれど きみはいつまでも...water under water
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橄欖石を通してみた世界は、
何もかもが死んでしまった、
とてもしずかでうつくしい、
薄緑色のかなしみの世界だ。
切り取った窓の向こうには、
飛んでいるものさえ無いが、
未来も過去もないここにも、
確かな僕の意識だけはいま、
存在するのだと知ったのだ。
虚空 灯火...kanr
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青を呑み込んで肥えた夜はどこか霞んで見えた。
スクリーンのドットは嗤う。一斉に。
独り今日という日に沈み込んでいくのが許されないのならば、
この世の創作はやがて形を失い崩れるに違いない。
文学は不道徳か。
後悔は許されないか。
思想は滅されるか。
数多の声がなぞった筋書きは
一つの不文律的な思考を糧...夜に虹色は(二不文律背反的詩篇において繰り返される二つの主題)
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私は木陰に椅子を置いて
弟の試合が始まるまで
宗教の教科書を開いた
まるで蒸し暑い
夏草の臭う日であった
空色と言うに相応しい風景
光る空のそこは
日光を呑んで
照り返るような透明な緑だ
奥の木立のビロウドが綺麗だ...グラウンド横にて
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僕は木を切る 木を切る
布を集めて縫い合わせる
帆を立てて船を出す 行き先はまだ未定
今あるのはただ、期待 淡い期待
見たい 夜が明けるその一瞬にいたい
頬いっぱいに朝日を受けたい
憧憬と後悔 波に揺れる僕らみたい
そういう事を紙に書き付けていく
紙の上だけ心が増えていく
この紙が僕だ 確信が満ち...空白に小舟
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上へ……
通り過ぎた雨の向こう
通り過ぎた雨の向こう
通り過ぎた雨の向こう
まだ濡れてる
通り過ぎた雨の向こう
通り過ぎた雨の向こう
通り過ぎた雨の向こう
なお暮れ行く
通り過ぎた赤の向こう...夕立